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Special 2026.10.15 UP

【Hollywood Report】ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート 視察レポート

鍋 潤太郎 / Inter BEEニュースセンター

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画像:巨大な宇宙船のような外観が印象的である。 Courtesy Lucas Museum of Narrative Art. Photo by Hufton Crow © Lucas Museum of Narrative Art

〇はじめに

9月22日、ロサンゼルスのダウンタウンに「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート」(Lucas Museum of Narrative Art)がオープンした。

このルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート(以降、ルーカス・ミュージアム)がオープンしたニュース自体は、日本のメディアでも報道されていると思うので、既にご存じの読者の方も多いのではないだろうか。

今回は、筆者独自の視点から、その視察レポートをお届けしてみよう。

〇構想から実現まで17年

よく映画の宣伝文句で「構想から実現まで〇年」という下りを目にするが、このルーカス・ミュージアムの場合、実に17年もの歳月が費やされている。

候補地でもご苦労されたそうで、ILMとルーカスフィルムがあるサンフランシスコのプレシディオや、シカゴなどが候補地として挙がっていたものの、諸般の事情からうまく実現できず、最終的に現在のダウンタウン・ロサンゼルスに落ち着いたのだという。

ルーカス・ミュージアムは、ジョージ・ルーカスと、妻で実業家メロディ・ホブ⁠ソン氏による共同創設によるもので、ロサンゼルスでの公式着工は2018年。そしてコロナによる工事延滞など乗り越え、8年後の2026年9月22日にようやくオープンしたのである。

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画像:ミュージアムの1Fロビーにて、ジョージ・ルーカスと、妻で実業家メロディ・ホブ⁠ソン氏。背後にはエレベーターが見える。 Courtesy Lucas Museum of Narrative Art. © Lucas Museum of Narrative Art

結果論ではあるが、場所がダウンタウン・ロサンゼルスに落ち着いた事は、様々な面で良かったのではないだろうか?と筆者は個人的に思うのである。

まず第1に、ジョージ・ルーカスの母校である南カリフォルニア大学の隣に位置している事。
第2に、エンターテインメント・キャピタル、ロサンゼルスという都市にある事。
第3に、エクスポジション公園の敷地の中にあり、隣にはロサンゼルス自然史博物館、カリフォルニア・サイエンスセンターなどの博展施設、スペースシャトル エンデバーの展示、そして目の前には歴代オリンピックや2028年オリンピックでも使用予定の歴史あるロサンゼルス・メモリアル・コロシアムがあり、これらの複数スポットが同じ敷地内に集結している事。

…などが挙げられるだろう。
また、すぐ近くにはメトロの駅もあり、サンタモニカ方面やハリウッド方面から電車で行く事も可能である。
パーキング代20ドルを節約出来るので、便利である。


〇ナラティブ・アートとは?

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画像:高速エレベーターで4Fまで瞬時に移動出来る。まるで宇宙船の中のようなデザインである。(筆者撮影)
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画像:1Fロビーで配布されるプログラムには、4Fのマップがわかりやすく掲載されている。(筆者撮影)

ルーカス・ミュージアムの主な展示物は4Fにある。

筆者が上記マップを数えてみた範囲では、29のセクションに分類された展示があり、中央から下部を見渡せるオキュラス(天窓)や3つの展望室などの要素も加えると全33箇所にも及ぶ。

巨大な建物であるが、4Fは2~3時間くらいで一回り出来る規模である。
さて、では実際にどのような展示物があるのだろうか?
筆者はこのミュージアムの計画を初めて知った当初、スターウォーズがメインのミュージアムになるのだろうか?と勝手に想像していた。

実際、見学してみると、確かにスターウォーズのセクションがあるものの、それはあくまでも全体の一部分であるという事がわかる。それ以外のセクションでは、ジョージ・ルーカスが個人的にコレクションした膨大な数の美術品が、カテゴリー別に展示されている。

このミュージアムの正式名称「ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート」である。この、ナラティブ・アート(Narrative art)という言葉は、英語圏で生活していても、あまり聞き慣れない。

オンライン検索してみると、「絵画や彫刻などの視覚芸術によって、ストーリーや歴史的な一場面を視覚的に表現する手法」とある。つまり、展示作品を見ただけで、その時代背景や人間ドラマなどが脳裏に浮かんでくるという事なのだろう。

なるほど。ストーリーテリンクに長けたジョージ・ルーカスだけあって、自己のコレクションの中から、視覚的ストーリーテリングを訴えかける作品を選んで展示いるのかもしれない。

ここでは、その一部をフォト・レポートの形で、ご紹介してみよう。

〇フォトレポート

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画像:エデュケーション・ロビーには、映画「スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス」の、ナブー・N-1・スターファイターが。(筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art / ©Lucasfilm Ltd.
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画像:「シネマ・セクション」は、スターウォーズ関連の展示で埋め尽くされている。(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art
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画像:『スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐』より、コンセプトアート(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art / ©Lucasfilm Ltd.
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画像:ダグ・チャンによる、『スター・ウォーズ エピソード2/クローンの攻撃』より、コンセプトアート(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art / ©Lucasfilm Ltd.
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画像:、ノーマン・レイノルズ(プロダクションデザイナー)によるR2-D2、ジョン・モロ(衣装デザイナー)によるC-3PO。背後にあるのは、デザインのベースになったラルフ・マッカリーによるコンセプト・アート。(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art / ©Lucasfilm Ltd.
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画像:『スター・ウォーズ エピソード6/ジェダイの帰還』より、再現セットの展示(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art / ©Lucasfilm Ltd.
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画像:『スター・ウォーズ エピソード5/帝国の逆襲』より、AT-STウォーカーのミニチュア・モデル(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art / ©Lucasfilm Ltd.
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画像:『スター・ウォーズ エピソード1/ファントム・メナス』より、再現ショットの展示(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art / ©Lucasfilm Ltd.
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画像:「アドベンチャー・セクション」にて、インディアナ・ジョーンズの銅像(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art / ©Lucasfilm Ltd.
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画像:「ロックウェル・セクション」。イラストレーター、ノーマン・ロックウェルのセクションは、かなり広い面積が割かれていた。(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art
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画像:雑誌『サタデー・イブニング・ポスト』の表紙を長年担当し、温かみのあるタッチでアメリカ市民の日常をリアルに描いたノーマン・ロックウェルの作品は、ナラティブ・アートの好例と言えるかもしれない。(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art
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画像:日本の漫画のコレクション、「漫画セクション」(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art
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画像:「漫画セクション」のエントランスには、村上隆「Ko²ちゃん」が。(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art
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画像:「漫画セクション」にて。ニューヨークで開催された大友克洋トリビュート展の為に描かれた、漫画家ポール・ポップによる『AKIRA』のトリビュートイラスト。(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art
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画像:「漫画セクション」にて。アトムの紙芝居から/小出新興社/1963年(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art
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画像:「漫画セクション」にて。ポケモンのイラストレーター木村 直代によって、ゴッホ美術館50周年記念のコラボ用に制作された作品だそう。この絵を見た小さな子供達は「Pika! Pika!」とご機嫌。アメリカでも人気者であります。(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art
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画像:「写真セクション」にて。世界的に有名な「アフガンの少女」。この作品も、ナラティブ・アートの好例だろう。(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art
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画像:「コミック・セクション」にあった、「ピーナッツ」の原画(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art
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画像:「プレイ・セクション」にあった、画家アーニー・バーンズの『Quintet』。このように展示物は、幅広いジャンルの作品が網羅されている事が伺える。(画像:筆者撮影) © Lucas Museum of Narrative Art
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画像:「スクール・セクション」にあった、画家ヘンリー・ヒンターマイスターの「算数の問題」。ちなみに、9月はアメリカの新学期である。(画像:筆者撮影)
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画像:3箇所ある展望デッキからは、それぞれ違ったアングルでダウンタウン・ロサンゼルスの光景が楽しめる。(画像:筆者撮影)
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画像:どれを買うか悩んでしまう、1Fのギフトショップ(画像:筆者撮影)

〇おわりに

以上が、ルーカス・ミュージアム・オブ・ナラティブ・アート 視察レポートである。

ご興味をお持ちの方は、ぜひロサンゼルスをご旅行の際に訪問されてみては如何だろうか。2028年のオリンピックついでに、オリンピック・コロシアムの真横にある同所へフラッと立ち寄ってみるのも悪くないかもしれない。

ミュージアムの詳細や、チケット情報などは、下記を参照されたし。

公式サイト:
https://lucasmuseum.org/

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