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Event Report 2026.07.01 UP

【Hollywood Report】もうすぐSIGGRAPH2026 見どころを分析

鍋 潤太郎 / Inter BEEニュースセンター

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画像:前回LAにてSIGGRAPHが開催されたのは2023年だった。(筆者撮影)

○はじめに

夏と言えばSIGGRAPH。SIGGRAPHと言えば夏。
多くのVFX/アニメ/ゲーム業界の皆様にとって、これについて異論はあるまい。
今年のSIGGRAPH2026は7月19日(日)〜7月23日(木)の5日間に渡り、なんと3年ぶりにLAにて開催される。
では、そんなLAでのSIGGRAPH2026の見どころを予習してみる事にしよう。渡航前&滞在中に、スケジュールを検討する際の参考用にご活用頂ければと思う。

※このコラムで紹介されている内容は2026年6月末現在の情報である。また、最新情報はSIGGRAPH2026公式サイトや、フルスケジュール・ページをご参照あれ。

※以前、筆者の友人に、パスポートの期限切れに気がつかず、SIGGRAPH旅行をキャンセルされた方がおられた。パスポートの更新には通常2週間程掛かるので、念のため今すぐパスポートの有効期限をチェック!

○そもそも SIGGRAPHとは?

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画像:昨年のSIGGRAPH2025にて(読者提供)

読者の皆様の中には、「シーグラフ(SIGGRAPH)」をよくご存知ない方も多い事だろう。ここで、そもそもSIGGRAPHとは何か?を、ここで分かり易くご紹介させて頂く事にしよう。

SIGGRAPHは、毎年夏にアメリカで開催される、コンピュータ・グラフィックス分野の世界最大の国際コンベンションである。正確には国際学会および展示会なのだが、連日映像作品の上映やVFXメイキング講演、ユーザー・イベント、パーティ等が開催される事もあり、その楽しさや華やかさから「祭典」的な存在としても知られている。

国際学会の性質にふさわしく、大学の研究者や、ハリウッドのVFX現場で開発された最新技術の論文発表も行われ、ここで公開された論文が、最新ハリウッド映画やゲームの技術に応用される事例も少なくない。アメリカのCG・VFX界では「情報共有」の考え方が浸透しており、こう言った最新技術を惜しげもなく公開し、みんなでシェアしていこうという姿勢が見られる。その姿勢はオープンソース等に代表される業界標準規格にも通じるものがある。また、CG・VFXそしてAI関連の最先端技術の論文発表や、VFX作品のメイキング講演、エレトリック・シアターに代表される映像作品の上映など、魅力は満載である。

SIGGRAPHの歴史は古く、第1回は1974年にコロラド州の都市ボルダーで、参加者わずか600人で開催された。参加者数及び機器展出展者数のピークは1997年のロサンゼルス開催で、参加者48,700人に出展社539。それからは徐々に規模が小さくなり、ここ数年は参加者11,000~14,000人前後、出展社数は100前後を推移している。2019年のロサンゼルスは参加者18,700人と、ここ10年間では最大の参加者数を記録したものの、それでも最盛期と比較すると3分の1程度に留まっている。

また2024年は、デンバーという開催地が影響したのか、参加者は8,800人と、例年の6割程度であった。昨年2025年のバンクーバーはVFXが盛んな地域という事で参加者12,400人と、筆者が事前に予想していた11,000人よりやや多めであった。ちなみにバンクーバーでの機器展の出展社数は95社だったそう。今年はLAなので、14,000人程度の参加者が期待出来るのではないだろうか。

SIGGRAPHは、毎年開催地を変えて実施され、過去にはボストン、シカゴ、フロリダ、ダラス、サンアントニオ、サンディエゴ、そしてラスベガス等の全米各都市で開催された事もあった。しかし近年は規模縮小の影響もあってか、CG&VFXが盛んなロサンゼルス近郊やカナダのバンクーバー等で開催される事が多くなっている。

SIGGRAPHでは「この場に来ないと見れない、門外不出の映像」が公開される事も少なくなく、著作権の関係でインターネット上で公開されていない極秘映像の数々を見る事が出来る。また、SIGGRAPHの場で憧れの業界著名人とお話しが出来たり、実際にVFXを制作した著名VFXスタジオのスーパーバイザー等によるメイキング講演が生で聴講出来るのは、大変貴重な経験となるだろう。


関連&参考用記事:
鍋 潤太郎☆ハリウッド映像トピックス SIGGRAPHトリビア(2021年8月)

○ロサンゼルス国際空港から、ダウンタウンLAへの移動手段は

会場のコンベンションセンターはダウンタウンLAにあり、多くの方はダウンタウン近郊のホテルに宿泊されることと思う。

ロサンゼルス国際空港からダウンタウン方面へは、道路の混雑状況に依存するが、車だと大体40分程の距離である。移動手段は、シャトルバスなどいくつか方法があるが、今流行りのUberやLyftを利用するのがお手軽である。

UberやLyft、そしてタクシーの乗り場は、LAX・itと呼ばれる「専用の乗り場」が空港の一角に設けられており、空港内を巡回する緑色の無料バスに乗ると、10分ほどでLAX・itに連れて行ってくれる。

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画像:LAX・itの案内や標識は、この緑色のロゴで統一されている。LAX・itへ向かう無料バスも、同じ色なのでわかりやすい。このロゴ ↑ を覚えておくと、空港ですぐに認識できる。

UberやLyftを利用する場合は、ここからスマホのアプリを通じて、車を呼び、目的地へ向かう。アプリは日本語表示なので英語が苦手な方にも便利である。決済はクレジットカードで行われ、チップも必須ではなく任意である。
荷物が多い方、観光も含めいろいろ車で巡りたい方は、レンタカーを借りるのも楽しいだろう。

○SIGGRAPH全体像を把握するのに便利な「フルスケジュール」ページ

SIGGRAPH2026公式サイトには、プログラムやイベントが一望出来るフルスケジュールというページが用意されている。フィルター機能が充実しており、興味のあるプログラムだけを全日程表示してくれるなど、便利で使い勝手が良い。

このページを参照すると、行動予定が立て易くなる事だろう。

○チケット&レジストレーション

SIGGRAPHでは様々なイベントや講演があるが、入場するにはチケットの購入が必要である。チケットには複数の登録レベルがあり、チケットによっては入場出来ないプログラムもあるので、注意が必要である。

SIGGRPAH2026のチケット&レジストレーション情報はコチラから見る事が出来る。このページには、登録レベルによるアクセスの違いも明記されている。

チケットは、大別すると下記の4種類の登録レベルがある。事前に前述のフルスケジュールを確認した上で、購入するチケットを決めると良いだろう。

〇今年から「バーチャル参加」が廃止に

2020年のコロナ以降のSIGGRAPHでは、「現地視察」(In Person)と、「バーチャル参加」(Virtual)のハイブリッド開催が定着していて、忙しくて現地へ行けない方にも便利であった。

が!

なぜか、今年からバーチャル参加が廃止されてしまった。これは、驚きであると同時に、少々残念である。

☆フル・コンファレンス

 全33カテゴリーへアクセス可能。
 価格の詳細はコチラのページに行き、[+]Pricing をクリックすると表 示される。

※現在失業中もしくはリタイヤ後のシーグラフ会員には、約50%の割引きが適用されるという。対象はフル・カンファレンス参加。詳細はコチラのページの、Full Conference, Unemployed/Retiredの項目を参照。

Full Conference Supporter サポーター/現地視察
会員$1,575 非会員$1,850

※「サポーター」は、ACM SIGGRAPH への寄付金が含まれ、寄付額は米国所得税控除の対象となる。またPapers Fast Forward、Electronic Theater、 Real-Time Live! 等への早期アクセス/特別入場列が利用可能。早期アクセスは数量限定で、早めに登録しスポットを確保する事が推奨されている。


Full Conference
 会員$1,395 非会員$1,670 学生会員$555
 ※価格が4割程度の、1日券も用意されている。


☆エクスペリエンス

Experience
全33カテゴリー中、23種類へアクセス可能
会員$440 非会員$510 学生会員$440

※アクセス可能なカテゴリーは、こちらのページへ行き下へスクロールダウンすると、フル・コンファレンスとの違いを一望出来る。

※エレクトロニック・シアターのチケットは別途購入する必要あり


☆ディスカバー

今年から「エキシビット・オンリー」(Exhibits Only)が「ディスカバー」(Discover)に改称され、値段も昨年までの$50から、2倍の $100に値上げされている。

全33カテゴリー中、5種類へアクセス可能

Discover 機器展
$100
詳細はコチラ

※エレクトロニック・シアターのチケットは別途購入する必要あり

○今年の見どころ

さて、今年で開催53周年を迎えるSIGGRAPH2026だが、今年はどんな見どころがあるのだろうか。

ひとくちに「見どころ」と言っても、参加される方の専門分野や職種によって着目点が異なると思うが、ここではVFX関係者が興味を持ちそうな分野を、筆者の独断と偏見に基づき、ピックアップしてみた。



〇ゲスト・スピーカーによる基調講演 Keynote Presentations

 毎年、ゲスト・スピーカーによる基調講演が行われるKeynote Presentations。

 詳細はコチラ

関連記事:
SIGGRAPH2017基調講演レポート
ウォルト・ディズニー・アニメーション・スタジオで最初のアフリカ系アメリカ人アニメーター、フロイド・ノーマン氏

〇機器展(Exhibition)

会期中の火水木の3日間(7月21日~23日)に渡って開催されるのが、機器展。

ここでは、さまざまCG/VFX関連のソフト&ハードの最新動向を見る事が出来る。会期中に一回りするだけで、今年のトレンド、各分野の勢い、そして大人の事情などがひととおり把握出来る場でもある。

ここ数年の機器展は縮小傾向にあり、ブースにおけるプレゼンテーションなども一時期と比較すると控え目となっている。また、機器展会場とは別フロアに部屋を確保し、そこで展示やプレゼンテーションを実施する企業も見られる。

しかしながら、最新バージョンのデモや、ユーザー事例のプレゼンテーションなども行われ、人気アプリケーションのTシャツやバッチ、ノベルティ・グッズなどをゲットするのも楽しみの1つだ。

機器展における出展企業の一覧&フロアプランはこちら

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画像:昨年のSIGGRPAH2025の機器展にて。ピクサーがレンダーマンのノベルティ・グッズとして配布する「歩くティーポット」。毎年デザインが異なるのがポイントである。(読者提供)
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画像:SIGGRPAH2025における機器展の様子(読者提供)

〇エレクトロニック・シアター

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画像:LAで開催されたSIGGRAPH2019のエレクトロニック・シアターにて(筆者撮影)

シーグラフの数あるイベントの中で、とりあえず外せないのが、このエレクトロニック・シアターである。著作権の関係でネット上では公開されないようなレアな映像も多数含まれ、まさに必見である。

今年のエレクトロニック・シアターは、
・7月20日(月)18:30~20:30PM
・7月22日(水)18:30~20:30PM
の2回のみ。会場はコンベンションセンター内のHall Kが予定されているようだ。
※スケジュールは変更される場合もあるので、フルスケジュール・ページをご参照あれ。

参考記事:
鍋 潤太郎☆ハリウッド映像トピックス SIGGRAPH 2025 Electronic Theaterの入選17作品を一挙紹介


※フル・コンファレンスの現地視察には、エレクトロニック・シアターのチケットが価格に含まれている。それ以外の登録レベルの場合、エレクトロニック・シアターのチケットは別途購入する必要があるのでご注意。購入方法についてはコチラのページをスクロールダウンし、後半部分の左側下の方にある「Electronic Theater Tickets」をご参照あれ。

〇Immersive Pavilion

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画像:SIGGRAPH 2019のImmersive Pavilionにて。連日、開場1時間前から行列ができる人気ぶりだった(筆者撮影)

これは2016年より始まった『VRビレッジ』を、更に発展させた『没入型パビリオン(Immersive Pavilion)』として2018年に生まれ変わったもの。バーチャルリアリティ(VR)、拡張現実感(AR)と複合現実感(MR)の最先端情報を垣間見る事ができるショーケースとして開催される。Immersive Pavilionの詳細はコチラ

※エクスペリエンス、フル・コンファレンスのチケットが対象

〇Spatial Storytelling

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画像:SIGGRAPH2023のVRシアターにて (画像提供:SIGGRAPH)

SIGGRAPH2017から2024年まで続いたVR Theaterが、新しくSpatial Storytelling(直訳すると空間的ストーリーテリング)に置き換わる模様だ。
これまでのVR Theaterは世界中から寄せられた応募作品の中から厳選されたVR作品を鑑賞できるシアターだったが、今年の新企画「Spatial Storytelling」では、クリエイター(=各作品の発案者や原作者)中心のショーケースとして、VR、AR、XRの実践的オンデモンストレーションに重点を置くという。従来のVR Theaterに代わって、クリエイターが制作プロセスを解説し、没入型体験、ハードウェア、パフォーマンスについてプレゼンテーションを行う予定。詳細はコチラ

〇プロダクション・セッション

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画像:SIGGRAPH2023のプロダクション・セッションにて ©SIGGRAPH (筆者撮影)

ここでは、最先端技術をハリウッド映画や長編アニメーション、動画配信作品などのVFXプロダクションに応用したプレゼンテーションが行われ、毎年かなり見応えのあるVFXメイキング講演が聴講出来、まさにVFX屋必見である。大人数を収容可能な大きなホールで開催され、開演前には入場を待つ長い列が出来る事も。

昨年2025年のプロダクション・セッションでは、AIを映画のVFXに応用した事例なども紹介されており、今年もAIやバーチャル・プロダクション、ボリューメトリック・キャプチャーの使用事例などが紹介される事だろう。

※フル・コンファレンスのチケットが対象。

詳細はコチラ

〇トークス

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画像:SIGGRAPH2023におけるTalksの模様。(筆者撮影)

各分野の舞台裏やアイデアを披露する「トークス」も、VFX関連の面白いプレゼンテーションが聴講出来る。内容はプロダクション・セッションに近いが、会場は大ホールではなく客席100人くらいの規模で行われ、VFXメイキングや最新テクノロジー、XR、AIの応用など、掘り下げた内容で盛りだくさんである。

※フル・コンファレンスのチケットが対象。

詳細はコチラ

〇論文発表 (Technical Papers)

国際CG学会としてのSIGGRAPHで、毎年さまざまな研究開発の成果が論文として発表されるのが、このTechnical Papersである。

プロダクション・セッションにおけるVFXメイキング講演の中でも、「何年のSIGGRAPHで発表された論文のテクノロジーに基づき開発」という記述が見られるなど、Technical Papersの発表はハリウッド映画のVFXやアニメーションのクオリティ向上、そしてデジタル・テクノロジーの技術革新などに大きく寄与している。

特に、研究者の方、そして開発に携わっておられるエンジニアの方は、要チェックであろう。

詳細はコチラ

◯今年はジョブ・フェアーが実施されない?

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画像:毎年盛況だった、ジョブ・フェアー。 (画像提供:SIGGRAPH)

SIGGRAPHでの就活やジョブ・リサーチを予定しておられる方の強い味方であり、リクルーターとのコネクション作りや人材募集を掛けているスタジオとの接点となったのが、JOB FAIRだった。

が!

公式サイトを見る限り、非常に残念ながら、今年は実施されないようだ。

ただ、VFX及びアニメーション・スタジオ各社は、会場内や周辺ホテルなどの一室をリクルート用に確保し、リクルート・イベントや、事前予約の上で面接を実施するケースがある。これらの情報は事前にオンライン上に告知される場合が多いので、Linkedinや各社ホームページのCareerページを要チェック!である。

また、事前に書籍「ハリウッドVFX業界就職の手引き」を読んで海外就活の予習をされておく事を、お忘れずに!

〇SIGGRAPH参加で上司を説得する際のサンプル・レター

SIGGRPAHへ参加したい熱意はやまやまだが、上司を説得し、勤務先からお金を出してもらうのが大変なのは、万国共通のようだ。

そんなアナタの悩みにお答えすべく、SIGGRAPHは、上司を説得する文面のサンプル・レターを用意している(笑)

その名も、「Ask Your Boss」。リンクはコチラ

このテンプレートを、必要な箇所だけ書き換えて上司に提出すれば良いという、優れものである。
これを自動翻訳で日本語レターに変換すれば、日本でも活用可能であろう。

Good Luck!

〇同時開催イベント

SIGGRAPH の開催期間中、他の提携組織との協力により、同時開催イベントが行われる。
同時開催イベントの登録料は別となっており、それぞれのサイトから申し込む形となる。

DigiPro2026
7月18日(土)開催
DigiProは「デジタルプロダクション・シンポジウム」の略で、VFX、アニメーション、インタラクティブ分野の  世界トップクラスのアーティストやスタジオが集結し、アーティスト、科学者、エンジニア、プロデューサーが映像制作に革新をもたらすアイデアやテクニックを共有する。

   会場:JW Marriott Los Angeles L.A. LIVE(コンベンションセンターに隣接)

SIGGRPAH以外の意外な情報

○SIGGRAPH会場周辺情報 L.A. Live

SIGGRRAPH会場のコンベンションセンターは、複合エンターテインメント施設L.A. Liveに隣接している。その周辺情報をお届けする事にしよう。

クリプト・ドットコム・アリーナ(Crypto.com Arena)

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何やら耳慣れない名前だが、旧ステープルズ・センター(STAPLES CENTER)と言えば、ピンとくる方も多いのではないだろうか。

NBAのロサンゼルス・レイカーズの本拠地として有名。NBAファンの方は、前を何気なく素通りしてみるだけでも価値があるかもしれない。ここでは、著名アーティストのコンサートも頻繁に開催されている。

また、マイケル・ジャクソンが、幻のコンサート・ツアー「This Is It」のリハーサルを行ったのが、ここ。映画「This Is It」の中で登場するリハーサル風景の多くが、実際にここで撮影されたものだ。ちなみに追悼イベントもここで開催された。

コンベンションセンターの真横に位置している。

ピーコック・シアター

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ここは元々、2014年までは「ノキア・シアター」という名称だったコンサート・ホールで、AKB48がAnime Expo 2010に併せてコンサートを行ったり、前述の「This Is It」の映画の中にも登場&マイケル・ジャクソン立ち合いの元、ダンサーのオーディションが行なわれた場所としても知られ、音楽&エンターテインメント界では有名な場所である。

その後2014年に「マイクロソフト・シアター」となり、そして2023年から、現在の「ピーコック・シアター」に名称が変更された。このように名称が何度も変わっているので、油断するとついつい「ノキア・シアター」、「マイクロソフト・シアター」と呼んでしまいがちである(笑)

ちなみに、2008年、2019年のSIGGRAPHでは、エレクトロニック・シアターの会場としても使用された事がある。

・グラミー賞・ミュージアム
 
L.A. Live敷地内にある、グラミー賞ミュージアム。入口が地味で、少しわかりづらいが、Figueroaストリート側に入口がある。
 
洋楽ファン垂涎の品が沢山あり、音楽好きの方は是非訪れてみると良い。

グラミー賞歴代受賞者のアイテムや、エルビス・プレスリーのギター等も展示されている。

そして、マイケル・ジャクソンのコーナーでは、本物の衣装、マイケル直筆の歌詞、”We are the World"のレコーディング時のアイテムや楽譜なども展示してあり、ファンでなくても興味深いものがある。

…音楽に全く興味がない人は、歩いてホテルへ戻る際、前を素通りしてみるだけも充分価値があるかもしれない。(意味不明)


・和風居酒屋 KATSUYA

L.A. Live敷地内に、有名な居酒屋チェーン「KATSUYA」がある。

会場から歩いて行ける便利な立地にある、アメリカナイズされた和風居酒屋。料金は日本の居酒屋さんより、かなり割高となるが、料理は美味しい。

日本にはない「アメリカ人向けの居酒屋」がどんな雰囲気か、みんなで話のタネにワイワイ飲んでみるには悪くないかもしれない。

営業は基本的にはディナータイムのみ。たまに、コンベンション開催時期はランチもやっている場合があるので、上記サイトをチェックしてみると良い。

会場から徒歩圏内で、和食が食べられるので便利だ。


・SIGGRAPH視察をバックレて、映画を観たい時 Regal LA Live

VFX屋も人間である。視察をバックレて、ひとり孤独に浸りながら映画を観たい時だってあるだろう。(なんだそれ)

そんな時はSIGGRAPH会場から歩いてすぐ、LA Live敷地内にあるシネコン、Regal LA Liveへシケ込むと良い。

現在公開中の、旬のハリウッド映画を楽しむ事が出来る。IMAXシアターもある。

〇和食が恋しくなったらリトルトーキョーへ行こう

コンベンション・センターの不味いデリや、大味なアメリカン・フード、法外に高いフードトラックの食事に飽きた頃、そしてちょっと疲れが出て食欲が無い時、リトル・トーキョーへフラっと行ってみると良い。

リトル・トーキョーはダウンタウンにあるが、コンベンション・センターからだと徒歩で40分かかる距離なので、Uber等を利用するか、電車/メトロで行くと便利だ。メトロの駅はコンベンションセンターのすぐ近くにPico駅があり、数駅でLittle Tokyo/Arts District station駅に到着する。運賃は$1.75と割安である。車内の治安も、この区間は比較的安全である。
※リトルトーキョーのホテルに宿泊される方は、コンベンションセンターから電車/メトロでの移動が便利である。

アメリカなのに、なぜか二宮金次郎像。その左手にある日本風の町中華「幸楽」は、冷やし中華、ミソラーメン、定食等がおすすめ。ランチのほか、夜も深夜まで営業している。

また、リトル・トーキョーは人気ラーメン店も充実している:
博多新選組 
八王子ラーメン
天下一品ラーメン
  
リトル・トーキョーには、美味しい居酒屋も沢山あるので、夜は夜で楽しい場所だ。(但し、ここはアメリカなので、食事中に椅子の下においた手荷物の置き引き等には、充分ご注意あれ。貴重品やバックなどの手荷物は、常に手の届くところで管理すべし。)
  
上記は、すべて、歩いてぐるっと回れる位のまとまったエリアにある。近年、リトル・トーキョーの治安は改善されており、新宿裏路地を歩く程度の、最低限の警戒心さえ持てば、大丈夫と言える。

その他、鍋潤太郎がオススメする居酒屋情報は、こちらをご参考あれ。

関連記事:
「LA居酒屋便利帳」

〇LAの新名所 アカデミー映画博物館

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LAを訪問された際に、是非訪れて欲しい場所がある。

特に映画好きの方には、2021年9月にオープンした、アカデミー賞の映画博物館がおススメである。

ダウンタウンLAからは少し離れたハリウッド南方のエリアにあるが、5月に地下鉄Dラインが延長され、Wilshire/Fairfax駅が新しくオープンしたので、地下鉄(詳細は後述)で移動するのが便利だろう。同駅を出たら、目の前にこの博物館が鎮座している。

新しく延長された地下鉄Dラインは比較的安全で、駅のホームでは警察官が常駐で警備をしている。特に新しく延長された区間はオープンしたばかりで新しい事もあり、日本の地下鉄と同じ位の快適度が味わえる。

関連記事:
鍋潤太郎のハリウッドVFX最前線 Vol.135  「アカデミー映画博物館視察レポート」
※↑このレポート当時は、チケットはオンラインによる完全事前予約制だったが、現在は普通に購入出来る模様。詳細は上記リンクの中の、アカデミー映画博物館の公式サイトをご参照あれ。

〇せっかくLAに来たなら、おススメの映画館2つ

上記で、SIGGRAPH会場近隣にある映画館をご紹介したが、ここではダウンタウンから車で30~40分ほどの場所にある、おススメの映画館2つをご紹介。Uber等を利用して、ぜひ訪問してみたい場所である。ポップコーンを片手に、本場ロサンゼルスで映画鑑賞を楽しんでみては如何だろうか。

ハリウッド・チャイニーズシアターハリウッド・チャイニーズシアター

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ハリウッドにあるチャイニーズ・シアター。独特の外観が有名で、観光地としても知られているが、この中で映画が観れるという事を、知らない人は意外と多い。巨大なメイン・シアターはIMAX。「チャイニーズ・シアターで映画を観てきた」というのは、ちょっと自慢が出来るだろう。隣には、アカデミー賞でおなじみドルビー・シアターがある。

ちなみにダウンタウンLAからは、地下鉄Bラインで行く事が出来る。ダウンタウンからHollywood/Highland駅までは、25分ほど。地下鉄Bラインの治安は、最低限の警戒をしていれば、大丈夫である。

センチュリーシティのAMCシアター

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センチュリーシティは、ダウンタウンとサンタモニカの中間点にあり、ビバリーヒルズも近い。ここのショッピング・モールの中にあるAMCシアターは、シアターのデザインも洗練されており、IMAXシアターを含む15スクリーンのシネコンである。映画の前のCMや、予告編などもアメリカならではの雰囲気を楽しめる。ここで映画を観た後、ショッピングやお食事なども。広大なショッピング・モール内には、小籠包で有名な鼎泰豊や、行列の出来る大人気ラーメン店のラーメン凪などがある。どちらも美味である。また、さまざまなブランド品のお店も充実。

来年、センチュリーシティに地下鉄の駅がオープン予定だが、まだ開通していないので、ダウンタウンからの移動手段はUberがお勧め。

〇自動運転タクシー Waymoに乗ってみよう

LAを訪問するのであれば、自動運転タクシーWaymoを試してみては如何だろうか。
スマホにアプリをインストールして設定するだけで、自動運転の無人タクシーが、送迎をしてくれる。

運転手が乗っていないのにハンドルが勝手に動き、まるでオバケ👻が運転してくれているような、不思議な気持ちに浸れる。

日本でも、都内で自動運転の実証実験が始まっているそうだが、LA滞在中に実体験しておくのも、話のネタになるかもしれない。

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画像:街を走る無人運転タクシーWaymo(筆者撮影)

〇おまけ:ダウンタウンLAから、メトロ/地下鉄に乗ってみる

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画像:5月に延長区間が新しくオープンした地下鉄Dライン。(筆者撮影)

近年、LAメトロは路線拡張に力を注いでおり、この5月には地下鉄Dラインの新区間が延長オープンしたばかり。筆者も5月以降、この新区間を週末などに頻繁に利用しているが、今のところ大変快適で、特に不快な思いや危険を感じた事はない。

運賃は$1.75で、乗車距離に関係なく「一定時間内はメトロ全線が乗り放題」という考え方である。

地下鉄Dラインを利用し、ダウンタウンLAからWilshire/Fairfax駅で下車すると、前述のアカデミー博物館、隣接する美術館LACMA自動車博物館などへ40分程で行ける。現在は、ビバリーヒルズの東端である、Wilshire/La Cienega駅まで開通している。

特に延長オープン区間の地下鉄Dラインは、ホームに警官がおり、安全&快適である。治安は、特に日中であれば、危険という事はない。ただ、観光客を狙ったスリや荷物の置き引き等には十分ご注意あれ。

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画像:5月にオープンしたばかりの、地下鉄Dラインの駅。治安も良く、ホームはまだピカピカである。(筆者撮影)

またダウンタウンLAから地下鉄Bラインを使うと、前述のチャイニーズ・シアターやドルビー・シアターのあるHollywood/Highland駅まで地下鉄1本で行けるほか、Universal City/Studio City駅で下車すればユニバーサル・スタジオのテーマパークへもアクセス出来るなど、便利だ。ただ、この路線は、たま~にホームレスさんや、うわごとを言うお客様が乗ってこられる場合もあるので、ご注意。(その場合は、駅に停車したタイミングで前後の車両に移動される等をお勧めする。)

※ダウンタウンLAから、地下鉄Dライン、もしくはBラインを使う場合、乗る際に行先の表示に注意する事。DとBはWilshire/Vermont駅で分岐するので、行先を確認ぜず飛び乗ってしまうと、目的地と違う方向へ分岐して場合がある。乗る際に行先の表示を確認していれば、大丈夫である。(小田急線の相模大野駅で、小田原方面へ向かう小田原線と、藤沢・片瀬江ノ島方面へ向かう江ノ島線が分岐する感覚)

ダウンタウンLAからサンタモニカのビーチへ行ってみたい方は、Eラインで1時間ほどでビーチへ行ける。この路線では近畿車両など、日本製の車両が採用されている。サンタモニカは、ビーチ、ショッピング、お食事が楽しめる、お勧めの観光スポットである。広いビーチでゆっくりしてみたい方は、是非。水着を仕込んで行くのをお忘れず!

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画像:SIGGRPAH視察の後、広いサンタモニカ・ビーチでゆっくりするのも、悪くない。(筆者撮影)

…という訳で、ダウンタウンLAからのメトロ/地下鉄での移動は、電車や乗り物が好きな方、移動時間に余裕のある方、海外生活や海外旅行経験が豊富な方、NYで既に地下鉄経験がある方、等にはおススメである。運賃が安いので交通費節約にもプラスである。ただ、日本から来られた方は夜遅い時間帯&女性1人でのご利用は避けた方が無難。また移動時間節約や気持ち的に安全面重視の方はUber、Lyft、Waymoなどを利用されるのが賢明といえる。

備考:
鍋 潤太郎の乗車経験から  ダウンタウンLAから乗車する場合の、メトロ各ラインの安全度
Dライン: ビバリーヒルズ方面 新しく、ホームに警官がおり、比較的安全。
Eライン: サンタモニカ方面 比較的安全。地元の家族連れや女性客も利用している。
Bライン: ハリウッド/ユニバーサルスタジオ方面 最低限の警戒心を持っていれば大丈夫。
Aライン: ロングビーチ方面 最低限の警戒心を持っていれば大丈夫。

〇おわりに

以上がSIGGRAPH2026、会場周辺、そして意外な見どころ情報である。
視察の準備や、現地でのガイドとしてお役に立てれば幸いである。

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