Inter BEE 2022

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Special 2022.05.20 UP

【Inter BEE CURATION】フジテレビ、カンテレら「NYフェスティバル2022」で受賞~世界的に評価を受けた日本作品まとめ~

テレビ業界ジャーナリスト 長谷川朋子 Screens

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※INTER BEE CURATIONは様々なメディアとの提携により、InterBEEボードメンバーが注目すべき記事をセレクトして転載するものです。本記事は、Screensに2022年5月19日に掲載されたNYフェスティバル2022のまとめとなります。お読みください。

フジテレビ、カンテレら「NYフェスティバル2022」で受賞

世界のあらゆる映像作品を審査・表彰する国際メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル」の「TV&フィルムアワード」に今年は42カ国から応募があった。日本の放送局からはNHK、フジテレビ、カンテレ、毎日放送、中部日本放送、静岡放送の作品がファイナリストに選出され、4月26日(米国東部時間)に受賞作品が発表された。ドキュメンタリー部門でNHK『ETV特集 原発事故“最悪のシナリオ”~そのとき誰が命を懸けるのか~』が金賞、エンターテインメント部門でフジテレビ『監察医 朝顔』が銅賞、撮影技術部門でカンテレの8K/HDR作品『さくらノート』が金賞を受賞するなど、多くの日本作品が「TV&フィルムアワード」で評価を受けた。

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公式サイトより ■世界42カ国から応募、バーチャルイベントで受賞作品発表

国際メディアコンクール「ニューヨーク・フェスティバル」は1957年の開始以来、世界的なトレンドを反映したTV番組など世界の映像作品に賞を与えている。革新的な作品を評価し、世界の映像業界の発展、促進を目指すことを目的としている。

また1990年より国連から審査員を招き、国連の理念と取り組みに合致した作品を協働して選出するUNDGC賞(国連グローバルコミュニケーション賞)も設立している。2010年からは世界最大規模の放送機器展NAB Showと戦略的パートナーシップ連携を組んでいる。

64回目の開催を数えた2022年も「TV&フィルムアワード」において14のカテゴリー(ニュース番組/ニュースレポート/スポーツ番組/ドキュメンタリー/エンターテインメント番組/エンターテインメント特集/番組技術/プロモーション/プロモーション撮影技術/配信/学生/映画/企業イメージ/映画撮影技術)からそれぞれ革新的な作品が集まった。世界42カ国から応募があり、世界各国から200人以上のプロデューサー、ディレクター、脚本家など映像業界の専門家で構成された審査員がオンライン上で視聴し公正さと誠実さに徹底した審査によって、各部門の受賞作品が決定した。

受賞作品は4月26日午後6時(米国東部時間)に授賞式「ニューヨーク・フェスティバル 2022 ガラ」にて発表された。なお、授賞式は例年、アメリカ・ラスベガスで開催されるが、昨年同様に新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受けて今年もバーチャル開催となった。大賞受賞作品にはバラエティ・スペシャル番組の『マライア・キャリーのマジカル・クリスマス・スペシャル』などが選ばれ、CBSスポーツ会長のショーン・マクマナス氏は生涯功労賞を受賞した。

日本発11作品が15部門で金賞など受賞

日本からも多くの作品が出品され、日本の放送局からはNHK、フジテレビ、カンテレ、毎日放送、中部日本放送、静岡放送の作品がファイナリストに選出された。評価を受けた金賞、銀賞、銅賞を受賞した作品数は日本から全11作品に上り、15部門で受賞に輝いた。

ドキュメンタリー・National Affairs(国内問題)部門ではNHK『ETV特集 原発事故“最悪のシナリオ”~そのとき誰が命を懸けるのか~』が金賞を獲得した。同番組は東京電力福島第一原発事故発生直後から官邸や米軍、自衛隊などが、それぞれ極秘裏に「最悪のシナリオ」の作成に着手していたことに着目。菅元首相、北澤元防衛相など総勢100名以上に独自取材し、「誰が命を懸けて原発の暴走を止めるのか」という究極の問い正すスクープ・ドキュメントである。NHKからはほか、ドキュメンタリー部門でNHKスペシャル『ミラクルボディー』が銀賞、NHKみんなのうた『ワンダブル・ワールド~顔面新体操』が銀賞受賞に至った。

民放のドキュメンタリー作品から受賞に至った作品も多い。フジテレビは2作品が受賞した。Human Concerns(普遍的関心)部門で『ザ・ノンフィクション ボクと父ちゃんの記憶~家族の思い出 別れの時~』と、Social Issues(社会問題)部門で『ザ・ノンフィクション あの日妹を殺されて~罪を憎む男が選んだ道~』がそれぞれ銅賞を獲得。フジテレビの『ザ・ノンフィクション』作品は、ニューヨーク・フェスティバルにおいて2019年に銅賞、2020年は2部門で銅賞、2021年は銅賞を獲得し、今年で4年連続での受賞となる。

さらに、カンテレの『安藤忠雄 次世代へ告ぐ』がThe Arts(芸術)部門とBest Direction(演出)部門、Best Camerawork(撮影)部門の3部門で銅賞を受賞。また毎日放送は『西本願寺音舞台』がTHE ARTS(芸術)部門で銅賞、静岡放送の『おひさま家族~りんくん一家の17年~』はCommunity Portraits(コミュニティー・ポートレート)部門で銅賞を受賞し、ローカル局発の番組も国際的な評価を次々と受けた。

> 関西テレビ、カンテレ制作3番組が米・ニューヨークフェスティバル「TV&フィルムアワード」を受賞

> 毎日放送、米・ニューヨークフェスティバルで『西本願寺音舞台』(英語版)が銅賞を受賞

> 静岡放送『おひさま家族~りんくん一家の17年~』がニューヨークフェスティバル2022銅賞を受賞

エンターテインメントカテゴリーではフジテレビの」監察医 朝顔」がドラマ部門で銅賞を受賞し、さらに主演の上野樹里が同ドラマでの演技が評価されて、演技部門で銅賞を獲得した。またカンテレが淡路島フィルムオフィス15周年記念作品として制作、8K/HDRで撮影が行われたフィルム「さくらノート」はCinematograpy(撮影)部門で金賞に輝いた。

> フジテレビ、米・ニューヨークフェスティバル4部門で銅受賞 『監察医 朝顔』は演技部門、ドラマ部門のW受賞を達成

ほか日本からは電通クリエティブラボの「MELA!」がBrand Image(ブランドイメージ)部門で金賞を受賞し、日本発作品の多くが世界的な評価を受けた。ファイナリスト作品を含む全受賞作品は、2022年の「TV&フィルムアワード ウィナーズ・ギャラリー」で紹介されている。

> 「TV&フィルムアワード ウィナーズ・ギャラリー」

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