Inter BEE 2022

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Special 2021.10.20 UP

【Inter BEE CURATION】コネクテッドTV普及における「テレビの見られ方の変化」〜インテージ調査レポート(前編)

編集部 Screens

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株式会社インテージ 事業開発本部 メディアと生活研究センター アナリスト 林田涼氏

※INTER BEE CURATIONは様々なメディアとの提携により、InterBEEボードメンバーが注目すべき記事をセレクトして転載するものです。本記事は、Screensに2021年10月7日に掲載された、株式会社インテージ 事業開発本部 メディアと生活研究センター アナリストの林田涼氏へのインタビュー記事。スマートテレビの普及における「テレビの見られ方の変化」についてお話いただいたものです。ぜひ、お読みください。

コネクテッドTV普及における「テレビの見られ方の変化」〜インテージ調査レポート(前編)

動画配信サービスの台頭と同時に注目されている、インターネット結線テレビ「コネクテッドTV」。テレビ放送とOTT(Over The Top:動画配信サービス)をシームレスに視聴できる機能などを特長とし、「視聴デバイスとしてのテレビ」としての大きな役割を果たしている。

一般に「コネクテッドTV」は、スマートテレビなどのOTT(Over The Top:動画配信)デバイスや、「Fire TV Stick」などのストリーミングデバイス、Blu-rayプレーヤー、ゲーム機などを介してインターネットに接続されたテレビ型デバイスを指す。今回はその中から、株式会社インテージが2021年の6月、8月の2度にわたって発表した調査レポートより、スマートテレビにフォーカス。スマートテレビの普及における「テレビの見られ方の変化」を探る。

この記事では、調査レポートを担当した株式会社インテージ 事業開発本部 メディアと生活研究センター アナリストの林田涼氏にインタビューを実施。その模様を前後編に分けてお届けする。

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インテージ 林田氏

前編となる今回は、同社6月発表のレポート『スマートテレビはどれだけ普及した? 普及に伴う“テレビの見かた”の変化』について。普及の実態をふまえ、テレビ視聴習慣の変化に迫る。

【参照】スマートテレビはどれだけ普及した? 普及に伴う“テレビの見かた”の変化(株式会社インテージ)

普及率は「3人に1人」毎年10%ペースで続伸

ースマートテレビの現在の普及率について教えてください。

林田氏:現在は3人に1人が自宅にスマートテレビを所有しています。テレビの台数ベースでは4台に1台の割合となっており、この5年ほどで約2倍に増加しました。

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─現在もなお、スマートテレビの普及ペースは伸び続けているのでしょうか。

林田氏:毎年平均10%ほどのペースで安定して伸び続けている印象です。特に今年は大規模なスポーツ大会の影響もあり、購入が伸びました。

スマートテレビ利用層は20〜40代に集中も、テレビ全体との差は“埋まる傾向”

─スマートテレビの利用者は、どのような性別・年代に多いですか?

林田氏:ネットに接続するというスマートテレビの特性もあり、一般的なテレビユーザーに対して比較的若い世代に普及しているのが特徴です。具体的には20〜40代が顕著で、視聴履歴を見ても、若者向け番組の数値が高く出ています。性別に関しては男女ともに同じくらいの割合です。

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─スマートテレビの利用者は、どのような性別・年代に多いですか?

林田氏:ネットに接続するというスマートテレビの特性もあり、一般的なテレビユーザーに対して比較的若い世代に普及しているのが特徴です。具体的には20〜40代が顕著で、視聴履歴を見ても、若者向け番組の数値が高く出ています。性別に関しては男女ともに同じくらいの割合です。

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当初のスマートテレビは「ネット結線できる」という機能が最先端の機能であったこともあり、ユーザー層も高価格帯テレビの所有者を中心に偏っている側面がありました。しかし近年ではすべての価格帯のテレビにおいて搭載が進んだこともあり、50代以下の構成比が上がるなど、テレビ全体の所有比率に近づき、一般化が進んでいるといえます。

都道府県別の分布を見ても、若年層の多い大都市圏が他エリアにくらべて若干高いという程度で、全体的な分布としては一般的なテレビユーザー全体と大きな差はないように見えます。

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“視聴時間”は4倍の差。スマートテレビと非スマートテレビの見られ方の違い

─スマートテレビユーザーにおいて特徴的な傾向はありますか。

林田氏:一週間のテレビ(地上波、BS、CS)の平均視聴時間はスマートテレビユーザー、非スマートテレビユーザーともにほぼ変わらないのですが、スマートテレビユーザーに関しては休日の視聴時間がやや少なめに出ています。若年層が多いということもあり、休日はどちらかというと外出など、テレビ視聴以外のことをしているのかもしれません。

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一方、録画での平均時間にフォーカスすると、平日、休日ともに、非スマートテレビユーザーに比べてスマートテレビユーザーの視聴時間が多くなっています。最近では、殆どのスマートテレビに録画機能がデフォルトで付いていることも影響しているのかもしれません。

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また、ストリーミング動画コンテンツの視聴も含めると、スマートテレビユーザーは非スマートテレビユーザーに比べて約4倍と長くなっていることがわかります。

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また、ストリーミング動画コンテンツの視聴も含めると、スマートテレビユーザーは非スマートテレビユーザーに比べて約4倍と長くなっていることがわかります。

─視聴時間を軸に見ると、スマートテレビと非スマートテレビのユーザー動向の差が顕著

林田氏:普及につれてユーザー属性の偏りが次第に小さくなってはいるものの、スマートテレビユーザーのテレビの見方は、非スマートテレビユーザーとは大きく異なっているといえるでしょう。

続く後編では、コロナ禍がもたらしたテレビの視聴習慣の変化にフォーカス。「おうち時間」の増加によって訪れた、新たなテレビの見られ方の実態を探る。

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