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ICT/クロスメディア 2020.02.19 UP

【NEWS】NTTドコモ 5Gを用いた360度8KVR、8Kワイド、マルチアングル対応のリアルタイムライブ映像配信クラウドシステムを開発

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システム構成図

 NTTドコモは2月14日、クラウド上のサーバーで、複数カメラの映像を360度8KVR、8Kワイド、マルチアングル映像としてリアルタイム生成できるライブ映像配信クラウドシステムを開発したと発表した。
 リアルタイム8Kワイド・マルチアングル配信の第1弾として、3月15日にマツダスタジアムで行われる「プロ野球オープン戦 広島東洋カープ 対 福岡ソフトバンクホークス」のライブ中継「Veryカープ!Neo Live Viewing」を実施する。

クラウドで映像処理を実施しリアルタイム配信

 特徴はクラウド上で複雑な映像処理を実施することで、会場での作業を省略できるため、処理に必要だったスペースがないところでも実施可能になるという点にある。

 これまではVR、ワイド、マルチアングルのリアルタイム映像配信には、会場内に映像処理装置を設置する必要があった。そのため設置場所を確保できない会場やイベントではリアルタイム映像配信が困難だった。クラウド上で映像処理をする同システムにより、スポーツや音楽のライブイベント会場で大掛かりな装置を設置せずに、リアルタイムに高画質な360度8KVR、8Kワイド、マルチアングルの映像を生成し、多様な視聴スタイルに対応した映像配信ができる。


広島の産業振興実証プロジェクトの一環として実施

 3月15日にマツダスタジアムで行われる「広島東洋カープ 対 福岡ソフトバンクホークス」の試合を、ドコモ5Gオープンラボ HIROSHIMAのライブビューイング会場で8Kワイド、マルチアングル視聴でリアルタイムに観戦できる。マツダスタジアムからクラウドへの映像アップロードは光回線を用いた通信を、クラウドからの映像ダウンロードは5G通信を予定しているという。

 クラウドには「ドコモオープンイノベーションクラウド」を用いる。ドコモオープンイノベーションクラウドとは、ネットワークの伝送遅延の低減とセキュアなクラウド環境を実現するMEC(Multi-access Edge Computing)の特徴を持ち、ドコモのネットワーク網接続されたクラウド基盤。

 今回は、ドコモが提供する先進技術を広島の地域課題の解決や広島発ソリューションの創出、広島の産業振興に役立てる実証プロジェクト「ひろしまサンドボックス PITCH TRIAL」の一環として実施する。スタジアムやテレビでの観戦に次ぐ新たなスポーツ観戦スタイルのビジネス検証を目的とし、博報堂DYメディアパートナーズ、中国放送、ヤマハの協力のもと、実施する。

中国放送の放送用中継映像でマルチアングル映像を生成

 昨年の2月に開発した、360度8KVRのリアルタイムライブ映像配信クラウドシステムを用いている。これに加え、複数の動画をつなぎ合わせるリアルタイムスティッチング処理などの技術を拡張することで、8Kワイド・マルチアングルの視聴方式でも配信可能にした。

 8Kワイド映像は、3台の一眼レフカメラで撮影された映像を、同社のリアルタイムスティッチング技術を生かして、120度の8K映像としてリアルタイムに生成する。音響はヤマハの立体音響技術「ViReal(バイリアル)」を導入し、高臨場感なパブリックビューイングを実現する。

 マルチアングル映像は、中国放送が放送局に用意する複数カメラの中継映像を用いて、ライブ配信する。利用者は好きなアングルに遅延なく切り替えることが可能。

実施概要

<ライブ中継実施会場>
ドコモ5Gオープンラボ HIROSHIMA(住所:広島市中区大手町4-1-8)

<実施日時>
2020年3月15日(日曜)14:00~

<応募方法>
招待制で、応募者多数の場合は抽選。

<各社の役割>
○ドコモ
ライブ映像配信クラウドシステムの開発および提供
5Gプレサービス対応端末、ネットワークの提供
○博報堂DYメディアパートナーズ
本イベントの企画・調整・運用
○中国放送
本イベントの企画・調整・運用
マルチアングル向け中継映像の提供
○ヤマハ
ViRealマイクおよび、立体音響技術の提供

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