Inter BEE 2019

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映像制作/放送関連機材 2019.09.19 UP

【Play back Inter BEE 2018】テクノハウス Inter BEE 2018で東京五輪 需要やラジオ局のシステム更新を見据え、イベント製品やオーディオ関連の最新機器を展示

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昨年のInter BEEで、テクノハウスは仏AVIWEST 社のスマホを中継カメラにするアプリ『MOJOPRO』をデモした

 Inter BEEは毎年、その年の開催内容について、冊子「REVIEW」にまとめ、翌年2月に発行している。
 REVIEWには毎年、各種イベントの概要や、出展企業のインタビュー記事もあり、その年のInter BEEの様子を振り返るとともに、Inter BEEがどのようなイベントなのかを知って頂く資料として配布している(pdfデータも公開中)。

 そのREVIEWで昨年紹介した出展企業の一つ、テクノハウスの記事をご紹介する。設立30周年を迎えたテクノハウスが、昨年のInter BEEにおいて出展した内容や、Inter BEE出展のねらいなどについてお聞きしている。昨年、設立30周年を迎えたテクノハウスは、クリスティ社製の4K/8Kプレゼンテーションスイッチャー『Spyder X80』など、4K/8Kの需要増へ向けた重要な製品を出展した。また、オーディオフロアでは、ラジオ局の災害対策向けの製品を紹介。インタビューではこのほか、放送局からの問合せが多い、IP音声コーデック「APT IP ISDN CODEC」にも言及している。

 今年も11月13日(水)から15日(金)までの3日間、幕張メッセでInter BEE 2019が開催する。 9月後半になり、出展企業の各社の各種準備が本格化しようとしている中、昨年の出展内容を振り返りながら、Inter BEE 2019にご期待頂きたい。
 

ーーーーーーー(以下、引用)
 放送・イベント・映像音響機器の販売代理店で設立から30周年を迎えたテクノハウスは、昨年開催したInter BEE 2018において2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて需要が期待される映像、イベント関連製品やラジオ局向けオーディオ関連製品を中心に出展した。
 株式会社テクノハウス 取締役の高野行和氏、情報機器部 PRプランナーの徳留康矩氏、情報機器技術部 係長の清水直美氏、情報機器技術部 プロオーディオ課 課長の北條陽土氏に、Inter BEEへの出展の狙いや今年訴求したい製品について話を聞いた。

新需要へ向け、8K対応プレゼンテーション スイッチャーやラジオ局向け最新ミキサー紹介

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株式会社テクノハウス 取締役 高野 行和 氏(左) 情報機器技術部 係長 清水 直美 氏(中央) 情報機器部PR プランナー 徳留 康矩 氏(右)

 「Inter BEEでは毎年放送機材の製品を中心に映像制作/ 放送関連機材フロアとプロオーディオフロアの2カ所に出展している。Inter BEE 2018では、映像制作/ 放送関連機材フロアにおいて今年12月1日からスタートする新4K8K衛星放送、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて、イベント関連を主に仕事とされているお客様に対してスポーツイベントなどのパブリックビューイングやライブビューイングなどに使っていただけるような製品としてクリスティ社製の4K/8Kプレゼンテーションスイッチャー『Spyder X80』を重要な製品として出展している」(高野氏)

 「また、オーディオフロアでは、ラジオ局の災害対策を含めたシステム更新の話もあり、ワンマンで効率的に扱える独DHD. audio 社のカスタマイズミキサーと放送局の放送本社から送信所までの間をIP 伝送する仏WorldCast Systems 社のひかり電話対応IP 音声コーデック『APT IP ISDN CODEC』を重点的に展示した」(高野氏)

パブリックビューイング以外の用途にも訴求したい

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CHRISTIE  4K/8K プレゼンテーションスイッチャー/Spyder X80

 「今回のInter BEEで重要な製品として出展しているクリスティ社製の4K/8Kプレゼンテーションスイッチャー『Spyder X80』は、1入力あたり3 種類のコネクタ(DisplayPort 1.2 / HDMI 2.0 / 12G-SDI) を具備し、全入力とも4K@60pに対応していることが特徴。プレゼンテーションの現場ではカメラ映像やコンピューターの映像を入力し、同じ画面上で並んで表示させることもあるが、4K カメラの映像信号や4K HDRの映像信号も入力して、様々な信号の映像を表示させることができる」(清水氏)

スマホを中継カメラにするアプリ「MOJOPRO」を展示

 「この他映像制作/ 放送関連機材フロアでは、仏AVIWEST 社のスマホを中継カメラにするアプリ『MOJOPRO』を展示した。すぐに映像を出さなければならない様な現場に遭遇した時にでも、『MOJOPRO』というアプリケーションをダウンロードしておけば、すぐにスマートフォンの映像を出すことができる」(徳留氏)

 「迅速性を求められる場面において、最大のパフォーマンスを発揮する。なお、このアプリは同社のレシーバー『ストリームハブ』を導入していれば、無料で利用することができる。この『ストリームハブ』は1RUサーバで、基本的に社屋に設置するタイプだが、クラウドタイプもあり、共にYouTube Live等に配信することが可能。ブースではYouTube Live 等での使用を想定した質問が多くあり、お客様から注目を集めていた」(徳留氏)

国内のラジオ局に好評な最新モデルのオーディオミキサーをいち早く紹介

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独DHD.audio社のカスタマイズミキサー『RX2』

 「プロオーディオフロアでは、2018年のIBCで発表となった独DHD.audio 社の新しいカスタマイズミキサー『RX2』を国内初展示した。『RX2』は、国内でも多くの導入実績を誇る『52/ RX』を更に扱いやすく更にスタイリッシュにモデルチェンジを行った最新モデル。全てのモジュールに大型のTFTタッチディスプレイを搭載し、視認性、操作性を高めている」(北條氏)

 「また、モーターフェーダーが標準搭載されたことで、レイヤーを含めたミキサーの構築や、ワンマンオペレーション時のオペレーターへの負担が軽減される。既にDHD.audioの製品をお使い頂いているお客様にもご興味を持たれた方も多い印象で、Inter BEEに実物を見に来ていただいた方が多かった」(北條氏)

最も問い合わせが多いIP 音声コーデック「APT IP ISDN CODEC」を出展

 「今回のInter BEEでは、最も問い合わせが多かったIP音声コーデックを出展した。このIP音声コーデックは、放送局の放送本社から送信所間をIP伝送を可能とする仏WorldCast Systems 社のひかり電話対応IP 音声コーデック『APT IP ISDN CODEC』。APTの独自の音声伝送技術『シュアストリーム(SureStream)』を使用する事により、音切れの起きない音声伝送が可能である」(北條氏)

 「低遅延・低圧縮・高音質を可能にするEaptXアルゴリズムが使用できるので、非圧縮の伝送と比べても大幅にランニングコストを下げる事ができる」(北條氏)

【テクノハウスはInter BEE 2019に出展します】

 テクノハウスは、11月13日(水)から15日(金)まで、幕張メッセで開催するInter BEE 2019のホール2とホール1の2カ所(映像制作/放送関連機材部門 / ホール2 / 小間番号2213、プロオーディオ部門 / ホール1 / 小間番号1515)に出展します。

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