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映像制作/放送関連機材 2021.09.10 UP

【NEWS】ブラックマジックデザイン、 DAVINCI RESOLVE 17.3を発表 Apple M1搭載のラップトップで処理速度最大3倍に高速化し8Kプロジェクトも可能に

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ブラックマジックデザインは8月19日、「DaVinci Resolve 17.3」を発表した。今回のアップデートでは、M1チップ搭載のApple MacモデルでDaVinci Resolveの速度が最大3倍に高速化。これによって、4Kプロジェクトの再生、編集、グレーディングがスピードアップし、Apple M1搭載のラップトップで8Kプロジェクトを扱える。

M1搭載のMacコンピューターでH.265ハードウェアエンコーディングのオプションも新しくサポート。レンダリング時に速度または品質のいずれかを優先できるため、レンダリング時間を最大65%短縮できる。さらに、Apple M1チップに内蔵されたメディアエンジンを使用してAVC Intraファイルをデコードできるようになったことで、同ファイルフォーマットのデコードおよび再生が高速化。 新しい処理エンジンはタイルベースレンダリングを採用しているため、ラップトップでDaVinci Resolveを使用する際のバッテリー持続時間も最大30%延長するという。

DaVinci Resolve 17.3は、Blackmagic Designウェブサイトでダウンロード可能。

新バージョンでは、新たにResolveFXコントロールも追加している。モザイクブラーには新しいグリッド形状や高性能のコントロールが追加され、ピクセル化の量および外観をより細かく調整可能。キーヤーのガベージマットには回転コントロールが追加され、ビューから不要なアイテムを除去する作業が簡単になった。

グロープラグインには、新たに彩度およびガンマコントロールを追加。ライティングエフェクトをより繊細にコントロールできる。DaVinci Resolve Studioのアパーチャー回折には、新しいアナモルフィック・アパーチャーコントロールが追加され、より幅広いレンズのエミュレートが可能という。

Fairlightオーディオでは、入力バッファリングおよび処理遅延を調整できる新しいドライバーにより、オーディオ遅延が改善された。ハードウェアに応じて処理を最適化できるので、録音・再生が簡単かつスムースになる。
Fairlightの書き出しダイアログも改善され、選択したクリップまたはトラックをFairlightページから直接書き出しが可能。クリップのレベルやフェード、EQ、エフェクト、iXMLメタデータを含められるほか、異なるラウドネス規格に合わせてクリップをノーマライズできる。これにより、オーディオをさらなる処理または大規模プロジェクトへの結合に向けて受け渡す作業が簡単でスピーディになるという。

上記を含め、DaVinci Resolve 17では、300種類以上の新機能、既存機能の改良が加えられている。インスペクタ、ビンの新しい並べ替えオプション、メタデータクリップビューなども改善が加えられ、作業時間の削減に貢献する。

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