Inter BEE 2020 Online 11.18(Wed.)-20(Fri.)

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ICT/クロスメディア 2020.05.12 UP

【出展募集中! Inter BEE ICT/クロスメディア部門】クラウド、動画配信や新たなデバイス対応など進化する映像制作・映像ビジネスの最前線を網羅 

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日本マイクロソフトなどICT系企業の出展が目立つICT/クロスメディア部門のエリア

 Inter BEEの出展部門の一つ、ICT/クロスメディア部門には、クラウド、動画配信、モバイルネットワークなど、ネットワークを駆使した新しい映像ビジネスや動画制作のためのツールやサービスが出展される。また、各種の視聴デバイスや、マルチメディア放送などの新しい放送サービス、さらにデジタルシネマ関連製品などもこのエリアだ。

 放送や映像制作のワークフローで浸透しつつあるクラウドや映像素材伝送に欠かせない映像の符号化、ネットワーク伝送サービスなど、番組制作を支える技術やサービスに加え、新たな広告媒体としても成長しつつあるネットワークによる動画配信など、放送と通信の連携・融合の最前線をここで見ることができる。

 昨年のInter BEE 2019の出展企業からも、クラウドソリューションや拠点間の通信サービス、超低遅延のライブ配信やマルチアングルライブ配信、さらには配信プラットフォームなど伝送、配信をサポートする企業や、テレビとウェブコンテンツの連携など、まさに放送と通信の連携・融合の最新状況を見ることができる。

クラウドによる映像制作ワークフローの効率化、多メディア対応

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AVIDが提案するクラウドを用いたIPリモートライブプロダクションのデモ

 放送局や大手制作プロダクションにとって、クラウドは番組制作において重要な位置を占める。クラウドの大きな特徴は、ネットワーク上にストレージがあることで端末側のパソコンの容量にかかわらず映像などの大容量データを管理できる点にある。

 複数のユーザーが離れた地点で同時に利用できるため、コスト面や人材確保の面でも大きな利点がある。また、ソフトのインストールが不要なために、 端末の機種に依存せず、常に最新バージョンのプログラムを利用できる点にある。さらに、各種の機能が随時追加・削除でき、用途に応じて柔軟な構成をとれるという点も共通した利点といえるだろう。

 こうしたクラウドの利点は、番組・映像制作においても非常に有用であり、さらには今後、動画配信など放送以外の多メディア展開に向けた展開でも活用しやすい。IP化が進む映像制作の中でクラウドの重要性はますます高まるといえるだろう。
 
 昨年のInter BEE 2019でも、クラウド大手の日本マイクロソフトやアマゾン・ウェブ・サービスなどがクラウドを用いた映像ワークフローを紹介したほか、AVIDなど、既存の映像編集システムを提供する企業もクラウドを用いたサービスを提案した。アプリケーションにAIを搭載することで、これまで手作業で実施していたメタデータ作成なども自動化するなど、プログラムの追加で作業効率が大幅に向上している。

各社からネットワーク伝送の効率化、多機能化を提案

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INISOFTが提案する「Vid View」は、サーバーで複数カメラの映像を同期させた映像を配信し、クライアント側で自分が気に入った画面を選んで見ることができる。

 ICT/クロスメディア部門ではまた、ネットワークによる伝送も大きなテーマだ。Inter BEE 2019では、伝送スピードとともに、複数映像を同期させながら配信し多視点映像を提供するという技術も各社から紹介された。 カーレースやアイドルグループの映像を視聴者がリアルタイムに切り替えられるサービスなども登場。コンテンツの多様な視聴方法に対応したサービスとして注目された。

 また、4K/8Kを含めた高精細なパブリックビューイングなどを容易に実現できる新しい通信サービスも発表された。映像伝送専用の通信サービスで、2拠点間のほか、3拠点間の通信も可能。に加え、3カ所以上の拠点をつないだ伝送サービスも可能だ。1Gbpsの一般回線を複数束ねる技術を用いて、比較的低コストで安定した容量の伝送ができる技術を持つ。


VR・ARも8K対応など新たな提案

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アルファコードは8Kカメラを用いたVRのリアルタイム配信をデモした

 新たなメディアとして今後の成長が期待されているのがVR/ARだ。 Inter BEE 2019でも実写、CGを用いた多様なコンテンツが提案された。また、Inter BEE 2019のICT/クロスメディアと隣接して開催されたデジタルコンテンツ協会主催によるDC EXPOは、デジタルコンテンツを手掛けるクリエイターや企業が新たな映像表現の提案や、映像表現に関する製品・サポートをする場として、出展領域を拡げ新しい層の来場者を呼び込んでいる。

 アルファコードは、VRコンテンツをアップロードすることで容易にVRコンテンツの配信が可能なプラットフォーム「Blinky」を提案したほか、8Kカメラを用いたVRのリアルタイム配信もデモした。


 メディアの多様化に応じて進化する制作ワークフロー。ICT/クロスメディア部門は、そうした最新の技術・サービスを提案するエリアとして、放送・映像制作関係者を始め、幅広い制作者が来場する。今後、さらに新しい提案、技術を求めるクリエイター向けに先端技術を駆使した出展が期待される。

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