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映像制作/放送関連機材 2020.05.18 UP

【NEWS】パナソニック 次世代ライブ映像システム「KAIROS」を開発 解像度・画角の設定が自由なIT/IPライブ映像プラットフォーム  オープンソフトで他メーカー、サプライヤーとパートナーシップを締結

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KAIROSを構成する製品

 パナソニックは5月7日、ライブ映像制作の品質と生産性を向上させる次世代ライブ映像システム「IT/IPプラットフォーム “KAIROS(ケイロス)”」を開発したと発表した。CPUおよびGPUの能力を活用したITベースのプラットフォーム。2020年夏の発売を予定している。

GPUパワーにより制約に縛られない高い自由度

 映像信号処理のためのメインフレーム「Kairos Core」と、操作用のハードウェアコントロールパネル「Kairos Creator」そして各種設定や操作を実際に行うためのGUIソフト「Kairos Control」から構成される。

 ST 2110、NDI、SDIなど多様な映像入出力に対応し、HD/UHDなどさまざまな解像度とフォーマット、16:9だけでなく32:9など特殊な画角にも対応可能。

 さらにME数・KEY数の制約に縛られずGPUパワーの許す限りレイヤーを重ねていくことが可能。従来のライブスイッチャーと比べて非常に高い自由度を提供する。

 一般的な画像編集アプリの様な直感的で使いやすいGUIと、レイアウトを自由にカスタマイズできるコントロールパネルを装備し、高い操作性と省スペースの運用を両立させている。最短で1フレームの遅延を実現し、PTP(Precision Time Protocol)同期もサポートする。

「KAIROS Alliance Partners」を設立

 オープンソフトウェアアーキテクチャーに基づくIT/IPプラットフォームのため、システムの拡張や統合化が容易という。パナソニックでは、機器接続の検証結果の開示や、より統合されたシステム制御連携を図るための技術協力などを積極的に実施していく方針。

 具体的には、他メーカーやサプライヤーとのパートナーシップ「KAIROS Alliance Partners」を設立し、今後はパートナーと共同で、ソフトウェアの追加、機能拡張や外部機器連 携などを進めていくという。

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