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Special 2025.05.27 UP

【日テレ】日テレが「開国」宣言──本気でスタートアップと未来をつくる意気込みを感じよ!【スタートアップリバースピッチ】

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2025年、日本テレビが大きく舵を切った。
スローガンは「日本初のグローバルコンテンツメーカーへ」。
その実現に向けて、戦略投資1,000億円というインパクトのある数字を掲げている。
これは単なる投資計画ではない。スタートアップと本気で共創し、新しいテレビ、新しい体験、新しい社会の“かたち”を一緒に描いていくための宣言だ。

登壇したのは、日本テレビ「日テレ共創ラボ」担当の福井崇博氏。彼の言葉からは、旧来のメディア企業が今まさに脱皮し、次のステージに進もうとしている緊張感と興奮があふれていた。
「広告ビジネスと地上波の時代から、コンテンツで世界を狙う時代へ。だからこそ、皆さんのようなスタートアップと組みたいんです。」この変革に向けてポイントになりそうな取り組みが、
福井氏が事務局として携わる「日テレ共創ラボ」。ワクワクを生む研究開発、社会的インパクトを起こすチャレンジを仕掛けるための“発射台”であり、スタートアップと同じ目線で挑戦をしてくれる存在でもある。

日テレが求めるスタートアップ領域

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1. コンテンツ・クリエイティブ領域
独自IPを生み出せる企画力・技術力
映像制作を効率化するSaaSやAIツール
縦型動画やインタラクティブな体験設計
メタバース、AR/VR、空間演出技術

2. クリエイター支援系スタートアップ
フリーランス支援、スキルアップ支援、雇用安定化
(先行しているスタートアップVOOKやGOKKOとの協業事例)
クリエイターの年収向上や労働環境改善につながる仕組み
作品の流通を変える新たなプラットフォーム

3. ソーシャルインパクト系スタートアップ
DE&Iやジェンダー平等を実現するプロダクト
環境・サステナビリティ×コンテンツ

4. ウェルネス領域(ティップネスと連携も視野)
健康・フィットネス・QOL向上に資する事業
データドリブンなヘルステック

5. 未来社会/未来世代/宇宙領域
教育、子ども、宇宙開発、街の再構築など、次世代社会のビジョンを持つ企業

日テレの魅力は、アーリーステージのスタートアップにとっても、成熟企業にとっても、門戸が開かれている点にある。グループ内には多様な事業領域・規模の企業が存在し、出資先と日テレグループ各社のトップを一堂に集めた“合宿”の場も設けられているという。普段は交わることのない企業同士をつなげ、新たなグループ内シナジーを創出できるのが日テレならではの強みだ。
1000億円という大胆な投資枠を背景に、グループ横断の共創を促す体制は、スタートアップにとって非常に魅力的なフィールドと言える。さらに、日テレはインパクト投資の分野においても先駆的な挑戦を始めている。単なる経済性ではなく、社会的価値を可視化・拡張することに真摯に取り組んでいる。
「日テレ開国」は、日本から世界へ向かうスローガンであると同時に、新たな社会の幕開けを象徴する言葉でもある。ピッチを通じて伝わってきたのは、福井崇博氏や日テレの強い覚悟と、メディア企業としての新たな挑戦の姿勢だ。

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