Inter BEE 2024 幕張メッセ:11月13日(水)~15日(金)

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Special 2023.09.06 UP

メディアの境界は、もはやない!時代を見据えた9つのセッション、その概要が見えてきた〜INTER BEE BORDERLESS進捗報告〜

境 治 Inter BEE 編集部

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今年、CONNECTEDから名前を改めた特別企画「INTER BEE BORDERLESS」。8月初旬に行われた会議では、それぞれの企画を持ち寄り、熱く議論を展開した。会議後に登壇者候補との交渉を経たのち、3日間9つのセッションの中身がほぼ固まった。俊英のメンバーたちが企画した、メディア業界の時代を捉えたセッションの数々。現段階でのタイトルなどをご紹介しよう。
(コピーライター/メディアコンサルタント 境治)

精鋭たちが見出した3日間それぞれのテーマ

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INTER BEE BORDERLESSは私、メディアコンサルタント境治を主査(まとめ役)として、各界からの優れたメンバーで企画作業を進めている。2014年に立ち上がったINTER BEE CONNECTED時代から引き続き参加しているNHK放送文化研究所・村上圭子氏、昨年から加わった放送業界ジャーナリスト・長谷川朋子氏、TBSテレビ・高澤宏昌氏、TVQ九州放送・永江幸司氏に、今年からジョインした日本テレビ・三日月儀雄氏の6名のメンバーで各セッションの内容を議論してきた。
前回もお伝えした通り、今年は3日間それぞれにテーマを設定。初日15日(水)は「BORDERLESS DAY」。すでにユーザーは放送と通信の境目を気にせずコンテンツを楽しんでいる。その実態を把握しながら、コンテンツの送り手はどう対処するかをテーマにする。16日(木)は「LOCAL DAY」。ローカル局の新しい取り組みを紹介し、経営目線、作り手目線など多様な視点で議論する。17日(金)は「FUTURE DAY」。放送業界のBORDERLESSな将来像を3つのセッションで考えていく。各メンバーが最低一つずつセッションを担当し、モデレーターも受け持つ。精鋭メンバーたちにより、充実したセッションを構成できそうだ。

3日間9セッションのタイトルを一挙公開!

8月初旬の会議からここまでで、各セッションの企画が大まかに固まり、タイトルも決まってきたのでここで一気に紹介しよう。
まず15日の「BORDERLESS DAY」。最初のセッションは恒例となった電通・奥律哉氏が担当しモデレーターも受け持つセッションで「配信・放送ボーダーレスの時代~先行するオーディエンスにビジネス、制度は追いつけるのか~」。すでに先を行きボーダーレスに視聴する人々に、いかに業界側が追いつくかをデータをもとに論じる。午後のセッションは「ウェブニュースの現在地~放送局のデジタル報道とプラットフォーム~」のタイトルで、三日月氏がモデレーターを担当。Google永原錬太郎氏にYouTube活用を解説してもらうなど、報道をいかにBORDERLESSに配信するかを議論する。初日最後は「ドラマの未来を変える、プロダクトプレイスメント(仮)」を長谷川氏がモデレート。関西テレビのトータルリーチ戦略について同局の竹内伸幸氏を軸にした登壇者に詳しく解説してもらう。

16日「LOCAL DAY」の最初は永江氏がモデレーターを務める「ローカル局の地域課題解決ビジネス〜地域の声が未来を紡ぐ」。現状、札幌テレビ、宮崎放送、名古屋テレビからの登壇が決まっており、それぞれで地域から届いた声から生まれたビジネス事例を紹介する。2つ目は、村上氏をモデレーターに「ローカル局社長が語る地域メディアの未来」と題したBORDERLESSの基調講演。それぞれ別の背景を持つ4人のローカル局社長が集い、これからのローカル局の在り方を述べていただく。会場は国際会議場になるのでご注意を。最後はケーブルテレビ連盟・二瓶浩一氏に企画・進行をお願いしたセッション。「CATV発、地域”超”密着コンテンツの作り手に学ぶ、地域メディアの可能性」のタイトルで、CATV局、ひまわりネットワーク顧問に就任した土屋敏男氏など、地上波局からCATVでコンテンツ制作に携わる方々に登壇いただく。

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最終日の「FUTURE DAY」ではまず、「FAST・CTVの海外最新動向と日本のリアル(仮)」と題したセッション。昨年の基調講演でもCTVを題材にしたが、その続きとして更なる最新動向をFASTの話を中心に高澤氏がモデレート。長谷川氏も海外イベントから得た情報をパネリストとして披露する。2つ目は「配信プラットフォームはVODの次へ進むか」のタイトルで私、境がモデレーターを務める。最近、国内SVOD最大プレイヤーとして存在感を高めたU-NEXTの本多利彦氏に登壇いただきVODの先へ進み始めた配信業界を議論する。他の登壇者も乞うご期待だ。最終セッションは、最も意欲的な企画になりそうだ。「テクノロジー視点で放送業界のブループリントを構想する」と題し、まさに放送通信のBORDERLESSな未来像をこの場で作ってみようというセッション。すでに株式会社企のクロサカタツヤ氏に登壇の承諾をもらっているが、他の登壇者にはこれからの打診。どんなメンバーでどんな議論が展開されるか、ワクワクするセッションにしたい。

来場者事前登録及びコンファレンス聴講予約は10月3日より開始となる。BORDERLESSの各セッションもそれぞれ事前予約が必要となるので、この日を待ってぜひお申し込みを!

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