Inter BEE 2024 幕張メッセ:11月13日(水)~15日(金)

キャプション
映像制作/放送関連機材 2019.11.01 UP

【Inter BEE 2019】アリスタネットワークス ジャパン 国内外の放送局のIP導入実例を紹介 パートナーブース間でGbEによる相互接続のライブプロダクション・モニタリングも実施

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アリスタネットワークス 出展ブースイメージ図

 アリスタネットワークスは、11月13日(水)から15日(金)までの3日間、幕張メッセで開催するInter BEE 2019に出展し、IPによるライブプロダクションシステムや、イーサネットによる、4K/8K 非圧縮伝送のための同社の製品群を紹介する。また、同社が実際の放送局で導入した事例を映像で紹介していくほか、会場内の複数のパートナー企業ブースをギガビットイーサネットで接続し、相互の機器接続ををモニタリングできるライブデモを実施する。 ブースは、ICT/クロスメディア部門、7ホール、小間番号7307。

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IPネットワークの構築を支援 世界のIP化導入実績でノウハウ蓄積

 アリスタネットワークスは2004年にサンマイクロシステムズの創業者により、米国で創業したネットワーク機器メーカーだ。データセンター、クラウドコンピューティングのためのイーサネットスイッチ製品の開発、販売をしており、さまざまな分野に特化したIPネットワークの構築を支援している。
 放送・映像業界においても米国をはじめ世界の放送局でのIP化や、IPによるライブプロダクションシステムを提供しており、放送局や映像制作現場におけるIP化の導入実績を数多く持つ。

 同社の強みは、IPの周辺システムを独自で開発している点とともに、多くの導入実績から積み上げたノウハウにある。ライブプロダクションシステムがIP化する場合、ロスレスのイーサネット、マルチキャスト、PTPによる時刻同期、APIによるシステム連携など、さまざまな技術的ポイントがあり、これらを顧客の要望とともに解決してきた実績が活かされている。

 アリスタネットワークス ジャパン 技術本部長の兵頭弘一氏は、放送局のIP化の動向について、次のように話す。
 「放送施設のIP化はこれまで、標準規格の策定や機器間の相互接続性の検証などが中心的なテーマでしたが、欧米をはじめとした世界の放送局では、今年春ごろから実装のフェーズに入っており、主要な放送局では、相互接続性の確認を経て、積極的にIP化を実現しています。大規模なスポーツ番組中継などでも、IPの利用が確実に増えています」(兵頭氏)

 兵頭氏は「アリスタネットワークスもこの1年、実に多くの放送局のIP化に携わってきました」という。
 「放送局のIP導入の過程において、顧客である放送局の現場におけるニーズや課題をお聞きしていくことで積み重ねてきた知見は、製品開発に活かすとともに、放送局でのIP導入時のサポートをさらに充実させる強みとなっています。日本でも部分的な形で何社かIP化をお手伝いしている中で、導入の際の課題を共有しながら解決していくノウハウを積み重ねています」(兵頭氏) 

欧米での導入事例を映像で紹介 会場内パートナー企業とのIP相互接続も実施

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池上通信機など10社が相互の機器をIP接続し、各社の機材との連携動作を見ることができる

 今年のInter BEEでは、同社が実際の放送局で導入した事例を映像で紹介していく。スウェーデン SVTの2019年ワールドカップで、600kmのリモートプロダクションを実現した事例や、スイスTPCの中継車、あるいはカナダやロシアの地上波放送局、ブラジルの衛星放送局 GlobalSat(グローバルサット)やイタリアの衛星放送プラットフォーム Sky Italia(スカイ イタリア)などのIP導入事例を紹介する。

 会場ではこのほか、4K非圧縮伝送に必要となる25ギガビットイーサネットや、8K非圧縮転送で必要となる400ギガビットイーサネットを搭載した現行製品と今後のロードマップを紹介していく。
 具体的には、放送・映像システムのIP化に伴う技術要素として、下記の4つの要素について、ブースの各エリアで展示デモを行う。
 ①ハードウェア技術:高ポート密度・省電力による、ディープバッファ、25GE、100GE、400GEなど。
 ②マルチキャストと同期の技術:映像、音声、メタデータの伝送方法と手段。
 ③オープンな実装:各種コントローラーとの連動、ネットワーク状態の可視化、EOS SDK、eAPI、DirectFlowなど。
 ④ SMPTE、VSF、AMWAなど、業界標準・規格に基づく相互接続性を具体的なショーケースで展示。

 さらに、会場内の複数のパートナー企業ブースをギガビットイーサネットで接続し、相互の機器接続ををモニタリングできるライブデモを実施する。池上通信機など10社が相互の機器をIP接続し、各社の機材との連携動作を見ることができる。

◆Inter BEE 2019 開催概要◆

■会期:2019年11月13日(水)~11月15日(金)〔3日間〕
■展示時間:11月13日(水)・14日(木)10:00-17:30/15日(金)10:00-17:00
■会場:幕張メッセ(展示ホール1~8、イベントホール、国際会議場)千葉市美浜区中瀬2-1
■入場:無料(登録制)
■主催:一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)
■後援:総務省、経済産業省(建制順)
NHK、一般社団法人日本民間放送連盟、一般社団法人電波産業会(順不同)
■運営:一般社団法人日本エレクトロニクスショー協会(JESA)
 
◆事前登録の時期、登録方法◆
 Inter BEEは無料参加できますが、事前登録制です。
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