Inter BEE 2022 幕張メッセ:11月16日(水)~18日(金) オンライン:12月23日(金)まで

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Special 2025.05.07 UP

BORDERLESSをアップデート!新しい特別企画、INTER BEE MEDIA Biz始動!

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左から、境治(筆者)、三日月儀雄氏、長谷川朋子氏、渡邊悟氏、永江幸司氏、高澤宏昌氏

今年のInter BEEの話題の一つが、毎年メディア・コンテンツ業界の最先端のセッションを展開してきた特別企画INTER BEE BORDERLESSが名称を変更したことだ。その名も、INTER BEE MEDIA Biz。BORDERLESSはメディアの境界がなくなったことを概念的に表現するワードだったが、事業領域を名称にすることで、出展者にも来場者にもコーナーの内容をわかりやすく伝える。また「動画マーケティングラウンジ」が展示スペースに加わり、デジタルマーケティングに関心のある来場者にも来てもらうことも狙っている。4月半ばに行われた第一回ミーティングではアドバイザリーボードのメンバーが初めて一堂に会し、今年のセッションの方向性について意見交換した。チームのまとめ役である私、境治の目線でMEDIA Bizについてみなさんにお伝えしたい。
(メディアコンサルタント・境 治)

新メンバーを加えて激動するメディア動向のキーワードを洗い出す

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MEDIA Bizは前身のCONNECTED、BORDERLESSを経て、3日間の開催期間中、毎日3〜4セッションを特設ステージで展開して多くの来場者を集め、Inter BEEの呼び物の一つに育ってきた。そのために、精鋭メンバーが知見を結集して企画を進めていく。前年からのメンバーは、コンテンツビジネスジャーナリスト・長谷川朋子氏、TBSテレビ・高澤宏昌氏、日本テレビ・三日月儀雄氏、TVQ九州放送・永江幸司氏、そして今年NHKから新たなメンバーとして渡邊悟氏が加わった。筆者も含めて6名で10コマ以上のセッションを企画することになる。今年は特に、マスメディアでもネットメディアでも激しい動きがあり課題も多岐に及ぶ。第一回ミーティングではまず、それぞれの問題意識をできるだけ共有し、目線を揃えるために気になるキーワード出しとその分類を行った。

放送100年、YouTube20年、節目の年に見えなくなっているメディア業界の行く先

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2025年は放送100年、そしてWindows95でインターネットが一般社会に浸透してから30年にあたる。さらに2005年にYouTubeがスタートして20年、2015年にTVerが始動してから10年だ。メディア業界にとって何かと節目の年となる2025年だが、メディア業界は落ち着くどころか行く先が見えず混迷に陥っている。
精鋭メンバーによるキーワード出しも幅広い分野に渡り、またこのメンバーだからこそのエッジの立った言葉も多く出てきた。例年と違うのは「メディアと民主主義」のような政治とメディアの関わりについてのワーディングもあったことだ。またネット広告の危機を懸念する言葉も出てきた。一方で業界再編を見通そうとする領域もありつつ、生成AIやバーチャル制作などテクニカルなワードもある。さらにはコンテンツの海外展開を意識したワードや、業界モラルを考える領域も重要そうだ。
こうして見ていくと、MEDIA Bizとして取り上げるべきテーマは多岐に渡り収集をつけるのが難しそうだ。ここに出ているのはあくまでセッションを企画する上でのヒント。具体化するのはこれから夏の終わりまでかかるだろう。今後の議論の進捗も、またお伝えできればと思う。11月にどんなセッションが並ぶか、ぜひお楽しみに!

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