11月18日~2021年2月26日

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映像制作/放送関連機材 2020.04.22 UP

【NEWS】キヤノン EOS C300 Mark IIIを6月下旬に発売 4K/120P対応 HDR合成によりノイズの低いHDR動画を生成

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EOS C300 Mark III (「CN-E85mm T1.3 L F」装着時)

 キヤノンは4月21日、CINEMA EOS SYSTEM EOS C300 Mark IIの後継機種になる、デジタルシネマカメラ「EOS C300 Mark III」を6月下旬に発売すると発表した。

HDR合成によりノイズの低いHDR動画を生成

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新開発の「DGO センサー」によるHDR 動画の生成イメージ

 新開発の「DGOセンサー」採用により広いダイナミックレンジを実現。4K ⁄ 120Pのハイフレームレート記録に対応した。また、明暗差が大きな環境で撮影した場合でも、輝度の高い部分と低い部分によって異なる感度(ゲイン=画素からの出力信号の増幅度)の出力を用いたHDR合成をすることにより、ノイズの低いHDR動画を生成できる。具体的には、明るい部分は飽和優先アンプの画像を使い、暗い部分はノイズの少ないノイズ優先アンプの画像を使用している。

高精度なピント調整

 また、高速処理が可能な映像処理プラットフォーム「DIGIC DV 7」を搭載し、4K ⁄ 120Pのハイフレームレート記録に対応し、スロー再生時でも滑らかな映像表現ができる。
 動画撮影に適した滑らかなAF動作と高い追従性を持つ「デュアルピクセルCMOS AF」により、厳しい合焦精度が求められる撮影時でも、撮影スタイルに合わせて高精度なピント調整が可能。

モジュールデザインを採用し多様なスタイルの撮影に対応

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「EOS C300 Mark III」と従来機種「EOS C300 Mark II」の本体寸法の比較イメージ

 昨年12月に発売した上位機種「EOS C500 Mark II」と同様に、撮影現場に応じてカスタマイズできるモジュールデザインを採用している。小型軽量を生かしたドローン撮影から、別売りの拡張ユニットを装着した複数台のカメラによる撮影も可能で、同じく別売りのマウントキットにより、ユーザー自身でEFマウントから、EFシネマロックマウントやPLマウントに交換できる。

Cinema RAW Lightで本体内部に記録

 映像の情報量を維持しながらデータサイズを軽くできる動画ファイルフォーマット「Cinema RAW Light」を採用している。「Cinema RAW」に比べて、 データサイズは1/3〜1/5の容量と小さい。これにより、外部レコーダーを使用せずにRAWデータを本体内部に記録できる。「XF-AVC」にも対応している。「Cinema RAW Light」は、CFexpress Type Bカードにのみ記録可能。

2011年からCINEMA EOS SYSTEMを投入 シネマカメラのラインアップをさらに強化

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デジタルシネマカメラのラインアップ

 キヤノンは、2011年11月に映像制作用のレンズやカメラで構成するCINEMA EOS SYSTEMを立ち上げ、2012年1月にデジタルシネマカメラ初号機「EOS C300」を発売。ハリウッドをはじめとする映像制作市場に本格的に参入した。その後、上位機種の「EOS C500」、小型軽量機種の「EOS C100」、デジタル一眼レフカメラ「EOS-1D C」を発売し、CINEMA EOS SYSTEMのラインアップを拡大してきた。

 その後、「EOS C700」、「EOS C200」など新たな製品をラインアップに加え、2018年には、5.9Kフルサイズセンサーを搭載した最上位機種「EOS C700 FF」を発売した。

 今回の「EOS C300 Mark III」により、同社のシネマカメラのラインアップをさらに強化する。高品位な映像が求められる映画やドラマから、機動力が重視されるニュースやドキュメンタリーまで、映像制作現場におけるプロの幅広いニーズに応えていくという。

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