【NEWS】シャープ IGZOを搭載した4K液晶ディスプレイを来年2月15日に発売 高開口率を実現しバックライトの光量を抑えても従来と同じ輝度が可能に

2012.11.28 UP

CEATECでのIGZOのデモ
アモルファスシリコンLCDパネルは消費電力が大きい

アモルファスシリコンLCDパネルは消費電力が大きい

 シャープは11月27日、独自開発のIGZO(イグゾー)技術を搭載し、フルHDの4倍の解像度を持つ4K2K(3,840×2,160ドット)表示を可能とした32V型液晶ディスプレイ「PN-K321」を発売した。今年のCEATECで出展し、CEATEC AWARD2012を受賞している。

 従来に比べ液晶パネル上のトランジスタ(TFT)の小型化が図れ、1画素あたりの光の透過量を高めた最新の高精細ディスプレイ。4K2K表示により、細かな文字や画像の細部までより多くの情報量を一覧で鮮明に表示できるため、スクロールする手間が省け業務効率も高まる。

 IGZO技術の搭載により、専用設計のエッジ型LEDバックライトの採用が可能となり、奥行を約35mmに抑えた業界最薄の本体デザインを実現。入力端子は 最新のDisplayPortとHDMIに対応。DisplayPort(マルチストリーム)で、3,840×2,160@60pが対応可能。HDMIでは、3,840×2,160@30pまで対応可能(60pは2本で対応可能)。
1本のケーブルでパソコンと接続し、パソコンの4K2K画像を表示できる。発売は2013年2月15日。月産台数は1,500台。

 IGZOとは、インジウム(In)、ガリウム(Ga)、亜鉛(Zn)からなる酸化物半導体。テレビ用のLCDパネル上でスイッチに使われるアモルファス半導体よりも20〜50倍の電子移動度を持つ。電子移動度が高ければ、小さな素子で大きな電流を流せる。
 IGZOを用いれば、トランジスタ部分が小さくなるため、光が通る部分が大きくなる(高開口率)。これは、バックライトの光量を抑えても、従来と同じ輝度を得られることを意味している。また、低抵抗で電流が流れるため、パネルとしての電力消費も抑えられる。
 CEATECの展示ブースでは32型の4Kx2Kパネル(3840x2160:140ppi)や13.3型タブレット用パネル(2560x144:221ppi)、10.8型PC用パネル(1366x800:147ppi)、7型電子ステーショナリー用パネル(1280x800:217ppi)などが置かれていた。
 10.8型では、同サイズのアモルファスシリコン-LCDパネル(アモルファス半導体使用)との比較が行われ、高開口率によるバックライト消費電力の削減、駆動用トランジスタの性能向上によるドライブ電力の削減が示されていた。
 CEATECでは、”酸化物半導体「IGZO」がもたらす未来”で、CEATEC AWARD 2012 経済産業大臣賞を受賞している。

アモルファスシリコンLCDパネルは消費電力が大きい

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