【CEATEC JAPAN 2012 PREVIEW】NHK、データ放送の拡張サービスやHybridCast、家庭のリビングで楽しむスーパーハイビジョンなどを展示

　NHKは一般社団法人 電子情報技術産業協会（JEITA）と共催で、10月2日（火）〜6日（土）に幕張メッセで開催する「CEATEC JAPAN 2012」にブースを出展する。
　今年の展示テーマは『新しい放送サービスが変えるライフスタイル 〜テレビはまだまだ面白くなる〜』とし、「ネット対応テレビ向けサービスからスーパーハイビジョンまでのテレビの「現在」、「近未来」、「未来」を体感して頂くことで、デジタル放送の楽しみ方や魅力を判り易く紹介できる構成になっている（技術局技術部副部長　野口周一氏）」という。

■ 現在の放送サービス：ネット対応テレビをもっと楽しむ
　デジタルテレビにインターネットをつなぐとこで、NHKが提供するデータ放送やNHKオンライン、NHKオンデマンドなどをもっと楽しくする放送通信連携サービスを紹介する。具体的には、今年の夏のロンドンオリンピックからサービスを提供ししている「タイプ２」と呼ばれる新データ放送サービスで、データ放送から直接スポーツのダイジェスト動画や番組予告動画などの通信を利用したVODサービスの呼び出しや通信で呼び出した映像の視聴後に放送番組に戻ることができる放送と通信のシームレスなサービスを提供する。
　ブースでは、この新しいデータ放送サービスを体験することができる。なお、これらサービスを楽しむために必要なデジタルテレビのインターネットへの接続方法についても説明する「受信相談コーナー」を設ける予定という。

　この他、PCやスマートフォン向けサービスとして現在提供しているNHKオンデマンドやNHKのインターネットラジオサービス「らじる☆らじる」を展示紹介する。

■ 近未来の放送サービス：ハイブリッドキャスト(HybridCast)　新しい視聴体験
　NHK技術研究所が開発中の放送通信連携IPTVサービスを提供するシステム「ハイブリッドキャスト(HybridCast)」を展示、具体的なサービスのデモンストレーションを実施する。このHybridCastはHTML5に対応することで、通信との親和性を高め、さらにデジタルテレビ以外にもスマートフォンやタブレット端末などとのシームレスな連携を実現する。ブースでは、例えば、タブレットから選択した情報を通信経由で視聴中の画面へ表示したり、SNSとの連携などのデモンストレーションを行う予定だ。

■ 未来の放送サービス：テレビはSuperなメディアへ
　NHKは今年もスーパーハイビジョンを展示する。今年は例年と異なり、85インチの液晶テレビとソファーを配置し「家庭のリビングでスーパーハイビジョンを楽しむ」をイメージした視聴コーナーや、近くによって高臨場感映像のスーパーハイビジョン映像を体感できるコーナーの2ヶ所に展示する。そして、スーパーハイビジョン番組は、東京スカイツリーやスペースシャトルの打ち上げなどを上映する予定だという。

　この他、22.2chの立体音響をステレオヘッドフォンで体感できるコーナーやスーパーハイビジョン映像を120フレーム／秒で撮像できる素子の展示コーナー、2台のスーパーハイビジョンカメラの映像からそれぞれ１部分を切り取り立体ハイビジョン映像を生成し、それを双眼鏡型ディスプレイで視聴する「ジオラマ3D双眼鏡」コーナーを用意する。

■ IPTVフォーラムやケーブルテレビ連盟・ケーブルラボも展示
　本ブースでは、IPTVフォーラムと日本ケーブルテレビ連盟・日本ケーブルラボが展示を行う。
　IPTVフォーラムは、IPTVフォーラムにおいて策定中の「HTML5ブラウザ技術仕様」の検討状況を説明するパネル展示や、東日本大震災を受けて北陸地方や全国に避難している被災者に向けてアクトビラが配信している「南相馬チャンネル」、日本テレビがサービスを開始したテレビ画面で楽しむソーシャルテレビ視聴サービス「JoinTV(ジョインティービー)」、視聴者からのメッセージや投票など見ている視聴者の反応や操作によって演出が変わるみんなで作るテレビ「TeleVideEcho（テレビ凸）」を展示・デモンストレーションを実施する。また、日本ケーブルテレビ連盟・日本ケーブルラボは、日本ケーブルラボが策定した放送通信連携による次世代セットトップボックス（STB）の展示・展示・デモンストレーションを実施する予定だ。

出展部門：ライフ＆ソサエティステージ
展示ホール3、ブースNo. 3B44