【NAB Show 2011】AJA KONA 3Gで4K出力を可能にするドライバを無償提供

2011.5.30 UP

 AJAビデオシステムズは、4k対応のビデオ入出力デバイスやコンバーターなどの新製品を発表した。
 SD/HD/デュアルリンク/3G/2kの入出力を提供するビデオ・オーディオ入出力ハードウエア「KONA 3G」は、今回v9.0ドライバーソフトウエアが出荷され、4kの出力/モニタリングが可能となった。
 Mac版は、同社公式サイトからダウンロード可能。同製品ユーザーは、無償でアップグレードできる。ウィンドウズ版は後日出荷予定。日本向け価格は28万1400円。
 ビデオコンバーター製品では、フレームシンクロナイザーを搭載した「FS2」を発表。1RUサイズの筐体に、完全に独立した2系統のビデオフレームシンクロナイザーとオーディオプロセッサー、コンバーターを装備している。ビデオチャンネルは、アナログ・コンポーネント、コンポジット、3G/HD/SD-SDI、デュアルリンク、HDMI I/Oとさまざまな入出力をサポートし、それぞれがスチルストア、キーヤー、ビデオプロセッサーアンプ、カラーコレクターを備えている。今夏に4995ドルで発売予定。
 ミニコンバーターの「Hi5-Fiber」「FiDO SDI/Optical Fiber」も発表した。Hi5-Fiberは、1310nm STオプティカルファイバーケーブルで伝送されるHD/SD-SDI信号をHDMI出力に変換。別系統の2ch音声モニタリングを提供するRCA端子も備える。HDMI出力は、1本のケーブルでオーディオ/ビデオを接続し、エンベデッド8chオーディオに対応する。今夏に695ドルで発売予定。
 FiDOは、最長10キロメートルに及ぶ3G/HD/SD-SDI信号の長距離伝送を可能にする9つのSDI/オプティカルファイバーコンバーターシリーズ。今回、4機種がラインアップに追加となった。各機445ドルで今夏発売予定。
 また同社は、既発売のプロレゾ422テープレスメディアレコーダー「Ki Pro Mini」が、レッドデジタルシネマ社製(以下、レッド社)5kカメラ「EPIC(エピック)」の推奨品となったことを発表した。
 11日の記者会見には、レッド社のテッド・シュロビッツ氏が出席し、「EPICのプロレゾソリューションとして、最初に搭載される製品」と紹介した。
 Ki ProをEPICに装着することで、RED CODE RAW記録とは別に、プロレゾコーデックで同時収録することが可能。オフラインまたは放送用オンライン編集への展開がスムーズにできる。
 会見ではほかに、サンダーボルトに対応したマルチフォーマットI/Oデバイス「PHASER(フェイザー)」と5k I/Oモジュラー「RIKER(ライカー)」(名称はそれぞれコードネーム)を開発中と発表した。

#interbee2019

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