【Inter BEE 2011】ヒロテック 4チャンネルHD(MPEG2/H.264)エンコーダ内蔵館内自主放送装置等を参考出展

2011.11.18 UP

ブースの様子
DBS6038A

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DBS85555A

DBS85555A

 ヒロテックは、今回初展示となる1U筐体で4チャンネルHD(MPEG2/H.264)エンコーダと変調器を内蔵した館内自主放送装置「DBS85555A」と今回参考展示となる8チャンネルSD(MPEG2/H.264)エンコーダ内蔵放送装置「DBS6038A」を展示している。

■ 1U筐体にMPEG2とH.264のマルチフォーマットエンコーダと変調器を4枚搭載した館内自主放送装置を参考出展
 ヒロテックは、1U筐体にMPEG2とH.264エンコーダと変調器からなるボードを4枚搭載した館内自主放送装置「DBS85555A」をInterBEE 2011で初展示している。ブースでは、ブルーレイディスクプレイヤーから出力されたHDMI信号をHD-SDIへ変換して本措置に入力し、1080iのフルHD映像にエンコードし、OFDM変調したRF信号をデジタルテレビに出力するデモを行っている。

 この「DBS85555A」は、MPEG2-HD/SDとH.264-HD/SDのマルチフォーマットエンコーダを搭載したOFDM変調基盤を4チャンネル分、1U筐体に搭載した館内自主放送ユニットで、VHF/UHF/CATVチャンネル帯でRF出力が可能だ。また、Ethernet端子を搭載し、WEBブラウザからIPアドレスを指定してアクセスすることで、エンコーダのレート、音声モード、PSI、変調器の出力チャンネル等の設定、およびステータス監視を行うことができる。

 本装置の最大の特徴について、ヒロテック代表取締役の栗須基弘氏は、「変調器をFPGAで開発したことで小型化することができたこと、MPEG2-HD/SDとH.264-HD/SDのマルチフォーマットに対応した点」と説明した。また、「エンコード画質が非常に良いことも特徴」と説明した。

 ヒロテックでは、「本装置のODFM変調は、南米で採用した日本の地上デジタル放送方式であるISDB-TをベースとしたISDB-T国際方式に対応し、GINGAと呼ばれるJAVAベースのデータ放送の標準規格にも対応している。また検証も終了している」という。そこで、本装置を「アルゼンチンへ販売すべく、拡販を計画中」と栗須氏は説明した。

 本製品の発売は、「来年2月を予定しており、価格も200万円前後の予定」と説明した。

■ MPEG-2/H.264×8chエンコーダと変調器を搭載した1Uハーフサイズの放送装置を参考出展

 ヒロテックは、1Uハーフサイズ筐体にMPEG2とH.264 SDエンコーダを8チャンネル搭載し、超小型のOFDM変調器を2系統搭載した放送装置「DBS6038A」を展示・紹介している。

 この「DBS6038A」は、OFDM変調器を2系統搭載し、任意チャンネルにRF出力ができる。入力系統は、アナログ信号入力8系統あり、アナログコンポジットビデオ、Sビデオ、コンポーネントビデオ、オーディオL+Rに対応した専用ケーブルを添付する。また、PSI生成機能を搭載しており、地上デジタル放送に必要な全てのSI情報を追加して送出できるため、簡易なEPGも提供することが出いる。出力系統は地上デジタル放送RF出力2系統。上述した「DBS85555A」と同様に、WEBブラウザからIPアドレスを指定してアクセスすることで、各種データ設定とステータス監視が可能である。

 本装置について、栗須氏は、「ホテルの有料チャンネル向けシステムとして開発した装置であり、データ放送とB-CASカードを利用した限定受信機能を利用することで、簡単に有料チャンネルに対応できる」と説明した。なお、ブースでは、データ放送を使った有料チャンネルの切替えをおこなうデモンストレーションを行っている。

 栗須氏は本装置の反響について、「ホテルでは、専用STBも必要だったが、デジタル放送対応テレビで受信できるため、この装置によりトータルでコストを削減できる」ことから、「既に大手SI業者からホテル向けに注文を頂いている」と説明した。

DBS6038A

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DBS85555A

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#interbee2019

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