【NEWS】Inter BEE 2013 出展コマ数は昨年を上回るペース 海外からのエキスパート来日など 放送開始60年を記念する充実した内容に期待

2013.7.25 UP

ほぼ満席となった説明会会場(午後の部)
Inter BEEの運営を担当する一般社団法人 日本エレクトロニクスショー協会を代表し、同協会の石崎芳典氏が挨拶に立った

Inter BEEの運営を担当する一般社団法人 日本エレクトロニクスショー協会を代表し、同協会の石崎芳典氏が挨拶に立った

活発な動きがある放送業界。Inter BEEも来年は50周年になる

活発な動きがある放送業界。Inter BEEも来年は50周年になる

昨年を上回るペースで出展小間が埋まりつつある

昨年を上回るペースで出展小間が埋まりつつある

マニュアルはオンラインでダウンロードできる

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■出展コマ数申し込み状況は昨年を上回るペースに
 一般社団法人 日本エレクトロニクスショー協会は7月25日、午前10時と午後2時の2回にわたり、東京・大手町の大手町サンケイプラザにおいて、Inter BEE 2013の 出展者説明会・小間割抽選会を開催した。「出展者説明会・小間割抽選会」は、3月1日から開始した出展募集に応募した企業を対象に開催。今年の展示、催し等に関する説明や、出展のスケジュール、出展者向けサービスなどの説明を行う説明会と、会場の出展ブースに関する抽選会が実施された。
 出展会場は、「映像・放送機材部門」「プロオーディオ部門」「プロライティング部門」「クロスメディア部門」の各部門ごとにエリアが設けられ、音と映像と通信に関わる、幅広い領域の関連企業が出展する。 今年は放送開始60年という記念すべき年でもあり 、4K、ラウドネス、ファイルベースといった放送・番組制作の話題から、HTML5、セカンドスクリーンなど、新たなコンテンツ制作へのヒントとなる話題も盛りだくさんになりそうだ。
 出展企業は今後、11月の開催へ向けてさらに増加すると見られるが、説明会が開催された7月25日時点での出展小間数は1,368小間と、昨年の同時期より36小間多い。

■プロ向けの国際展示会 海外からもエキスパートが続々来日
 Inter BEEは音と映像と通信のプロフェッショナル展として、毎年11月に開催され、今年で49回目を数える。主催は一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)。運営は、一般社団法人 日本エレクトロニクスショー協会。Inter BEE 2013は今年11月13日(水)から15日(金)までの3日間、千葉市の幕張メッセで開かれる。放送をはじめとした映像コンテンツのビジネスに携わるプロフェッショナルが集う催しとして、米国のNAB(4月開催、米ラスベガス)、欧州のIBC(9月開催、オランダ・アムステルダム)と並び称され、アジアで最大級の規模を誇る。
 昨年は3万1,857人が来場。来場者の80.2%が「放送機材の導入や購入になんらかの形で関わるポジションにいる」という、プロ向けの展示会ならではの傾向を示してる点もInter BEEの特徴だ。
 また、国際展示会という点も大きな特徴だといえる。登壇者も海外から音や映像の専門家が参加し、最新の状況を共有できる。
 初日の11月13日に開催される特別講演1では「ラウドネス規格の歴史と経緯」と題して、デンマークに本拠を置くTC Electronic社のトーマス・ルンド(Thomas Lund)氏が講演をする。ルンド氏は、元ミュージシャンでレコーディングエンジニアを兼任していたが、デンマークのAarhus大学で医学、特に知覚に関して学んだ後、1995年にTC Electronicに参加。空間音響、ピーク検出、ラウドネスなどの専門家として業務を担当したのち、HD開発の責任者となる。関連する論文をこれまで30件以上作成しているほか、AES、ITU、EBU、ATSCなどの標準化作業に携わる。今年4月に米ラスベガスで開催されたNABでは、「Audio for Mobile TV、iPad and iPod」と題したセッションに参加している。 

■NABのセミナーが東京で再現
 さらに、NABで実施された「Post|Production Conference」と同様の講演が「Japan Post|Production Conference」として、11月15日に開催される。講演の講師として、NABのPost|Production Coferenceで実際に講演をしたJeff Greenberg氏と、Rich Harrington氏が来日する予定だ。講演予定は以下の通り。

11月15日(金) Japan Post Production Conference in association with NAB

10:00 – 11:30
Get the Most from Adobe Premiere Pro CC  Mr. Richard Harrington
「アドビ・プレミア・プロCCの最適活用法」(リチャード・ハリントン氏)

12:40 – 14:10
Great Video Compression for Professionals   Mr. Jeff Greenberg
「プロのための画像圧縮技術」(ジェフ・グリーンバーグ氏)

14:20 – 15:50
Tracking and Stabilizing Cameras   Mr.Richard Harrington
「カメラのトラッキングとスタビライジング」(リチャード・ハリントン氏)

16:00 – 17:30
Color Correction tips for every NLE Mr. Jeff Greenberg
「ノンリニア編集における色補正の秘訣」(ジェフ・グリーンバーグ氏)

 Jeff Greenberg(ジェフ・グリーンバーグ)氏は、Adobe、Apple、Avidのインストラクターの資格を持ち、編集、コンポジット、サウンド、カラーコレクション、圧縮に関する豊富な知識を持つ。現在、JGreenbergコンサルティング社のオーナーで、デジタルツールのトレーニングセンター「フューチャーメディアコンセプツ」のシニア・インストラクターを務める。
 Richard Harrington(リチャード・ハリントン)氏は、AdobeとAppleの認定インストラクター。フォトショップのプロ・インストラクターの協会である「National Association of Photoshop Professionals Instructore Dream Team」のメンバーを務める。「Photoshop for Video」と題した氏の著作は、ビデオ制作におけるPhotoshopの役割について初めて焦点を当てた書籍として知られる。

■HTML5、ラウドネスなどイベントテーマも豊富に
 このほか、13日に開催される特別講演2では、「HTML5時代における動画配信の最新動向」と題して、慶応大学の村井純教授による講演が予定されている。
 会場内、展示ホール8では、昨年同様、オープンなステージを設け「Cross Media Theater」を開催する。また、プロオーディオの展示エリアが広がる展示ホール4では、「ラウドネスサミット東京」(仮称)も予定されている。

Inter BEEの運営を担当する一般社団法人 日本エレクトロニクスショー協会を代表し、同協会の石崎芳典氏が挨拶に立った

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活発な動きがある放送業界。Inter BEEも来年は50周年になる

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昨年を上回るペースで出展小間が埋まりつつある

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#interbee2019

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