【Inter BEE 2013】過去最高の昨年をさらに上回る918社が出展 2020年東京オリンピックへ向けての序奏が始まる

2013.11.14 UP

総務省 大臣官房審議官(情報流通行政局担当) 南俊行氏

総務省 大臣官房審議官(情報流通行政局担当) 南俊行氏

経済産業省 商務情報政策局 情報政策課 課長 間宮淑夫氏

経済産業省 商務情報政策局 情報政策課 課長 間宮淑夫氏

一般社団法人電子情報技術産業協会 設楽哲理事

一般社団法人電子情報技術産業協会 設楽哲理事

2013年国際放送機器展実行委員会 金山一宏委員長

2013年国際放送機器展実行委員会 金山一宏委員長

 11月13日、音と映像と通信のプロフェッショナル展「InterBEE 2013」が開幕した。開催に際して、国際展示場中央エントランスにおいて、開会式が開催され、関係者、来賓が集い、開会宣言、祝辞、テープカットが行われた。 

■昨年を上回る過去最高の出展企業数 国外からも536社が参加
 冒頭、主催者である一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA) 理事の設楽哲理事が挨拶をした。冒頭、Inter BEEを「米国のNAB、欧州のIBCと並び、世界トップレベルの映像、放送機器、音響機器、照明機器などが一堂に会するアジア最大級の放送機器展」と位置づけ、「今年で49回目を迎えるInterBEEは、出展企業数が過去最高の918社。うち海外からの出展も過去最高の30カ国・地域から536社」と述べ、昨年の最高記録をさらに上回ったことを報告。「本年の展示会への国内外から関心の高さが反映された」と強調した。(昨年は出展企業数が過去最高の871社、うち海外から35カ国地域から491社の出展)
 設楽氏は最後に「本日から3日間で3万人の高感度ユーザーをお迎えする予定。出展企業、来場者にとって、今回のInter BEEが情報交流やビジネス創出の場として、その役割を果たし、一年に一度のこの機会を効果的に活用され、十分な成果を得ていただきたい」と締めくくった。

■総務省 大臣官房審議官 南氏「東京オリンピックは放送業界・機器業界にも大きな転機に」
 続いて、来賓として開会式に参加した、総務省 大臣官房審議官(情報流通行政局担当) 南俊行氏と、経済産業省 商務情報政策局 情報政策課 課長の間宮淑夫氏が祝辞を述べた。
 南氏は、昨年のInterBEEの開会式にも来賓として参加し、地デジの移行完了や、新しい放送サービスの高度化へ向けた決意を述べたことを回想し、その後、具体的に4K/8Kの放送サービスへのロードマップの策定や、NexTVフォーラムの設立、補正予算の成立など、急展開で進めてきたことを示した。続いて「本格的に動き出そうとしていたところに飛び込んできたのが、2020年の東京オリンピック開催という、大変嬉しいニュースだった」と述べ、「東京オリンピック開催の2020年は、ある意味で放送業界や関連する放送・映像機器業界にとっても、大きな転機となる年になるのではないか」と指摘した。1962年の東京オリンピックも「放送にとって非常に大事な年だった」とし、マラソンの衛星中継による国際放送などを例にあげ「次の二回目の東京オリンピックは、パラリンピックも含め、地上波だけでなく、BSも、CSもあるいはケーブルも、IPTVもインターネットも、いろいろな媒体で、24時間にわたり、感動できるコンテンツが提供されるだろう」と述べた。
 最後に「今回のInter BEEに参加される方の熱気が違うと感じている。4K/8Kに向けた関係者の皆さんの技と意気込みを競い合うことで、7年後、多くの方に勇気と感動を与えられるすばらしいコンテンツを提供していただきたい」と締めくくった。
 

■経済産業省 情報政策課 課長 間宮氏「放送技術の進歩が社会の仕組みを変える可能性も」
 経済産業省 商務情報政策局 情報政策課 課長の間宮淑夫氏は冒頭、「昨今、放送のありかたは激動の時期を迎えている。双方向メディアの登場、新しい端末の普及、4K/8Kテレビの登場などにより、新しい放送のあり方が模索されている。こういった状況の中、InterBEEの重要性はますます増してきている」と述べた。
 また、「中長期的な放送のあり方を考える際、キーファクターとなるのが2020年、東京オリンピック」とし「世界中にオリンピックの感動を存分に届けるためには、高画質で臨場感のある映像、高音質な音響、これまで培ってきた技術が必要。経産省としては総務省と協力し、技術革新を生む研究開発の促進、設備投資を促進する税制導入、ITのさらなる利活用のための環境整備、クールジャパンを通じた魅力あるコンテンツの育成等に今後も傾注していく」と意気込みを示した。
 また、「放送技術は、人々の暮らしや経済活動の利便性、快適性、効率性を向上させるとともに、放送技術の進歩が世の中の仕組みや社会そのもののあり方を変えるという、大きな可能性を持っている。Inter BEEが、そうした動きを加速し、より良い方向に変えていくきっかけとなってもらいたい」と期待を示した。

 この後、2013年国際放送機器展実行委員会、金山一宏委員長が開会宣言を行い、最後に、総務省、経産省、電波産業会、IABM、電子情報技術産業協会、実行委員会から、代表者が参加してテープカットが行われた。

(テープカットの登壇者)
南  俊行 氏(総務省 大臣官房審議官(情報流通行政局担当))
間宮 淑夫 氏 (経済産業省 商務情報政策局 情報政策課 課長) 
松井 房樹 氏(一般社団法人電波産業会 専務理事)
ジョン・アイヴ 氏(Director of Business Development & Technology, IABM)
設楽 哲  理事(一般社団法人電子情報技術産業協会)
金山 一宏 委員長(2013年国際放送機器展実行委員会)

総務省 大臣官房審議官(情報流通行政局担当) 南俊行氏

総務省 大臣官房審議官(情報流通行政局担当) 南俊行氏

経済産業省 商務情報政策局 情報政策課 課長 間宮淑夫氏

経済産業省 商務情報政策局 情報政策課 課長 間宮淑夫氏

一般社団法人電子情報技術産業協会 設楽哲理事

一般社団法人電子情報技術産業協会 設楽哲理事

2013年国際放送機器展実行委員会 金山一宏委員長

2013年国際放送機器展実行委員会 金山一宏委員長

#interbee2019

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