【ニュース】NHK放送技術研究所が「IBC国際栄誉賞」を受賞 放送技術の研究開発を高く評価 日本で初の受賞に

2012.7.19 UP

IBCの会場 オランダ RAIコンベンションセンター

 NHK放送技術研究所は7月5日、欧州最大の放送機器展示会・カンファレンスであるIBC(International Broadcasting Convention)から、「IBC国際栄誉賞(IBC International Honour for Excellence)」受賞することになったと発表した。IBCにおける最高の賞で、放送・映画・メディア産業などの分野において、国際的に優れた貢献をした個人または組織に贈られるもの。
 研究機関が受賞するのは今回が初であり、日本の受賞も初めてという。

 今回の受賞は、NHK技研が「放送技術の研究開発において先導的な役割を果たしてきたこと、研究開発の成果を放送現場で活用してきたこと、さらには放送システムの開発だけでなくコンテンツの制作手法や視聴者の利用形態などの両面からも放送技術の将来を示してきたこと」が高く評価された。1930年にNHK技研が開所して以来、ラジオ、テレビ、衛星放送、ハイビジョン、薄型ディスプレイ、デジタル放送の研究開発など、放送技術のあらゆる分野で多くの成果を上げており、こうした実績が認められたものといえる。
 NHK技研は、現在、次世代の放送としてSHV(スーパーハイビジョン)の研究開発を進めているが、試験放送の開始までには2020年とまだ8年先を目標にしている。放送技術において、こうした長期的な技術開発を推進する機関は世界的にも非常に貴重な存在と見られている。

 授賞式はIBCの期間中である9月9日に、会場であるオランダ・アムステルダムのRAIで開催される予定。

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