【NAB Show 2011】アビッド 素材管理システムの新製品 クラウド技術用いた報道制作ツール「インタープレイセントラル」

2011.5.30 UP

 アビッドテクノロジーは、映像編集環境の将来を「ITと放送がより融合し、クラウド技術がより重視される」と位置付け、素材管理システム「インタープレイ」の新製品として、旧MAX-Tのクラウド技術を活用した「インタープレイセントラル」を発表した。
 ウェブベースのアプリケーションである同製品は報道制作を念頭に置いたもの。ウェブおよびモバイル機器(現在はブラックベリー)から一般のインターネット回線でポータルにアクセスし、現場記者やスタジオのディレクターなどが役割に応じたウィンドウを操作し、ニュース映像や番組項目表を作っていく。ビデオやオーディオ編集などの機能も搭載する。2011年第2四半期から提供する予定。
 このほかインタープレイには、ISISサーバーを中心とした制作向けの「インタープレイPAM(Production Asset Manager)」と、企業向けコンテンツ管理システム「インタープレイMAM(Media Asset Manager)」がある。MAMには、課金システムの連携利用に関心を持っている企業があるという。
 このほか、アビッド製品とアップル製ファイナルカットプロに対応する素材共有サーバー「ISIS5000」から、より競争力を高めた16テラバイトモデルを、11年第2四半期に発売すると発表した。価格は330万円(税別)から。
 プラットフォームのオープン化や他社製品との連携を強調したのも特徴となった。
 ユーコンプロトコルを利用したコントロールパネル「アーチスト カラー」はウィンドウズに対応し、アシミレートやイメージシステムズ社製品をサポートした。
 メディアコンポーザー5.5は、マトロックスのHDMI入出力装置「MXO2ミニ」を使用できるほか、アクセラレーター「MAX」により、H.264形式での書き出しが従来の4-5倍高速化した。ソニーのSRライト形式にも対応した。
 メインステージでのデモでは、メディアコンポーザー次期版の3D対応機能を公開した。LRチャンネルを独立してコンバージェンスなどを操作することができる。
 なお、DSに関する新たなアナウンスはなかったが、「グリーンフィールドCEOは、DSは今後も続けると宣言しており、日本のお客様は安心してほしい」(三瓶宏一ゼネラルマネージャー)という。

#interbee2019

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