【InterBEE 2012】ミハル通信 放送局向け緊急バックアップ装置やエリア放送システムの導入事例を紹介

2012.10.30 UP

放送局向け緊急バックアップ装置
見張るチャン「MR9000」

見張るチャン「MR9000」

 ミハル通信(映像・放送関連機材部門 #6206)は、放送局向け緊急バックアップ装置やエリア放送システムなど、放送のデジタル化によって得られた新たな機能を活用した最新の放送設備・装置を紹介する。中でも、放送局向け緊急バックアップ装置、エリア放送システムは、実際の放送局がどのようにして導入〜活用しているかを紹介する貴重な展示となる。

1.放送局向け緊急バックアップ装置
 12セグ+ワンセグエンコーダを内蔵したOFDM変調器。緊急災害時の利用のほか、マスター装置のバックアップ装置としても利用できる。放送法の改正により、送出装置の冗長機能が重要視される中、この製品への関心も高まっている。すでに全国で18局が導入済み、2012年度中には13局が導入を予定している。
 ブース内では導入局を紹介するほか、導入局であるTBSテレビ、福島中央テレビの導入事例を具体的に紹介する。

2.エリア放送システム
 2012年4月から、地上一般放送として規定されたエリア放送の送出機。
 ミハル通信では、これに先駆け、同社の緊急バックアップ装置をエリア放送送出機として利用した実証実験を重ねて来た実績を持つ。下記はその一部の例だ。
 2009年:福井テレビジョン放送のエリアワンセグを使ったイベント
 2010年10月〜:MBS毎日放送がエリア放送「茶屋町TV」をスタート
 2012年11月〜:石川テレビ放送がエリア放送を使った中継を予定
 ブースでは、これらの事例を踏まえた、今後のエリア放送のソリューション展開を紹介する。

3.見張るチャン
 地デジやエリア放送の受信調査や電波品質監視のための測定・監視装置。TS情報も監視できるので障害解析に利用できるほか、エリア放送の運用状態を確認可能。同社が開発し、特許出願をしている電波監視モードによって、SFN環境の送信電波を特定する。


4.館内デジタル自主放送システム MRシリーズ
 「MR3300X」は、1台で送信・受信に使えるIP機能付きOFDM変調器。マルチキャスト配信に対応するほか、ネットワーク効率の良いH.264圧縮にも対応。
 「MR5000X」は、 客室の地デジテレビで HD/SD映像 、スカパー! プレミアムサービスの番組が視聴できるチューナー、OFDM変調器一体型だ。
 MRシリーズは、2010年のInterBEEで初めて発表。以来、シリーズを充実させ、5つのラインナップが揃った。
など、伝送システムやコンテンツに応じた館内デジタ自主放送システムを紹介する。

5.デジタルCATV信号(64QAM/256QAM)IP伝送システム
 IPネットワーク網を利用したデジタルCATV信号の伝送システム。IPネットワークで、
 IP出力QAM復調ユニットとIP入力QAM変調ユニットで構成される。IP出力QAM復調ユニットは、復調したTS信号をRTP形式のIPパケットに重畳して出力する。そのIPパケットからTSを抜き出してQAM変調するのが、IP入力QAM変調ユニットだ。
 マルチキャストで配信することによりN+複数予備の自動切り替えができる。

【InterBEE 2012】
Inter BEEは、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する「音と映像と通信のプロフェッショナル展」です。クリエイティブ、メディアビジネスの最新動向を知る機会として、メディアに携わるあらゆる方々に関連した展示会です。
11月14日(水)〜16日(金) 幕張メッセで開催します(入場無料)。

見張るチャン「MR9000」

見張るチャン「MR9000」

#interbee2019

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