【NEWS】JEITA 賀詞交歓会を開催 「ヘルスケア・メディカル、センシング・デバイス分野の成長拡大に期待」

2013.1.9 UP

中鉢 JEITA会長
佐々木 JEITA副会長

佐々木 JEITA副会長

茂木 経産大臣

茂木 経産大臣

■中鉢会長「イノベーションで新規事業の創設を」
 一般社団法人 電子情報技術産業協会(JEITA)は1月8日、東京・芝公園の東京プリンスホテルにおいて賀詞交歓会を開催し、多くの業界関係者が集まった。
 ソニー株式会社 取締役 代表執行役 副会長で、JEITA会長の中鉢良治氏が新年の挨拶に立ち、冒頭、昨今の市場の活況から話を始めた。
 「年末から新年にかけて市場が久々に活況を呈してきた。新政権の経済・金融政策に関する高い期待感が、超円高の是正、株価の上昇をもたらし、産業界にとってはたいへん喜ばしい指標のもとで新たな年のスタートを切ることができた」
 「新政権においては、さっそく経済再生に向けた成長戦略として、研究開発投資促進や民間設備投資の支援など、製造業の復活のための政策がメディア等を通して次々に報じられ、大変頼もしく思っている」
 そうした中で「製造業復活へのとりくみには、もはや一刻の猶予も許されない
」との危機感を示し、「新政権に対する大きな期待から、経済対策を着実かつ迅速に実行し、官民一体となって2013年が新たな経済大国を展望する転機の年になるようにしたい」と気炎を上げた。
 ITエレクトロニクス産業の現状について、「かつては日本を代表する輸出花形産業として、日本の製造業を大きく支えてきた。しかし、残念ながらここ数年、事業環境が大きく変化し、業界は今、じりじりとこのまま後退し続けるのか、ここで乗り出していくのか、まさに正念場を迎えている」と位置づけ、「業界が、いわゆる六重苦をただなげくだけでなく、今こそ、英知を結集して、なんとしてもこの熾烈なグローバル競争の中で勝ちきらねばならない。そのためにはまず、事業を成長段階に速やかにシフトするとともに、イノベーションによって新規事業の創出を図ることが必須」と述べた。
 中鉢氏はまた、ITエレクトロニクス産業が「国内の最先端技術の研究・開発を維持・強化することにより、現在、80万人という大きな雇用を支えている」ことを挙げ、「鉄のない、石油のない日本が復活を遂げた要因には業界のイノベーションが必須。イノベーションを創出し、そして投資を喚起する。これが日本再生の正道」とし、イノベーションの重要性を強調した。

■2013年電子情報産業世界見通しは約222兆円。2年連続で前年比増に
 中鉢氏は続けて、JEITAが発表した2013年の電子情報産業の世界見通しについて話題を転じ、「本年の世界生産見通しは221.7兆円とみており、2年連続で前年を上回り、また、日系企業の世界生産についても、ゆるやかな回復」との見通しを紹介。
 中でも成長を牽引するのは「ITエレクトロニクスの他産業と融合や、クラウドコンピューティングの普及」と位置づけた。具体的な例として、「社会インフラのスマート化やITが医療、交通、農業、教育などの他産業と融合することで、生産性の向上や新規ビジネスの創出が期待される」と述べ、「ITソリューションサービスの分野では前年比8%増」を見込むとした。
 また、「今後、成長が期待される注目分野」として、「ヘルスケア・メディカル」と、「センシング・デバイス」の2分野を掲げ、両分野において、各種センサーの重要性を指摘し、「社会インフラの分野で、光や画像、重力や位置センサーがクラウドと連携することによって、安心・安全で利便性の高い国民生活に役立つ」との期待を示し、市場の成長性として「この分野は日本が極めて得意な分野であり、2020年まで年平均14%の伸びを見通している」と述べた。
 中鉢氏は、これらの成長分野も世界市場での展開へつながることで「さらなる成長が可能」と指摘。「それには、国際的に公平な通商協定を確保する事業環境の整備が必要」と述べ、通商問題の解決や自由貿易の拡大、規制・制度改革の重要性を訴え、日本が「ものづくりをコアとした通商国家」であることが重要であると述べた。

■佐々木副会長「コモディティ化に負けないイノベーションの推進を」
 続いて乾杯の挨拶に立った、東芝 取締役 代表執行役社長でJEITA 副会長の佐々木則夫氏は冒頭、「新政権が目指す三本の矢、財政・経済・成長戦略が、相互に絡んだ形で我々の業界のみならず、日本の産業の復興・再生をしていく形を継続的に見られることを期待したい」と新政権への期待を示し、「これから先、我々が今、目指すべきもの」として、中鉢氏と同様「イノベーションを起こしていく」ことが、「本来、IT、エレクトロニクスにずっと携わってきた我々の特技だった」と述べた。
 「イノベーションで新たな製品・サービスをパッケージで提供することも含め、新しいビジネスモデルを築いていかないと、すぐにコモディティ化してしまう。コモディティ化よりもっと早いイノベーション、さらにソリューションも含め、JEITAが中心となって推進していける2013年にしたい」と抱負を述べた。
 

■経済産業省 茂木 敏充 大臣「世界で最も使われるシステム、部品、機器を」
 来賓として、経済産業大臣の茂木敏充氏が登壇し、次のように挨拶をした。
 「これまでも情報産業振興議員連盟の事務局長を長らく務め、さまざまな形で意見交換・交流を持っていたが、昨年の末に阿部新政権が誕生し、経済産業大臣を拝命した。国民が安倍政権に期待をしているのは、政策の実現能力、中でも経済の再生、景気の回復をしっかりと進めること。これが一丁目一番地、最優先の課題となっている。長引く円高、デフレから一日も早く脱却し、日本経済を新しい成長軌道に乗せていくためには、設備投資の促進、研究開発、イノベーションの促進に、国をあげてみなさんといっしょにオールジャパンで取り組んでいきたい」
 「自動車、エネルギーと同様、電器・電子産業は、一産業というだけではなく、まさに日本経済のこれからの裾野を支える。そこに使われているさまざまな部品や技術、システム。こういったものが日本経済を大きく底上げをする。みなさんには、世界トップレベルの技術と同時に、世界で最も使われるシステム、部品、機器を作っていただきたい。私も大臣として、みなさんのご要望をうかがいながら、予算、税、そして資金、さまざまな面でできるかぎりのことをしていきたい」
 「今年の干支である巳(へび)は、十二支の中で、唯一脱皮をする。まさに、復活・再生のシンボルだ。この一年、日本経済の再生、そしてみなさんの新しい復活の年となりますことを心から祈念して新春のご挨拶とする」

佐々木 JEITA副会長

佐々木 JEITA副会長

茂木 経産大臣

茂木 経産大臣

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