【NEWS】船井電機 PHILIPSのAV、マルチメディア製品事業などを取得 欧州・アジア・南米など販売地域の拡大へ

2013.1.29 UP

船井電機のホームページ

 船井電機は1月29日、オランダのPHILIPS(正式名称:Royal Philips Electronics)のライフスタイル・エンターテイメント事業を承継する会社の全株式を、PHILIPS より取得することについて合意したと発表した。
 PHILIPSが、平成25年度上半期に、対象事業を承継・統括させる法人として新設会社を設立すると同時に、新設会社の傘下に各地域において対象事業を行う現地法人等の拠点を設立。現在、PHILIPS傘下で行っている対象事業の機能を承継したのちに、船井電機が、株式引渡期日において新設会社の株式を取得することにより、対象事業を傘下に収める予定。新設会社の株式取得価額は約180億円(1ユーロ115円として計算)。

 船井電機が承継するライフスタイル・エンターテイメント事業は、PHILIPS ブランドの以下の製品の開発・設計、販売及び一部製造を行っている。
 【オーディオ・ビデオ・マルチメディア製品】
ホームオーディオ機器、ヘッドホン、スピーカー、車載オーディオ、
ビデオ関連機器、ポータブルオーディオ、ポータブルビデオプレーヤー、
ホームメディアプレーヤー等
 【ホームコミュニケーション製品】
DECT 方式コードレス電話機
 【アクセサリー製品】
電池、ケーブル類、メディア・ストレージ、OA タップ、
携帯電話向けポータブル充電器、テレビアンテナ等

 なお、ライフスタイル・エンターテイメント事業のうち汎用リモート・コントロール機器に関する事業は取得の対象となっていない。
 また、対象事業のうちビデオ関連機器の開発・設計及び製造にかかる事業は今回の承継対象となっているが、新設会社への承継時期は平成29 年を予定している。

 船井電機は、平成20年9月に米国、カナダにおけるPHILIPSの民生用テレビの供給、配送、マーケティング及び販売活動を担うブランドライセンス契約を締結したのに続き、平成24年7月には、PHILIPSが設計、開発した対象事業の製品を米国、カナダ及びメキシコにて販売する契約をPHILIPSと締結した。
 「既存事業の拡大・強化」「新規市場への展開」「新規事業分野への展開」を成長戦略の3つの柱と位置付け、既存の経営資源の強化や、企業提携及びM&A等の社外における成長機会の活用についても模索してきた。
 今回のPHILIPSからの対象事業の承継により、グループの取扱製品群の拡充と欧州の先進国に加え、アジアや南米などの新興国を含めた販売地域の拡大が可能となる。船井電機は、今回の承継を「グループの今後のビジネスを永続的に成長させるもの」と考え、新設会社の株式を取得することにした。

 両社は、新設会社においてPHILIPS ブランドを継続的に使用することを目的として、当初契約期間を5年半とする商標使用に関するライセンス契約を締結する予定。当該契約において、船井電機はPHILIPSに対して一定料率のライセンス料を支払うことを予定してている。
 新設会社の名称、所在地、代表者の役職、氏名、資本金などは未定。

#interbee2019

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