ネットワンシステムズ、IPTVで視聴者指向に応じた番組配信インフラを提案

2007.11.22 UP

ネットワンシステムズ、IPTVで視聴者指向に応じた番組配信インフラを提案

 ネットワンシステムズ(東京都品川区、代表取締役社長 澤田 脩 )は、「InterBEE2007」と併催の「IPTV Summit」のブースにおいて、ソーラス・システムズ社(本社:カ ナダ・オンタリオ州、President &CEO:Craig Betts)製メッセージ・ルーター「VRS/32シリーズ」を使ったIPTV向けXMLメタデータを活用した視聴者指向の番組配信インフラを提案。この視聴者指向の番組配信インフラは、ネットワンシステムズ社が提案するコンセプトモデルである。(写真1)
 このインフラで使用するソーラス・システム社のルータVRS/32シリーズ製品は、XMLメッセージに含まれる情報を元にXMLメッセージを配信するオーバーレイ・ネットワークを構築する目的で開発されたネットワークルータであり、今年の3月に販売を開始している。今回展示しているこのコンセプトは、このメッセージ・ルータの利用シーンの1つとなる。(写真2)
 今回提案しているコンセプト例は、IPTVサービスプロバイダが配信する番組メタデータをどのユーザへ届けるかをメッセージ・ルータ(VRS/32)が配信されたXML内に記述された内容を参照し判断、嗜好にあったメタデータのみが視聴者へ配信されるため、効率の良い番組メタデータの配信を可能としている。(写真3)

 ユーザ嗜好にあった番組メタデータの仕様や配信プロトコルは、標準化団体のTV-Anytime Forumが策定しETSI(欧州の標準化団体)で標準仕様として発行されている。ネットワンシステムズ サービス事業推進室 チームリーダの福原英之氏は「今回の番組配信インフラでは、この国際標準仕様を使わずにネットワンシステムズの独自仕様となっている。しかし、このメッセージ・ルータは、メタデータの仕様に左右されないため、色々なものに対応できる」と説明した。また、このルータはXMLメッセージを配信するオーバーレイ・ネットワークを構築することができるため、「IPネットワークに留まらずにインテリジェントなものに対応可能であり、水平統合展開として提案したい(福原英之氏)」と話す。
 放送関連におけるこのメッセージ・ルータを活用した他の事例案として、福原英之氏は「局間のアラーティングシステムや防災・緊急情報の同胞配信システムのインフラとして応用可能」と説明した。
(IT・放送技術コンサルタント 隅倉 正隆)

【提供元:映像新聞社】

#interbee2019

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