【機材レンタル会社】“映画屋”の伝統を受け継ぐレンタル会社 アシスト

2009.8.26 UP

取締役社長の栁増夫氏
アシストの社内風景

アシストの社内風景

機材の修理から改造までに対応する

機材の修理から改造までに対応する

<<フィルムカメラから4kデジタルシネマまで>>

 アシストは地下鉄四谷三丁目駅から歩いてすぐの機材レンタル会社。元々は16mm/35mmといったフィルムカメラ&レンズ、その他アクセサリーを取扱い、映画撮影部が顧客であった。機材室には撮影用各種機材がところ狭しと並んでいる。その様子は“映画屋”という言葉を思い起こさせる。
 現在では小型HDカメラおよび話題のレッドワン といった4Kデジタルシネマ機材も導入している。取締役社長の栁増夫氏は、「僕はアナログ人間なのですが、レッドを入れたのは、要望があったからです」という。


<<ニーズにあった機材を選定 加工・修理も対応>>

 デジタル機器は、カメラであっても“ブラックボックス”な面があるが、周辺機器、特にレンズの取り扱いについてはフィルムカメラ同様“アナログ”的な感性が求められる。
 「レンタルするだけでなく、撮影意図に沿うような改造や加工・修理も行っています」と言う。見るからに職人的な印象の栁氏にとっての真骨頂なのだろう。かたわらでは、若いスタッフがレンズのキャリブレーションを真剣な眼差しで黙々と行っていた。こうした作業のノウハウは、会社の蓄積があればこそ。「アシスト」でなければ手に入らない貴重な機材もきっとあるのだろう。


<<貴重な、修練の場所>>

 徒弟制度というと語弊があるが、アシストでは撮影を志す若者を2年間、みっちり鍛え上げる。他社でも似たような制度があるが、修業期間1年のところが多い。「1年では短かいと思います。機材は幅が広く、奥も深いです」。いざ撮影現場に出たときに、十分な自信とスキルを発揮できる様にとの考えだ。
 日本の映画やCMは世界でも有数の品質を維持している。それは長年にわたる撮影スタッフや機材をメンテナンスする機材屋さんたちの経験の結晶ともいえる。
「そうした品質を維持する精神を後輩にはきちんと伝え、育成していきたい」。
 アシストはFILM&VIDEO機材のレンタル業務を営む小規模な会社だが、なぜか寺子屋のようなイメージを受けた。カメラと格闘する若いスタッフたちの表情は皆、それぞれに逞しい。

(有)アシスト
℡03-3359-3090

アシストの社内風景

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機材の修理から改造までに対応する

機材の修理から改造までに対応する

#interbee2019

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