【Inter BEE 2010 PREVIEW】東芝 ファイルベースのフラッシュメモリビデオサーバ「VIDEOS neo」を初出展とエリアワンセグソリューションデモ実施

2010.11.12 UP

放送システム営業部 西田氏(左)と同営業部 主務の山崎秀子氏
伝送ネットワーク営業部 近藤氏

伝送ネットワーク営業部 近藤氏

VIDEOS neoの特長

VIDEOS neoの特長

東芝のエリアワンセグソリューション

東芝のエリアワンセグソリューション

 東芝ブースでは、VTRを主体としたリニア業務フローであるベースバンドワークフローとファイル素材によるノンリニア業務フローであるファイルベースワークフローの効率的連携を実現するファイルベースフラッシュメモリサーバ(VIDEOS neo File-Based Flash Memory Server)「VIDEOS neo」を初展示する。また、免許を必要とする比較的広い場所で利用できる「小電力タイプ」と無線局免許を必要としない「微弱出力タイプ」の両方式に対応したエリアワンセグシステムを紹介する。


■ ファイルベースフラッシュメモリサーバ「VIDEOS neo」を初展示

 2009年11月12日に発表したファイルベースフラッシュメモリサーバ「VIDEOS neo」を今年のInterBEEに初出展する。この「VIDEOS neo」の特長は、自社のNAND型64Gbitフラッシュメモリチップと独自メモリ管理技術により、高信頼性とサーバーシステムの省スペース化、省電力化を実現する。

標準構成の5RU筺体で最大搭載容量8TBとなっているが、筐体を連結することで最小構成で1TBから最大60TBまで拡張できるという。また、独自開発のTCP/IPオフロードエンジン「NPEngine」を採用することにより、1G Ethernetポートあたりの転送速度が678Mbpsの高速ファイル転送を実現している。


 放送システム営業部 部長代理 西田雄一氏は、次のように説明する。
 「VIDEOS neo」は、HD/SD-SDIの映像入出力、SDIエンベデットオーディオとDiscrete AES/EBUの音声入出力フォーマットのベースバンドインタフェースに加え、MXF(MXF OP1a)ファイルによる入力に対応。ベースバンドの入力は最小1ch/最大30ch、出力は最小2ch/最大40ch。ファイルインタフェースは、1G Ethernet 10ポート。コーデックはGFやXDCAMなどのMPEG-2とP2のAVC-Intraをマルチコーデック機能を持つ。これにより「ベースバンドとファイルベースの柔軟な対応が可能」


 「VIDEOS neo」は、CMバンクシステムや番組サーバシステム、ニュース送出システムなどのアプリケーションとの連携を想定し、SEC-NET LAN(東芝独自プロトコル)の他にEthernet/API、RS-422 (Protocol:VDCP etc)、のオープンな業界標準制御インタフェースを採用、「他社システムとの接続性を検証するとともに、今後システムインテグレーターや放送システムメーカーへAPIなどを公開していく予定(同氏)」という。


■ VIDEOS neoを利用した3つのソリューションを紹介

 このVIDEOS neoを中核としたソリューションとして、他メーカやシステムインテグレーターとの接続可能性を紹介するコーナーや従来3~4本のラックが必要であった番組サーバシステムをVIDEOS neoを利用する事で2本のラックで構築できる省スペース化をアピールする番組サーバシステムコーナー、CMファイル交換基準となるMXFフォーマットに対応したGFやXDCAM、P2を取り込んだCMワークフロー、CM交換メタデータツールを紹介するファイルベースCMワークフローコーナーを設けている。


■ オールインワンのエリアワンセグシステムを展示

 東芝が今回展示紹介するエリアワンセグシステムは、エリアワンセグ用OFDM送信機とエンコーダやデータ放送多重機能、番組の自動送出機能までをオールインワンで提供するワンセグコンテンツ配信装置とシンプルなシステム構成を実現している。

 エリアワンセグ用OFDM送信機は免許が不要な「微弱出力タイプ」と免許を必要とする「小電力タイプ(最大10mW)」の両方に対応する。また、ワンセグコンテンツ配信装置は、ノートPCに内蔵できるイベント対応用の可搬モデル「AH-1000」とネットワーク対応しライブと蓄積で最大4chに対応した大規模システムの構築が可能なモデル「AH-2000」がある。東芝のエリアワンセグシステムの特長は、放送事業者に加え自治体やイベント会社などが簡単に利用できるシンプルなシステム構成となっており、加えて映像・音声の入出力I/Fには、NTSCコンポジット+モノラル音声とHDMIと家庭用ビデオカメラやDVDプレーヤーなどが利用できるようになっている。

 さらに、ライブ放送以外にもワンセグコンテンツ配信装置に登録した映像ファイルの配信にも対応しており、AVI形式のビデオファイルをサポートする。

 伝送ネットワーク営業部 課長代理 近藤浩一氏は、「東芝では、このエリアワンセグソリューションとして、「防災システム、デジタルサイネージシステム、野球場やサッカー場、遊園地等の特定施設向けシステムの3つのモデルを想定している」という。

 ブースでは、微弱電波を利用したエリアワンセグ放送のデモを実施する。また、東芝のエリアワンセグシステムを使い、InterBEE主催による展示ホール7、8全体を受信エリアとするエリアワンセグ実証実験も実施する予定だ。

 この他東芝のブースでは、小型化を実現した屋外型固体増幅器(SSPA:Solid State Power Amplifier)や電力増幅器の効率化により、従来製品と比較して40%の省電力化を実現する高効率テレビ送信機を展示する。

ブース番号:7110

伝送ネットワーク営業部 近藤氏

伝送ネットワーク営業部 近藤氏

VIDEOS neoの特長

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東芝のエリアワンセグソリューション

東芝のエリアワンセグソリューション

#interbee2019

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