【CEATEC2011】住友スリーエム 60点同時認識マルチタッチディスプレーを国内初出展

2011.10.26 UP

3Mのフィルム技術、精密コーティング技術により実現
10本の指の動きをすべてとらえている

10本の指の動きをすべてとらえている

22型と32型のディスプレーを製品化する予定

22型と32型のディスプレーを製品化する予定

 住友スリーエム(5D10)は、60点同時認識が可能なマルチタッチディスプレーをCEATECにて国内初公開を行った。複数の指のタッチを感知するディスプレーはスマートフォンでは一般的だが、大型ディスプレーにはほとんど存在しなかった。出展されたディスプレーは60点を同時認識する。

■多指入力が可能に
 自動販売機やATMに多く用いられている赤外線方式のタッチセンサーは、一点の認識しか行えないため、スマートフォンなどに用いられる「拡大・縮小」、「回転」といった複数の指を用いた操作を受け付けることはできなかった。振動式などで複数の指入力を可能とするものもあるが、数点というものが多い。
 出展された「3Mマルチタッチディスプレー」は、米3M社独自のフィルム技術、精密コーティング技術により実現した投影型静電容量方式を採用している。フィルム上に縦横に形成した導体膜が置かれ、指が触った場所で導体と指の間で静電結合が生ずる。処理回路で、この結合位置を検出して、接触を認識する。複数の交点が生じた場合も、複数個の静電結合を認識できるため、多指入力が可能となる。

■指10本で線を描く
 会場では、このディスプレーに10本の指すべてを使って線を描くデモが行われていた。マルチタッチディスプレーの追随性は良好で、遅れ、欠け等は無く、指の跡を描いていた。展示に使われたディスプレーは22型で、表示解像度は1680x1050である。指の接触を検知するセンシングポイントは3358箇所あり、0.006秒(20点同時認識時)で接触を検知できる。

10本の指の動きをすべてとらえている

10本の指の動きをすべてとらえている

22型と32型のディスプレーを製品化する予定

22型と32型のディスプレーを製品化する予定

#interbee2019

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