【NAB SHOW 2011】デジタルシネマサミットでソニーのF65映像が初公開

2011.4.12 UP

「The Arrival」を撮影したクラーク氏

★ロスのない映像上映が実現

 ソニーが開発し、NABで試作機(モック)が展示される予定のF65で撮影した映像が、デジタルシネマサミット(DCS)にて上映された。DCS会場には、ソニーの4Kプロジェクタが置かれており、4Kから4Kへ、ロスのない映像上映となった。
 当初、午前の解像度関連のセッション中に上映される予定であったが、サーバーが不調であることから、昼食前の上映となった。また、全プログラム終了後の夕方に再上映がなされた。


★「The Beginning」・・4K時代の始まりを印象づけるメッセージ

 作品は、ASC会員のCurtis Clark氏が撮影したもので、時間は約6分である。同氏が、制作の様子についても解説した。
 映像は、ロス・アンジェルスの街を舞台にしたもので「The Arrival(到着)」とのタイトルが付けられている。F65の高感度低ノイズ撮像素子により、解像感が高く抜けの良い映像が得られている。室内から夕暮れの街を写すシーンでは、推定14ストップのラチチュードにより飽和、黒つぶれなく描ききっていた。また、町中の歩行シーンでは、照明を俳優に当てなることなく撮影されていた(背景光のみ照明を使用)。最後に「The Beginning(開始)」とのタイトルが現れ、4K時代が始まることを印象づけた。

 この上映では、ソニー関係者からは一切発言はなく、監督のClark氏のみが状況を語った。ポストプロダクション段階でのノイズ除去などは一切行われていない。また、カメラ内部の強調機構やノイズ除去機能も使われていないとのことで、F65の素性の良さを印象づけていた。なお、この作品は2日間で撮影されたとのことである。

(写真説明)
F65で「The Arrival」を撮影したカーティス・クラーク(Curtis Clark)氏

#interbee2019

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