【Inter BEE 2010 PREVIEW】駒村商会 独シュナイダー社製デジタルビデオカメラ用レンズと自社開発のティルト&シフト・レンズコントロールシステム「HORSEMAN TS-pro」を出展

2010.11.12 UP

独シュナイダー社製シネ・ゼナー レンズ
HORSEMAN TS-pro

HORSEMAN TS-pro

 駒村商会は、自社ブースにおいて、ドイツ・シュナイダークロイツナッハ社のプライムレンズを出展する。また、参考出展として、自社開発のデジタルビデオカメラ用ティルト&シフト・レンズコントロールシステム「HORSEMAN TS-pro」を展示する。


■独シュナイダー社のデジタルビデオカメラ用レンズの国内販売を開始

 シュナイダーは、カール・ツァイスと並ぶドイツのカメラレンズの一流メーカー。日本でもカメラ用のレンズとしてファンが多い。

 駒村商会ではこのたび、同社が設計・生産するデジタルビデオカメラ用レンズの国内販売を開始する。InterBEEで出展するシュナイダー社製デジタルシネマ撮影用レンズ「シネ・ゼナー レンズ」は、25mm、35mm、50mm、75mm、95mmの全5種類を発売する。さらに18mmを近日発売し、全6種類のラインアップになる。PLマウントのほか、キヤノンEF、ニコンFマウントにも対応する。


■レンズの外形寸法、フォーカス、アイリスがすべて同じ位置に
 
 「シネ・ゼナー レンズ」は、すべてのレンズが同じ外形寸法でフォーカス、アイリスコントロールリングが同じ位置に設定されている。これによって、レンズ交換の前後におけるカメラマンの操作が変わることなく、集中力を欠かずに撮影に専念できるメリットがある。

 また、センサー面から最短25センチ(35mmの場合)の超近接撮影が可能な設計となっている。絞り羽根を18枚使用しているため、焦点とボケの境界がきれいな円形となり、優れたボケ効果をつくりだせる。
 レンズは、デジタルカメラ用の設計がなされており、テレセントリック光学系を採用している。

 会場では、RED デジタルシネマと接続した形でデモを行う予定。また、パナソニックブースで展示を行うほか、テクニカルファームのブースでは、EOS 1Dに装着した展示を行う。


■”ドイツの一流ブランドでしかもリーズナブル”

 今回、新たにシュナイダーのデジタルビデオカメラ用レンズの発売を開始したねらいについて、駒村利之社長は、次のように話す。

 「カールツァイスと肩を並べるドイツの一流光学メーカーであるシュナイダー社の製品だが、カールツァイスと比べ非常にリーズナブルな設定となっている。PLマウントに対応したデジタルビデオカメラが普及する中で、コストパフォーマンスの高いシュナイダーのレンズを使うことで、より高品質で多彩な映像表現に挑戦していただきたい」
 

■デジタルビデオカメラで”アオリ撮影”を可能にする「HORSEMAN TS-pro」

 駒村商会はまた、同社が設計・開発したデジタルビデオカメラ用ティルト&シフト・レンズコントロールシステム「HORSEMAN TS-pro」を出展する。これは、カメラ本体とレンズの間に組み込む蛇腹式の装置。

 レンズ面を自在に動かすことで、いわゆるアオリ撮影が可能。さらに、被写界深度をコントロールしたり、マクロ撮影を簡単に行うこともできる。対応マウントは、PL、CANON EOS、NIKON F、マイクロフォーサーズに対応。先頃開催されたパナソニックの記者発表では、同社のマイクロフォーサーズカメラ「AG-AF105」に装着した形で紹介された。


■スチルカメラ設計・開発のノウハウを引き継ぐ「HORSEMAN」ブランド

 マーケティンググループ 新田祐子氏は、同製品の開発の経緯について、次のように説明する。
 「駒村商会は1950年より中判のスチルカメラの設計・開発を行っており、警察庁の鑑識カメラとして長年採用されてきた歴史を持つ。そうした中で蓄積されたカメラ設計の技術がこの製品に生かされている。「HORESMAN」は、駒村商会の歴史あるカメラ設計・開発のブランドであり、その歴史を継承する製品として、同じブランド名を冠している」

 「デジタル化の流れの中で、スチルカメラとビデオカメラの領域が重なりつつある中で、多様なカメラが登場してきており、プロの現場でもさまざまな映像表現がなされている。「HORSEMAN TS-Pro」はそうしたクリエイティブな制作現場において、ビデオカメラの撮影・演出の幅を広げる一助として、これまでのスチルカメラのノウハウを製品として提供していこうと考えた製品だ」

HORSEMAN TS-pro

HORSEMAN TS-pro

#interbee2019

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