【ニュース】各社がポストNABセミナーを開催

2011.6.15 UP

 アビッド、VGI、グラスバレーの各社は5月18-20日、ポストNABセミナーを開催した。

◆アビッド インタープレイセントラルを紹介
 アビッドテクノロジーでは、シンガポールからアジアパシフィック担当のエンタープライズセールスディレクター、ジム・グラハム氏が来日し、報道制作を支援するアセットマネジメントシステム「インタープレイセントラル」をプレス向けに説明した。
 ウェブベースのアプリケーションである同製品は、ニュースチャネル別でなくコンテンツ中心に制作・管理することで素材を一元化し、コスト削減を実現する。記者はブラックベリーなどのモバイル機器からインターネットでアクセスできる。
 一般向けセミナーではこれに加え、素材共有サーバー「ISIS5000」の16テラバイトモデルや、「メディアコンポーザー5.5」がHDCAM SRライトに対応したことを紹介。AVCイントラを高速に処理するI/Oデバイス「ナイトリスDX AVCイントラ」も触れた。

◆グラスバレー K2サミットを駆使したSANネットワークを展示
 グラスバレーは、販売会社および放送局向けの内覧会で、インジェスト/送出サーバー「K2サミット」とノンリニア編集システム「エディウス」がシームレスに繋がるSANネットワークや、4種類のコンバーター「ADVC G」シリーズを展示した。
 ライブ中継用のシステムは、セット販売を開始する。3倍速スーパースローカメラ「LDK 8300」および小型の2chサーバー「K2ソロ」、スローコントローラー「K2ダイノ」の組み合わせで1700万円。サーバーを上位機種「K2サミット」にすれば2050万円となる。

◆VGI 豪XDT社製サーバーを初披露 
 ビジュアルグラフィックス(VGI)は、オーストラリアのXDT社製サーバーを初披露した。
 オートデスク製品のプロトコルを独自の「カタパルト」プロトコルに変換することで、「ストーン」ストレージから2k4kをダイレクトに出力できるシステムとして、多くのポストプロダクション関係者が集まった。
 ソフトウエアベースの「カタパルトサーバー」は、リナックスとウィンドウズ、Mac OS Xで動作し、P2P転送でDPXファイルを効率的にディスクに書き込む。
 転送時にJPEG2000圧縮することで、WANのような低帯域網も利用できる。暗号化は256ビットAESで、ターンキーサーバーとNFS/CIFSサーバーも用意されている。
 また、プレーヤーソフト「フリップストリーム」は、ストレージの2kDPXファイルをギガビットイーサネット3本で再生。最大8k解像度に対応する。
 エディットシェア社製の費用対効果に優れたストレージの新製品「エナジー」や、HD4chのインジェストが可能な「フロー」も実機を紹介した。

#interbee2019

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