【ニュース】ドルビー LCDモニター「PRM-4200」を発表 バックライトに1500個以上のRGB LEDを搭載
2010.12.10 UP
ドルビージャパンはLCDモニター「PRM-4200」を発表。11月25、26日の2日間、報道向け説明会を開催した。
ハリウッドなど映像制作現場からの需要を背景に、マスターモニターとして使用されてきたCRTモニターの代替品となることを目指して開発。バックライトには1500個を超えるRGB LEDを搭載し、RGBをフレーム単位で個別に処理すると同時に、これを液晶パネルと協調して制御する独自の「デュアルモジュレーション技術」により、高い表示性能と各ディスプレーのエミュレーションモードを実現している。
デモでは、ピークおよび黒レベルをCRT同様に設定した「CRTレファレンスモード」を使って、フィルムやデジタルシネマカメラで撮影した24p、10ビット4:2:2の映像素材を、Rec709およびDCIのP3色域で再生。CRTとそん色ない黒の階調表現が可能なことを訴求した。映画制作用の「ダイナミックレファレンスモード」や、インタレース表示も実演した。
このほかにも、PDPおよびLCD、2種類のユーザー設定領域を持ち、計6種類のエミュレーションが行える。モバイルやデジタルサイネージなどでの見え方もカバーできる。
主な顧客対象は、ラボやCGハウスなどの映画制作スタジオだが、11月末から出荷を開始した北米では放送局も採用している。価格は54950ドル(約460万円)。日本国内では来春から販売する予定だが詳細は未定。(映像新聞 12月6日号より)