リーダー電子、最新マルチSDIモニターによるビデオ信号の輝度情報解析をデモ

2008.11.21 UP

リーダー電子は、新製品のマルチSDIモニターを始め、マルチモニター、マルチSDIラスタライザ、マルチフォーマット信号発生器、さらにはIPTV関連計測器、地上デジタル関連計測機器など、同社の扱う主力製品を一堂に展示しました。とくに注目を集めていたのがマルチSDIモニターで、放送用カメラと接続して、ビデオ信号の輝度情報解析に便利な新機能「CINELITE(シネライト)II」を紹介するデモを行うなど、来場者へのアピールに力を注いでいました。


 新製品のマルチSDIモニターは、ビデオエンジニア向けの小型モニターで、「LV 5380」と「LV 5330」の2モデルをラインアップしています。「LV 5380」は、高精度、高品位のビデオ信号波形表示やベクトル表示機能を備えながら、色再現性の高い8.4インチTFT液晶を採用することで、ハイクオリティなピクチャー表示を実現。マルチ画面表示では、ビデオ信号波形とピクチャーを同時表示できるほか、ビデオ信号波形とピクチャー、さらにベクトルとオーディオレベルを同時に表示することもできる。「LV 5330」は、制作現場での使用を優先的に考え、小型・軽量化、低消費電力化を実現したモデル。映像信号の輝度情報解析する新機能「CINELITE II」や、カメラのビューファインダーとして利用できるアナログ入力端子を標準で搭載しています。

 ブースでは、通常の製品展示に加え、放送用のカメラに「LV 5380」を接続して、実際にカメラ撮影している映像の輝度を「CINELITE II」機能でリアルタイムに解析するデモ展示を行い、来場者の注目を集めました。「CINELITE II」では、カーソルで選択した任意の3点の輝度情報を、f Stop表示、%表示、階調表示のいずれかで表示できる「CINELITE」と、画面の明るさを色に変えて表示できる「CINEZONE」の2つの機能を提供し、ビデオ信号の輝度情報解析をサポートします。

 また、今回の展示で参考出品していたのがマルチSDIラスタライザ「LV 7800」と「LV 7330」。「LV 7800」は、多入力同時表示・同時監視が可能なラスタライザで、自由にユニットを組み合わせることで柔軟なラスタライザを実現する。「LV 7330」は、1U・ハーフラックサイズのローコストモデルです。企画室PRグループ グループマネージャーの大須賀俊哉氏は、「マルチSDIモニターからモニター部分を除いた製品がマルチSDIラスタライザになります。外部の大画面モニターを使って作業をしたいというユーザーニーズの高まりに応えて、充実した機能を備えた2モデルを新たにラインアップに追加します」としています。

 このほか、IPTVおよび地上デジタル放送の普及を見据えて展示に力を注いでいたのが、IPv6,TTS対応IPTVアナライザ「COPPER G2」とMPEGリアルタイムアナライザ「MERCURY」です。いずれもGrass Valley製のアナライザで、「COPPER G2」は、Video Over IP機器、システム、およびネットワークの設計・検証のために最適なテスト装置となっています。一方、「MERCURY」は、豊富な解析機能を備え、デジタルTVの機器とシステムの設計、検証、製造、および配備のための最適なソリューションを提供します。

【Inter BEEニュースセンター】

◎写真1枚目
マルチSDIモニター「LV 5380」を使用して「CINELITE II」機能をデモ

◎写真2枚目
小型・軽量のマルチSDIモニター「LV 5330」

◎写真3枚目
マルチSDIラスタライザ「LV 7800」

◎写真4枚目
ローコストなマルチSDIラスタライザ「LV 7330」

#interbee2019

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