【CEATEC】KDDI、ケータイ用有機ELと3D液晶、ソーラー携帯を出展

2008.11.12 UP

 KDDIは、2008年9月30日から10月4日まで開催したCEATEC JAPAN 2008で、ケータイ用WVGA有機ELディスプレイや裸眼視聴できるWVGA3D液晶、ソーラー携帯、デザインケータイのコンセプトモデル、ワンセグエリア放送向けIP送信システムを展示した。

■ ケータイ用WVGA有機ELとWVGA3D液晶を展示
 KDDIは、ケータイ用WVGAの有機ELディスプレイとWVGAの3D液晶を展示した。WVGAサイズの有機ELディスプレイは、高コントラストで高解像度の約3.1インチサイズ。サムソンから供給されている。auの携帯電話への採用は決定しているが、発売時期については未定。(写真1、以下上から1-5)
 また、WVGAの3D液晶は、2D写真や映像から3Dへ自動変換するソフトウェアと組み合わせた技術。時期は未定であるが、将来端末に搭載予定で、ワンセグケータイなどのビジュアル系携帯電話やWiMAX端末に搭載することを考えているという。(写真2)

■ ソーラーケータイやデザインケータイのコンセプトモデルを展示
 KDDIは、au design projectを展開するなど携帯電話の“デザイン“に力を入れている。今回CEATEC JAPAN 2008では、デザイナーが手がけたソーラーパネルケータイのコンセプトモデルを展示した。ケータイの背面にソーラーパネルを搭載した「SOUP」(写真3)、人工衛星を意識した観音開きで全体にソーラーパネルをつけた「Voyage」(写真4)、折りたたみ型の「gem」の3種類。
 この他、au design projectのコンセプトモデル「ガキットモデル」を参考展示した。

■ ワンセグエリア放送向けIP送信システム
 KDDIは、KDDI研究所が開発したワンセグエリア放送を実現するための、IPネットワークによるリアルタイムコンテンツ配信システムを展示、デモを行った。
 このシステムの特徴は、スタジオなどで制作したワンセグコンテンツをIPネットワーク経由で配信、遠隔地において地上デジタル放送規格(ISDB-T方式)に準拠したワンセグ信号へリアルタイムに変換する「ワンセグIP/RF変換技術」である。また、複数チャンネルの同時送信が可能。
 特に、IPネットワークによる配信を考慮した暗号化機能や誤り訂正機能により、1チャンネルあたり500kbps以下の小さな伝送帯域で伝送することができる。この「ワンセグIP/RF変換技術」を搭載したワンセグ送信機には、IPネットワークで発生するパケット到達間隔揺らぎを吸収する機能や周波数同期回路を実装することで、安定したワンセグ信号を送信することを可能とした。ワンセグ送信機の小型化、低価格化により、IPネットワークに接続可能な任意の場所で、ワンセグエリア放送が実現できる。(写真5)

#interbee2019

  • Twetter
  • Facebook
  • Instagram
  • Youtube