シバソク、HDTV変換装置と中国のデジタル放送向け計測器の展示に注力

2008.11.22 UP

シバソクは、オーディオ&ビデオ計測器や放送用機器、および通信関連計測器の製造・販売を手がけています。今回のInter BEEでは、放送用機器とFPD&デジタルテレビ計測器の2カテゴリーにフォーカスし、各種新製品などの展示を行いました。


 放送用機器では、11月にリリースした新製品のHDTVフォーマットコンバータ「VC39A」をメインに展示していました。「VC39A」は、動きベクトル検出を用いた高精度の動き補正技術を備え、動きの速い映像でもジャーキネスの発生を最小限に抑える高画質HDTV変換装置で、世界初の1Uサイズを実現したコンパクトなモデルになっています。対応フォーマットは、720pの50/59.94Hzと1080iの50/59.94Hzの4方式をサポートし、HDTVの相互変換が可能です。また、最新の音声圧縮技術である「Dolby E」に対応しており、世界的なHDTV素材制作の流れに適応したコストパフォーマンスに優れたコンバータになっています。ブースでは、1080i/50Hzから1080i/59.94HzへのHDTVフォーマット変換を実演デモしていました。
 このほか、ブロードキャスト・ネットワークチェッカ「PS11AX」も放送用機器カテゴリーで展示アピール。この製品は、SDTV/HDTVに対応し、制作時の機材チェックや素材伝送路のテストを効率よく、スピーディに実行できるテスト信号発生器です。映像/音声ID重畳、リップシンクパターン機能、スクロール機能などを搭載。持ち運べるハンディタイプモデルなので、報道現場、中継、素材制作などジャンルを問わず幅広く活用できるのも特長です。

 FPD&デジタルテレビ計測器のカテゴリーでは、中国のデジタル放送向け計測器の展示に力を注いでいました。計測営業部の米川正之課長は、「当社では、今後さらなる拡大が期待される中国の地上デジタル放送とモバイル端末向けデジタル放送をターゲットに、積極的に計測器の開発・販売を進めています。今回の展示では、新製品の中国向けフィールドアナライザと地上デジタルTV信号発生器を動画コンテンツとともに披露します」と述べています。

 新製品のフィールドアナライザは、中国地デジ用DTTBネットワークテスタ「TX901A」と中国モバイル端末放送用CMMBシグナルアナライザ「TX701A」の2製品。「TX901A」は、ハンドヘルド型のフィールドテスタで、標準仕様ではDMB-TH方式での解析機能を備えており、オプション追加でADTB-T方式を含む全330通りの伝送方式に拡張することができます。電界強度、BER遅延プロファイルなどの測定機能と伝送パラメータ表示などをコンパクト・軽量なボディに搭載しています。また、GPSユニットと組み合わせることで、地図上に測定結果をプロットすることも可能で、効率よくフィールド測定と解析が行えます。「TX701A」は、小型・軽量で地下街や山麓部でのフィールド調査にも最適なアナライザ。電界強度測定、BLER測定、遅延プロファイル測定、MER/EVM測定やコンスタレーション表示機能など、CMMB方式の信号測定・解析に必要な機能を備えています。

 また、FPD&デジタルテレビ計測器カテゴリーの新製品として、アドバンスドテスト信号発生器「TG59AX/AP」も出品していました。この製品は、高精度・高機能テスト信号発生器「TG45AX」のコストパフォーマンスモデル。HDMI出力を標準装備し、SDTV・8方式と1080/60pまでのHDTV・27方式、VESA規格に対応したテレビセットおよびデバイスの動作シミュレーションに最適な信号発生器です。画質検討のための基準信号として、フラットパネルテレビの設計・製造部門向けに開発されたもので、使いやすいメニュー階層とキーレイアウトにより直感的な操作が可能で、初めて使う人でも簡単に扱うことができます。

【Inter BEEニュースセンター】

◎写真1枚目
HDTVフォーマットコンバータ「VC39A」のデモ展示

◎写真2枚目
中国地デジ用DTTBネットワークテスタ「TX901A」

◎写真3枚目
中国モバイル端末放送用CMMBシグナルアナライザ「TX701A」

#interbee2019

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