【ワイヤレスジャパン2009】エイビット、小型エリアワンセグ・トランスミッタを出展

2009.7.28 UP

 ワイヤレス&モバイルの通信技術とサービスに関する総合展示会「ワイヤレスジャパン2009」(主催:株式会社リックテレコム、企画運営:日本イージェイケイ株式会社)が、7月22日−24日の3日間、東京ビックサイトで開催した。株式会社エイビット(本社:東京都八王子市、代表取締役&CEO:檜山竹生)は、免許が不要な微弱電波を使ったエリアワンセグ用トランスミッタ製品を展示した。

■ スタンドアロンモデル ACS-1000
 スタンドアロンモデルの「ACS1000」は、単三電池で動作する免許不要な微弱電波のエリアワンセグ用トランスミッタで、100mm×108mmと小型・軽量であることで壁掛けが可能だ。さらに、SDカードへ記録した動画コンテンツと簡易なデータ放送用BMLファイルをワンセグ電波で送信できるのが特徴。また、「コピープロテクション機能を持っており、ワンセグ携帯電話での録画を禁止する事もできる(プロダクト企画部マネージャー 平井静宣氏)」という。エリアワンセグ利用時の課題として、ワンセグ対応携帯電話で受信するためにチャンネル設定が必要になるが、「ワンセグチャンネル誘導のためのFelicaリーダを内蔵するタイプも用意している」と説明した。データ放送にも対応するが、「BCMLには非対応(同氏)」である。(写真上)
 なお、AVI、MWV、FLV、MOV(MPEG-2)の一般的な動画フォーマットをワンセグ用H.264/AVCへコンバートするコンテンツ変換ソフトウェア(Windows XPで動作)を提供する。また、価格は、「Felicaリーダ無しのタイプが17万円、Felicaリーダ内蔵タイプが19万4千円で2008年10月から発売している」と説明した。
 本装置は、「現時点でイベント利用や実証実験用途での利用が多いという。また、美術館や博物館からの問い合わせも多い(同氏)」と説明した。

■ オンライン配信モデル ACS-2000
 オンライン配信モデルの「ACS-2000」は、インターネット回線を使い、オンラインで遠隔地からワンセグ放送コンテンツを更新や番組切り替えが可能な微弱電波のエリアワンセグ用トランスミッタで、電源はACアダプタまたはPoEの電源方式を採用している。特長は、ACS-1000の機能にLANインタフェースを追加、ASC-100と同様に最大11時間分のコンテンツを記録したSDカードを使って放送する事も可能だが、「自社開発の配信サーバ(ACS-RT1000)やリアルタイム配信サーバ(ACS-SF1000)からのワンセグ放送コンテンツをオンラインで受信して放送する事ができる(同氏)」。また、ACS-2000の設定は、「Webブラウザメニューから送信チャンネルやコンテンツ選択、IPアドレス設定などを行うことが可能(同氏)」。
 価格は、ASC-2000が「Felicaリーダ無しのタイプが22万5千円、Felicaリーダ内蔵タイプが25万円で2009年6月から受注を開始している」。サーバー製品については、190万円からと説明した。(写真下)

#interbee2019

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