【InterBEE 2010】富士フィルム 最新のDVDコピー防止装置を出展 月額9万円〜 でレンタル開始

2010.11.18 UP

一体型専用装置(右)と、同時作成用装置(左、中)
専用のブランクDVDを下に挿入すると、コピー防止ができる

専用のブランクDVDを下に挿入すると、コピー防止ができる

 富士フィルム(8410)は、独自開発のDVD用コピー防止機構をDVD-Rに付加する専用ドライブのレンタルを開始する。

 情報保護への要請から、放送、コンテンツ業界の社内利用においても、DVD等のメディアからのコピーを防止する必要が高まっている。同社のカイパーベルト技術により、この方式で制作されたディスクは、内容をPCに取り込むことや、複製を制作することができなくなっている。しかし、通常のDVD装置で再生は可能であり、使用の利便性を抑えることはない。なお、この技術は、すでに多数の攻撃がなされているDVDのコピー防止技術ではなく、独自の技術とのことである。

 富士フィルムは、これまでDVDの提供を受けてコピー防止処理を施すサービス「Kuiper Belt」を実施してきた。
 しかし、このサービスの場合DVDの授受等に時間が掛かるため、放送、コンテンツ関連企業が求める即時性に対応できなかった。

 今回開発したKiCS(KuIper belt Copy protection System)では、オリジナルDVDをコピー防止処理済みDVDに変換(新たなDVDに焼き込み)する一体型装置が用いられる。
 この装置をレンタルし、現場で使用して貰うことを同社は想定している。KiCSでは、専用のメディアを使用するが、これは同社よりの購入が必要とされる。

 今回、ブースでは1枚変換の他、5枚変換、10枚変換の装置も展示された。1枚変換の装置は月額9万円でのレンタルが予定されている。このサービスは、間もなく正式にアナウンスされる予定となっている。なお、サービスの実施体は富士フィルムメディアクエストである。

専用のブランクDVDを下に挿入すると、コピー防止ができる

専用のブランクDVDを下に挿入すると、コピー防止ができる

#interbee2019

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