【ワイヤレスジャパン2009】日立国際電気、25GHz帯の高速無線リピータ装置を出展

2009.7.28 UP

 ワイヤレス&モバイルの通信技術とサービスに関する総合展示会「ワイヤレスジャパン2009」(主催:株式会社リックテレコム、企画運営:日本イージェイケイ株式会社)が、7月22日−24日の3日間、東京ビックサイトで開催した。株式会社日立国際電気(本社 東京都千代田区、社長 長谷川 邦夫、以下 当社)は、免許が不要な25GHz帯の省電力データ通信システム製品「SINELINK 25G」や「SINELINK FX」を展示、HDTV映像の伝送デモを実施した。

 「SINELINK 25G」と「SINELINK FX」は、免許が不要でブロードバンド通信用に割り当てられた 25GHz帯小電力データ通信システム規格に適合した省電力データ通信システムで、屋内外へ設置が可能なLAN回線(100BASE-TX相当)用の高速無線リピータ装置である。最大の特長は、「SINELINK 25Gのスループットが片方向で側最大56Mbps、また、SINELINK FXのスループットが片方向で側最大95Mbpsで、ハイビジョン映像やMPEG-2などの大容量データのワイヤレス伝送が可能」な点と通信事業部モバイルシステム営業本部システム部部長の青柳雄二氏は説明した。
 また、SINELINK 25Gの伝送距離は、「晴天時で無線伝送速度50Mbpsの時、最大で約9.9km、SINELINK FXは、晴天時で無線伝送速度150Mbpsの時、下りスループット95Mbpsの伝送は約2.2kmとなる(同氏)」と説明した。周波数干渉対策については、「周波数チャンネルは23チャンネルあり、干渉の無いチャンネルを自動選択する動的周波数選択機能を搭載している」と説明した。屋外利用ということで電源は、PoE(Power over Ethernet)を採用し、「消費電力も12W程度」という。
 価格は、約140万円からで、「FPU送受信装置よりも手頃だと思っている(同氏)」と説明した。(写真上)
 この「SINELINK FX」は、ケーブルテレビ局やテレビ局での映像中継に利用されており、「先日の日食中継にも利用された(同氏)」という。野外での利用が多いということもあり、同社で、「臨時回線パック」も用意している。(写真下)

#interbee2019

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