【ニュース】NEC SD映像をHD映像に変換する超解像トランスコーダ「SR-1100」を発売  輪郭のぼやけ具合に応じて解像度の強弱を調整 ケーブルテレビ事業者やコンテンツ事業者向けに発売

2010.11.26 UP

NECがInterBEE2010でデモした超解像技術

 NECは11月26日、標準映像(SD)をフルハイビジョン映像(HD)に変換する「超解像トランスコーダ」の新機種として「SR-1100」を発売した。

 「超解像トランスコーダ」は、NECが独自に開発した「1枚超解像技術」を用いた画像変換装置。
 SD映像からHD映像に拡大した際に、映像のぼやけを改善し、人物や物の輪郭部分の画素表現を調整することで、画質の補正や色再現性を高め、画像を鮮明に処理する。

 昨年12月に出荷した超解像トランスコーダ「SRVC-1000」と比べ、新たに輪郭のぼやけ具合に応じて解像度の強弱を調整できる「画質調整機能」や超解像処理領域を指定可能な「矩形(くけい)領域機能」など鮮明で自然なフルハイビジョン映像を実現する新たな機能を搭載。価格は、ほぼ同じ300万円に抑えている。
 
 新製品の特長は以下の通り。

1. 解像度の強弱を調整できる「画質調整機能」
 「画質調整機能」により、人物や物の輪郭部分やエッジ付近のぼやけに対し画素の調整を行い、ぼやけた部分には強めの解像度で処理し、エッジ付近や、色のコントラストが明確なぼやけの少ない部分には弱めの解像度で処理が可能。これにより、画質の補正や色再現性を高めながら、鮮明で自然な映像を実現する。

2. 超解像処理領域を特定できる「矩形領域指定機能」
 画面の一部だけに超解像処理を行う矩形領域指定機能を搭載することにより、超解像処理領域を最大4箇所指定することが可能。ニュース番組の目次タイトルや字幕などの文字部分は極端な強調をせずにそのまま残し、強調したい映像部分のみに超解像を掛けられる様にエリアを特定することが可能となり、メリハリが効いた映像を実現する。

 12月から出荷の予定。ケーブルテレビ事業者やコンテンツ事業者を主なターゲットとして拡販し、今後3年間で500台の販売を目指す。

 12月1日(水)12時からNEC本社ビルにて開催する「NECケーブルネット・フォーラム」(事前登録制 http://necmagnus.jp/event/cnf10.html)で展示する。

#interbee2019

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