【InterBEE2010】富士通 超高精細スーパーハイビジョン映像伝送用コーデックを搭載したリアルタイム映像伝送装置「IP-9560」を展示

2010.11.21 UP

スーパーハイビジョン伝送装置展示の様子
リアルタイム映像伝送装置「IP-9560」

リアルタイム映像伝送装置「IP-9560」

 富士通は、InterBEE2010において、ハイビジョンの16倍の解像度(解像度7680×4320画素)の超高精細スーパーハイビジョン映像伝送用H.264/AVC 1080/60p対応コーデックを搭載したリアルタイム映像伝送装置「IP-9560」を展示した。

 スーパーハイビジョン映像伝送用コーデックを搭載したリアルタイム映像伝送装置「IP-9560」は、H.264/AVCリアルタイム映像伝送装置「IP-9500」をベースに、NHKと共同研究により開発した1080/60pフォーマット対応のH.264符号化装置で、1080/60p HD-SDI入力とDVB-ASI出力が可能。

 この「IP-9560」は、「従来装置と比べ、映像信号を時間方向に2分割する処理が不要となるため、圧縮効率は2倍となり、フレーム間予測処理の効率化などにより、符号化映像品質を大幅に向上し、システム全体の画質を向上させることができた(説明員)」という。

 スーパーハイビジョン映像の伝送は、スーパーハイビジョンカメラからの信号をコンバータを介して8本の1080/60p HD-SDI出力させ、8台の[IP-9560」に各HD-SDI信号を入力、各コーデック装置にて1080/60p H.264/AVCでエンコードして、8台のコーデック装置で同期させながらDVB-ASIで伝送している。説明員によると、「スーパーハイビジョン映像を扱うためには従来16台のコーデック装置が必要だったが、システムの小型化により8台で実現することができた」と説明した。

 なお、現在富士通では、4:2:2 10ビット 1080/60p対応のH.264/AVCコーデックLSIを開発中で、「来年には、このコーデックLSIを搭載したスーパーハイビジョン映像伝送システム用コーデック装置を開発する予定(説明員)」という。

リアルタイム映像伝送装置「IP-9560」

リアルタイム映像伝送装置「IP-9560」

#interbee2019

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