エヌエスイー、“音に包みこまれる”新コンセプトの多面体スピーカー

2008.11.14 UP

エヌエスイーは、スポーツクラブを中心にレコーディングスタジオやテーマパークなどに業務用の放送機材を提供しています。とくに、同社が力を注いで取り組んでいるのが、新コンセプトの多面体スピーカー「WRAPPING SOUND SYSTEM(ラッピングサウンドシステム)」です。InterBEEのブースには、新製品やコンセプトモデルなど「NS-8シリーズ」のラインアップを一堂に展示します。ぜひブースに足を運んで、“音に包みこまれる”音響効果を体感してください。


■音響空間のトータルプロデュースを目指して

 エヌエスイーは、昭和53年に野澤電気商会として創業し、各放送局やレコード会社などのスタジオ設備工事、およびスタジオ用音声設備工事を手掛けるとともに、業務向け音声機材の開発・製造に取り組んできました。昭和60年に、音響空間のトータルプロデュースを目指しエヌエスイーを設立。以降、オリジナル音響機材の企画から開発・設計・製作施工までを手掛けています。
 主な音響機材としては、操作しやすい音響システムラック「WK-12 SYSTEM」とミキサー「EVOLUTION6」、湿度が高い環境に対応したプール用の音響システムラック「POOL SYSTEM」とCD/CFメディアリモコン「ARM-104」、新コンセプトの多面体スピーカー「WRAPPING SOUND SYSTEM」をラインアップしています。


■スタジオの空間全域に均一の音響効果を提供

 音響空間のトータルプロデュースにあたって、同社が注目したのがスポーツクラブ。代表取締役社長の野澤順一氏は、「スポーツクラブでは、エアロビクスやヨガなど音楽に合わせて多人数が運動を行いますが、広いスタジオ全体に音楽を流すために複数のスピーカーを設置する必要がありました。また、その場合もスタジオ全体に均一に音を届けることは難しいのが実状です」と指摘します。
 そこで、同社では広範囲の指向特性をもった多面体スピーカー「WRAPPING SOUND SYSTEM」を開発。このスピーカーによって、空間全域に音ムラのない均一な音を提供し、どこにいても“音に包み込まれる”音響効果を実現しました。さらに、エンクロージャー(筐体)の振動が少ないのも特徴で、天井や壁に直付けしても他階への振動を抑えることができます。設置数量も必要最低限ですむため、スタジオのあちこちにスピーカーを設置することなく、従来の1/5の数量で高品質な音響空間を演出します。


■世界初、マグネシウム筐体の新製品を開発

 「WRAPPING SOUND SYSTEM」のラインアップは、八角形をした「NS-8master」、その半分の「NS-8half」、1/4の「NS-8quarter」。それぞれ360度、180度、90度と、広範囲の指向特性を持つように設計されています。また、「NS-8master」と「NS-8half」については、1台でもステレオ再生が可能です。
 さらに同社では、新製品として、世界初のマグネシウム筐体スピーカー「NS-8masterMAG」を開発。従来のアルミニウム筐体よりも軽量化を実現するとともに、マグネシウムの特性である振動吸収性によって、音質のクリアな質感の向上に成功しました。あわせて、八角形のまま筐体サイズを小型化した「NS-8ssMAG」もラインアップに追加しています。なお、Inter BEEのブースでは、開発中のコンセプトモデルとして「NS-8master」2台と「NS-8ssMAG」2台を組み合わせた多面体モデルも展示しますので、ぜひ注目してください。

【Inter BEEニュースセンター】

◎写真1枚目
音響システムラック「WK-12 SYSTEM」、ミキサー「EVOLUTION6」、プール用音響システムラック「POOL SYSTEM」、CD/CFメディアリモコン「ARM-104」、メディアリモコン子機「ARM-104-RM」

◎写真2枚目
多面体スピーカー「WRAPPING SOUND SYSTEM」の「NS-8master」、「NS-8half」、「NS-8quarter」

◎写真3枚目
マグネシウム筐体スピーカー「NS-8masterMAG」、「NS-8ssMAG」とコンセプトモデル

#interbee2019

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