【CEATEC2011】ソニー ノートパソコンで裸眼3Dを実現するシートをデモ

2011.10.26 UP

顔検出と組み合わせて最適な裸眼立体視を実現
集積したレンズで左右眼に別々の像を送り裸眼立体視を実現

集積したレンズで左右眼に別々の像を送り裸眼立体視を実現

 ソニーは、既存のノートPCに取り付けるだけで裸眼立体視を実現するシートを開発し、CEATEC Japan2011で展示した。ノートPCにパネルを取り付けると、専用ソフトウェアにより立体化を行う。更に、PCに付けられたカメラで利用者を追尾し、最適な画像を提示できる。

■ユーザーが取り付け可能なパネル
 同社のノートPC「VAIO」用に ソニーが開発した裸眼立体視3Dパネルがデモされている。パネルは、カマボコ状のレンズを集積した「レンチキュラー」と呼ばれる方式によって裸眼立体視を実現する。このレンチキュラーレンズには、水平方向の液晶の2画素から出た光を、右側画素は右目へ、左側画素は左目へ送る働きがある。
 しかし、液晶に表示された立体視用の画像から、正確に右目用、左目用の画素がそれぞれの目に届けるためには、パネル上のレンチキュラーが目的の画素の上に正確に配置されなけらばならない。つまり、相当精密にパネルを貼ることができないと、立体視用の画像を立体視として見ることができなくなってしまう。

■顔検出で最適画像を
 今回ソニーが開発したVAIO用3Dシートは、ユーザーが取り付けても必要な精度を維持できるように設計されている。
 一般にレンチキュラー方式の立体視では、見ている人が顔を動かすと、レンチキュラーに対して目の位置が変わり、それによってレンズの集光可能範囲を越え、立体視が破れてしまう(立体に見えなくなる状態のこと)。特に、画面前で顔を画面並行に動かすと、突然見え方が変わり、大きな違和感が残る。
 ソニーは、これをVAIOが搭載するカメラで顔検出を用いて解決をしている。すなわち、顔検出機能によって、顔の位置を特定し、その顔の位置(右目・左目の位置)から見て立体視となるよう、画像自体を生成する機能を搭載した。この結果、顔を動かしても、見え方が変わることはなく、安定した視聴が楽しめる。会場では、大胆に身体を動かして追随性を試す来場者の姿が多く見られた。
 本製品は、2011年春以降にソニーが販売したブルーレイディスク搭載モデルS(SB)シリーズとC(CB)シリーズに対応する。10月22日発売予定だ。

集積したレンズで左右眼に別々の像を送り裸眼立体視を実現

集積したレンズで左右眼に別々の像を送り裸眼立体視を実現

#interbee2019

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