【ニュース】デジタルドメイン、バンクーバーに新スタジオを設立へ

2009.10.7 UP

<<新代表にグロリア・ボーダース女史の新人事も>>

 映画「ベンジャミンバトン 数奇な人生」(2008年)、映画「タイタニック」(97年)、映画「アポロ13」(95年)等で数多くの特殊効果を手掛けている米デジタルドメインが2010年、カナダのバンクーバー(British Columbia)に特殊効果を専門としたスタジオを設立することが明らかになった。

 バンクーバーのスタジオには、親会社Wyndcrest Holdingsが設立資金を供給。新設のスタジオとカリフォルニア本社スタジオの新しい代表には、同社幹部のグロリア・ボーダース(Gloria Borders)女史が就任するという。


<<500坪以上の広大な土地>>

 バンクーバーのスタジオは2万平方フィート(約562坪=1858平米)の敷地を持つ。カリフォルニア本社と同じシステムを導入し、プロジェクト共有できるパイプラインを構築。これにより、今まで以上に多くの映画製作プロジェクトを同時に走らせることができると期待している。

 オープンは、2010年前半を目指してる。現在、50-60名程度のデジタル・アーティストを募集している。2010年中には100名以上の規模に拡大する予定だ。


<<最初の共同作業は、ディズニーの3D立体映画「Tron:Legacy」>>

 カリフォルニア、バンクーバー2拠点における最初の共同制作作品は、ディズニーの3D立体映画「Tron:Legacy」(2011年公開予定)で、既にカリフォルニア本社では作業に取り組んでいる。ちなみに映画「Tron:Legacy」は、あの映画「Tron」(82年)の立体映画リメイク版だ。

 ボーダース女史は、以前はドリームワークス・アニメーションに在籍。2009年初めにデジタルドメインに移り、グローバル展開のコンサルティングを行っていた。ボーダーズ女史もオスカー受賞者として知られており、映画「ターミネーター2」においてサウンド効果編集部門で受賞、また映画「フォーレストガンプ」でもノミネートされた実績を持つ。

 本社では今後も事業内容は変えず、ビジュアル特殊効果やプロダクション関連を主に展開を続けるという。

#interbee2019

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