【SIGGRAPH2009】オートデスク Maya2010など、各種新製品を発表

2009.8.5 UP

オートデスク 各種新製品・新バージョンを発表

 米オートデスク社は、米国時間8月3日の11時、SIGGRAPH開催中のニューオリンズにおいて、同社3次元アニメーションソフトの新バージョンの発表、および、複数の製品を組み合わせた各種の「スイート」を発表した。

<<オートデスク Maya2010を発表>>
■Maya2010、従来のMaya CompleteとMaya Unlimitedを一本化、
 統合3次元CGソリューション「Autodesk Maya」(オートデスク マヤ 2010)の最新版、「Autodesk Maya 2010」(オートデスク マヤ 2010)を発表した。
 Autodesk Maya 2010は、「Maya Unlimited 2009」の全ての機能を搭載し、2次元と3次元、シミュレーションとアニメーション、レンダリングとコンポジティング(合成)を単一のプラットフォーム上で実現できる。

■盛りだくさんのツール
 さらに、各種のシミュレーションツール(「Maya Nucleus」、「Maya nCloth」、「Maya nParticle」、「Maya Fluid」(流体エフェクト)、「Mayaヘア」、「Mayaファー」)、および、モデリングやテクスチャリング、アニメーション用の総合的ツール、3次元ブラシツール機能、一体化したステレオスコピック(立体視)ワークフロー、トゥーンシェーディング、mental rayレンダリング、Mayaアプリケーションプログラミング インタフェース/ソフトウェア開発キット(API)、PythonやMELスクリプト機能も搭載している。

■コンポジティング ソリューションも付加
 Autodesk Maya 2010には、上記の他にいくつかの新機能が搭載されている。
 その一つに、コンポジティング ソリューションの「Autodesk Toxik」をベースにした合成編集ソリューション「Maya Composite」がある。また、高度な3次元トラッキングとマッチムービングシステムを実現する「Autodesk MatchMover」や、「mental ray」のバッチレンダリング実行機能、ネットワーク用分散レンダリングツールの「Autodesk Backburner」などを搭載している。

 Windows、Linux、Mac OS Xに対応。価格は、「Maya Unlimited 2009」から約27%引き下げている。

※Autodesk Subscription (オートデスク サブスクリプション)
 サブスクリプションの加入者は、ソフトウェアの最新バージョン、機能拡張モジュール、E-ラーニングコンテンツ、過去バージョンの使用権が入手可能。サブスクリプションは、新規製品またはアップグレードやクロスグレードと同時に購入可能。サブスクリプション パートナー ゴールド サポートには、認定販売パートナーからの技術サポートが付属している。http://www.autodesk.co.jp/subscription

【製品価格(税込み)および出荷開始日】
出荷開始は、10月13日。価格はそれぞれ以下の通り。
Autodesk Maya 2010 (スタンドアロンライセンス)535,500円
Autodesk Maya サブスクリプション102,900円
Autodesk Maya サブスクリプション パートナー ゴールド サポート181,650円
Autodesk Maya Real-Time Animation Suite 2010(スタンドアロンライセンス)735,000円
Autodesk Maya Entertainment Creation Suite 2010(スタンドアロンライセンス)766,500円


<<オートデスク 各種製品を組み合わせたスイートを発表>>
 同社の3次元アニメーションソフト「Autodesk Softimage 2010」(オートデスク ソフトイマージ 2010)、リアルタイム キャラクタ アニメーション ソフトウェア「Autodesk MotionBuilder 2010」(オートデスク モーションビルダー 2010)、デジタルスカルプト/3次元 ペイントソフトウェア「Autodesk Mudbox 2010」(オートデスク マッドボックス 2010)の3製品を発表。同時に、同社の統合3次元CGソリューションの最新版と「Autodesk MotionBuilder 2010」と「Autodesk Mudbox 2010」を組み合わせた各種の「スイート」を発表した。

■2製品セットの「リアルタイム アニメーションスイート」、3製品セットの「エンターテインメント クリエーション スイート」
 スイートは「Autodesk Real-Time Animation Suite」(オートデスク リアルタイム アニメーション スイート)と、「Autodesk Entertainment Creation Suite」(オートデスク エンターテインメント クリエーション スイート)の2系統ある。
 前者のリアルタイム アニメーション スイートは、「Maya2010」、「Autodesk Maya 2010」、「Autodesk 3ds Max 2010」「Autodesk Softimage 2010」の3製品のいずれか1点と「Autodesk MotionBuilder 2010」をセットにしたもの。
 エンターテインメント クリエーション スイートは、同じく3製品のいずれか1点と「Autodesk MotionBuilder 2010」と「Autodesk Mudbox 2010」の2製品をセットにしたもの。

■Autodesk Softimage 2010(オートデスク ソフトイマージ 2010)
 「Autodesk Softimage 2010」は、ゲーム開発、映画、放送業界で高い実績がある3次元ソフトウェアの最新版。最適化されたコアアーキテクチャ、Softimage Face Robot技術を利用したフェイシャル・リギング・アニメーションツールセット、カスタムICEノードに対する優れた制御を実現する機能を搭載している。
 第3世代のSoftimageギガポリゴンコア アーキテクチャであるギガポリゴンコアIII は、現在、プロジェクトで最も求められる優れたデータハンドリングと大幅な処理速度の向上を実現する。
 Softimage 2010に搭載されているFace Robot技術は、3次元 フェイシャル リギングとアニメーション制作に特化したソリューション。Face Robot のフェイシャルアニメーションをMayaにエクスポートでき、より統合された CG (コンピュータ グラフィックス)キャラクタのワークフローを実現可能だ。

■Autodesk MotionBuilder 2010(オートデスク モーションビルダー 2010)
 3次元 キャラクタ アニメーション ソフト「Autodesk MotionBuilder 2010」は、最新バージョンとして、パフォーマンスの高速化、アニメーションワークフローの強化、物理処理能力の拡張、相互運用性の向上を実現している。
 コアエンジンの改良、メモリの最適化を行うことで、大きなシーンファイルに対しても優れたパフォーマンスを実現。Storyツールのノンリニア編集機能を高速化し、シネマティクスや動作編集シーンのデータ処理を高速化している。
 「MotionBuilder 2010」はAutodesk HumanIKミドルウェアの最新ライブラリを統合。HumanIKプラグインと協調させることで、MotionBuilderのポーズコントロール、キャラクタコントロール、キャラクタ定義リストを使うことができるようになりました。MotionBuilder 2010ではキャラクタテンプレートを更新して3ds Max Bipedへの対応が向上されており、Autodesk Softimage 2010にMotionBuilderのテンプレートリグを搭載させることにより、アプリケーション間のキャラクタデータ交換を容易に行えるようになります。


■Autodesk Mudbox 2010(オートデスク マッドボックス 2010)
 デジタルスカルプト テクスチャペイントソフトウェアの「Autodesk Mudbox」の最新版は、新しいワークフローを採用し、「Adobe Photoshop」、「Autodesk 3ds Max」、「Autodesk Maya」、「Autodesk Softimage」との併用が容易になっている。
 新たにAutodesk FBXソフトウェアのファイル転送テクノロジのサポートが追加され、3ds Max、Maya、Softimageで作成した3次元シーンを転送できる。.obj ファイル形式を使用する方法よりも可搬性が向上した。
 生産性と品質を向上するためのツールを新たに搭載し、ドライ ブラシやクローン ブラシ、ペイントレイヤのやり直しや並べ替え、アンビエント オクルージョン マップの作成などが可能になっている。SDK(ソフトウェア開発キット)が追加されたことにより、開発者はMudboxをカスタマイズして制作パイプラインへ統合できるようになっている。

【製品価格】
<9月15日出荷製品>
Autodesk Softimage 2010 (399,000円)
Autodesk Softimage Advanced 2010 (819,000円)
Autodesk Mudbox 2010(115,500円)
<9月24日出荷製品>
Autodesk MotionBuilder 2010(614,250円)
<10月13日出荷製品>
Autodesk Maya Entertainment Creation Suite 2010(766,500円)
Autodesk 3ds Max Entertainment Creation Suite 2010(766,500円)
Autodesk Softimage Entertainment Creation Suite 2010(766,500円)
Autodesk Maya Real-Time Animation Suite 2010(735,000円)
Autodesk 3ds Max Real-Time Animation Suite 2010(735,000円)
Autodesk Softimage Real-Time Animation Suite 2010(735,000円)

#interbee2019

  • Twetter
  • Facebook
  • Instagram
  • Youtube