株式会社サクラノーツの「Net Mix Pro 日本語版」

2007.11.20 UP

放送局、制作現場でのCD、ミュージックライブラリーは増える一方だ。
局内のCDルームには何万枚ものCDが並び、スタジオに持ち込むCDの数も決して少なくはない。紙袋いっぱいに詰めたCDをスタジオからスタジオに持ち歩くのは結構重いものだ。局内のCDルームのスペースにも限りがあるわけで、今後増え続けるCDをどう保管し、管理していくのかという問題もある。そうなるとこれから注目されるのは、ハードディスクを使用したミュージックライブリーであろう。
今回、株式会社サクラノーツ(ブース番号:2204)で紹介されていたのは「Net Mix Pro 日本語版」というミュージックライブラリー・マネージメント・ソフトウェアだ。
簡単な操作で、データ化されたミュージックライブラリーやQuick Time映像ライブラリーを検索・編集・管理するというもの。
オーディオファイルは、24bit/192kHz周波数レンジまでのWAVデータで管理される。音楽や効果音といったファイルの検索は、タイトル、アーティスト名の他、ムード、ジャンル、楽器でも検索できる。例えば「さわやか」とか「ピアノ」といったキーワードで検索できるブーリアンサーチ機能を備えている。これはBGMの選曲などの場合、制作者のイメージに合った楽曲を見つけるのに便利だし、曲名やアーティスト名を忘れてしまって、「あ、あの曲なんだっけ?」といった時にも役に立ちそうだ。
また、選択した楽曲をQuick Timeの映像とシンクロさせて編集し、選択、編集したオーディオファイルをPro Tools、Avidなどのアプリケーション・タイムライン上に直接、ドラック&ドロップすることも可能だ。
さらに番組ごと、ディレクターごとといった独自のフォルダを作ることも可能で、例えばこの番組のこのコーナー用のBGMにと何曲か選曲して保存しておき、後でゆっくり選び直すといったこともできるし、フォルダを残しておけば、「あの番組で○月○日にかけた曲は何だったっけ?」というような時にもフォルダを開いて見ることができるので便利だ。
このNet Mix Proで提供しているライブラリーの数は、現在CD2000枚で約5万曲。今後、制作現場から求められるのは、この曲数を増やすことではないだろうか……。さらには市販されているCDの楽曲をどこまでこういったライブラリーに取り込めるかということも重要な要素になると思う。実際に現場で選曲するのはBGMだけでなく、通常の楽曲が多いからだ。
J-POP、歌謡曲、ROCK、JAZZ、演歌……あらゆるジャンルのあらゆる楽曲がライブラリーに入ったその時は、制作現場から、いや放送局からCDが消えるのかもしれない。

【ラジオディレクター・野村 満】

#interbee2019

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