【InterBEE 2010】KDDI研究所 MP-Factory Ver.5に画質評価機能を追加

2010.11.21 UP

MP-Factory Ver.5

 KDDI研究所(ブース:7209)は、同社のMPEG用統合SDK「MP-Factory Ver.5」に画像品質評価機能を追加した。映像評価機能には、ストリームからブラックアウトやフリーズを検出する機能の他に、主観品質を測定する機能もある。これらの測定には、原画(原ストリーム)を用いてエンコード後のストリームと比較する方法と、エンコード後のストリームのみで測定する方法がある。MP-Factory Ver.5は、この両方を使用できる。

 画質評価では、独自のアルゴリズムにより、エンコード後のストリームのみを用いて、エンコード前の画像を推測している。このため、エンコード前後の両画像が必要なPSNR値(画質劣化を示す度合い)を求められる。

 また、主観評価の値であるMOS値も同時に解析できる。デモでは、エンコード後のストリームを与えて、シーン毎に刻々とPSNR値とMOS値が変化するグラフが描かれる様子が示された。

 KDDI研究所によれば、評価機能は、エンコード後のストリームの品質(フリーズ、ブラックアウトの原因となるデータの有無)の検査の他、リアルタイムの品質評価、更には画質評価まで幅広く使用できるとしている。

 (写真説明)KDDI研究所のMP-Factory Ver.5は、ストリーム品質評価に加えて画質評価機能(画面下グラフ)を持つ

#interbee2019

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