【ニュース】イーフロンティア 3DCGツール「modo 501日本語版」を発売
2011.2.9 UP
イーフロンティア) は2月9日、3DCGアプリケーション「modo 501日本語版」 を25日から発売すると発表した。
modoは、開発されたモデラー、ペイント、レンダラー、そしてアニメーションを一つのパッケージとして統合した3Dツール。
特徴は、多層のレイヤーで構成されたコマンド群からなるツールと異なり、3Dモデリングや3Dペインティング、レンダリングなどの各機能がコアレベルで融合されているため、高度な機能をシンプルな操作で引き出すことができる。そのため、ユーザーは機能の取り出しに習熟しなくてもクリエイティブな作業に集中できる。
また、影や反射、複雑なマテリアルが完全にレンダリングされた結果を作業中に確認しながら、モデリングやペインティングの作業を進めていくことが可能になっている。
すでに、国内外のプロダクションでワークフローの一部として導入されている。米サンフランシスコに拠点を置く、ルーカスフィルムの一部門であるILM(Industrial Light & Magic) )のアート部門で採用されている。
modoの最新バージョンである「modo 501」は、米ピクサー社のサブディビジョンサーフェイス(PSub)を新たにサポートしている。
これにより、クリース(折り目)のコントロール、テクスチャーのゆがみ補正、他の3Dモデリングアプリケーションとのデータ互換などが可能になるほか、非常に少ないポリゴン数で従来のサブディビジョンサーフェイス機能と同じ品質のモデリングができる。また、FBXファイル形式(FBX2010.2)を経由してMayaやRenderManと相互交換が可能だ。
さらに、レイトレーシングの速度が、従来版「modo 401」の2倍以上大幅に向上している。シーンの設定によっては3倍以上のパフォーマンスを発揮するという。
このほか、モーション・ベクターレンダー出力、メモリー消費の制御/軽減、視錐台カリング、バンプ・ディスプレースメントレンダリングオプションなど数多くのレンダリング関連機能が追加されている。また、バンプの品質改善も行われている。
今回、新たに搭載した、「スケマティックビュー」は、アイテムのチャンネルを視覚的に編集できる機能。各チャンネル間の連携をドラッグ・アンド・ドロップで編集できる。これにより、リグ作成の作業効率が大幅に向上している。コンストレインやモディファイヤなどを含むエレメントを、視覚的なコネクターでリンクすることも可能。