【CEATEC2011】日立 「実空間融合3Dディスプレイ」のデモを展示 実空間に立体映像を重ねて表示

2011.10.26 UP

卵のなかにヒヨコがいるような立体映像を映し出す
ハロウィン人形の上にハロウィンの立体イメージが浮かぶ

ハロウィン人形の上にハロウィンの立体イメージが浮かぶ

 日立製作所は、CEATEC Japan 2011において、実空間に立体映像を重ねて表示する「実空間融合3Dディスプレイ」のデモを展示した。ディスプレイの下に卵の模型を置くと、その殻を透過して、なかにヒヨコがいるような立体映像を映し出す。メガネなしの裸眼で鑑賞できる。この特性を活かし、デジタルサイネージや医療分野での活用を目指す。

■フルパララックス3Dディスプレイ技術を応用
 日立が開発した「実空間融合3Dディスプレイ」は、実際の物体と立体映像を重ねて鑑賞することができる立体映像表示技術。通常は立体映像を表示するのは主にディスプレイ上であり、鑑賞するには専用のメガネが必要だ。視野も限られる。それに対し、日立が開発した技術は24台のプロジェクタによる映像情報を、複数枚を組み合わせたレンズとハーフミラーを用いて実空間に投影する。これにより、複数の人がメガネなしで実空間の立体映像を鑑賞できる。
 この技術は昨年のCEATEC JAPANで発表した、上下左右斜めを含めたすべての方向に視差がある「フルパララックス3Dディスプレイ技術」を応用したもの。視野角は水平60度、垂直30度を確保した。また奥行き解像度を昨年から1.6倍に向上させたことで、より自然な立体映像表現が可能になったという。
 さらに、今回は実際の物体と立体映像を重ねて表示できるようにした。物体の向きを変えると、センサーが認識した物体の位置や角度に合わせて、立体映像も自動的に向きを変更し、物体と融合した状態で立体表示される。

■メガネなしで卵の中のヒヨコを立体視
 ブースでは実物体として卵の模型とハロウィン人形が用意されている。たとえば、卵の模型をディスプレイの下に置くと、その殻を透過して、なかにヒヨコがいるような立体映像を映し出す。卵の向きを変えると、それに合わせてヒヨコも横を向く。またハロウィン人形を置くと、人形の上部にカボチャをくり抜いたハロウィンのイメージを映し出す。こちらも向きを変えると、それに合わせてカボチャのイメージも横を向く。
 「メガネをかけずに複数の人が同時に立体映像を見られるので、大勢の人が行き交う場所に設置されるデジタルサイネージへの応用が期待できる」(説明員)。医療分野における技能訓練などへの活用も模索しているという。

ハロウィン人形の上にハロウィンの立体イメージが浮かぶ

ハロウィン人形の上にハロウィンの立体イメージが浮かぶ

#interbee2019

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