【ニュース】《IBC2010レポート》ソニー 新製品を多数出展 SxS記録型の新カムコーダー

2010.9.24 UP

S×S使用のXDCAM 「PMW-500」

 ソニーは、SxSメモリー記録型の新型カムコーダ「PMW-500」、マルチイメージプロセッサー「MPE-200」、ワークフローマネージメントソリューション「メディアバックボーン」などの製品と、35ミリ撮像素子使用のカムコーダー、2眼式カムコーダーなどを参考出品した。

 PMW-500は、50MbpsのMPEG2(422プロファイル、1920×1080解像度)で圧縮するカムコーダーで、XDCAM HDシリーズとして初めてメモリーを媒体とするカムコーダーに422プロファイルを使用した。

 従来SxSメモリーは、XDCAM EXシリーズで使用されており、ビットレートは35Mbps(MPEG2 MP@HL)までとされていた。今回、記録レートは50Mbpsと高まるが、新開発のSxSカード「SBS-64GA1」(64ギガバイト)は1.2Gbpsの速度まで対応している。このカードを用いた場合、422p方式で120分の記録が可能となる。

 MPE-200は、3D撮影時の歪(ひず)みの問題をリアルタイムに電子的に補正する装置である。PS3(プレイステーション3)に搭載されている「セル」プロセッサーと同等品を使用し、高速の画像処理を行っている。3D撮影時の輻輳角の不一致、左右カメラ間のズームのずれをリアルタイムに補正する。特にスポーツ中継などでの使用が見込まれている。

 メディアバックボーンは、ワークフロー管理用システムの総称であり、単一の機材ではない。同社は、この管理システムは「制作の為のワークフローと同時に、管理ワークフローもサポートする」としており、社内外の制作資源管理も扱えるとしている。今回は、RSI(スイステレビイタリア語放送協会)での採用が発表された。

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